73歳でUSCPAに合格!77歳の今はIFRSを学習中です。


USCPA合格者で最もご経験豊かな卒業生をご紹介いたします。

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旭十四郎さん 現在77歳(喜寿)

67歳でアビタス大阪校へご入学、73歳で全科目合格されたアビタス最高齢合格の記録保持者でいらっしゃいます。

現在はアビタスのIFRS検定コースで学習中のところ、少しお時間をいただいて、CPA受験体験のインタビューにご協力いただきました。企業人生の2/3を海外で過ごされた、グローバル人材のパイオニアでもある旭さんが、どのような目的でCPA学習を始められたのか…お聞きしてみましょう。

まずは旭さんのご経歴を簡単にご紹介します。

大阪大学理学部物理学科卒

大学卒業後、元大手家電メーカーへ入社、技術職トランジスタテレビ開発を担当。テレビの海外輸出開始を背景に入社3年後より海外駐在員としてのキャリアがスタート。まだ現地法人が無かった時代なので現地輸入元OEMでの間借駐在員として、ニューヨーク州、インディアナ州で勤務。

一旦帰国するも、プラザ合意による円高の急伸、家電製品の輸出規制などで完成製品輸出から現地生産へ切り替わる。海外工場設立のためサンディエゴへ赴任。上席副社長で財務役を兼務して13年間勤務。現地日本人学校の理事長として地域活動にも積極的に参画。

定年を目前に、シンガポールに拠点を置く関連会社へCFOとして移籍。

シンガポールを中心に、マレーシア、インドネシア、ベトナム、深セン、タイなどの子会社を飛び回る生活を2年半続けられ63歳で勇退。

ご退職後にCPAを始めたきっかけは?

今までは会計を体系的に勉強もしたことが無く必要な知識は全て経験の中で学んできました。

企業人としての数十年間利益至上でがむしゃらに働いてきたけれど、退職した今、これまでコントローラー、トレジャラー、CFOの立場で行ってきた判断が正しかったのか、USCPAを通じて見直したかったというのが大きな理由です。

合格された今、学習開始時の目的は果たすことができましたか?

自らの理解でやってきたこともありますが、その真の意味を初めて理解できました。 この会計原則GAAPや監査基準GAASは理論的、体系的に長年磨き上げられた論理が詰まっていますので、これを理解することで物事を体系的に考えられるようになりました。

自己満足ではあるが、学習開始の目的は十分達成できただけでなく、プラスαの効果があったと思っています。 会計をただ知っている、だけでなく体系的に見る視点があったなら、結果も大きく変わっていたかも知れないなぁと思いながら勉強していました(笑)。

多くの受講生の方は、CPAで学んだことを将来の実務に役立てられると思いますが、私の場合はやってきたことの意味を初めて知る機会になった、ということですね。 思い出に浸りながら…というのもとても楽しかったですよ。

「そうだったのか!」と発見されたことなどあれば教えてください。

本当に基本的なことで宜しければ。

監査法人はCoopersでしたが、求められるままに簡単にサインに応じていましたが、それがEngagement Letterであり、Management Representation Letterであったことを知り、それに伴っていたインタビューの重要性も知りました。

また、Physical Inventoryには平素は来ない監査法人のパートナーが工場内で丹念に立ち会っていたのを怪訝に思っていましたが、Physical Inventoryがそれだけ大切なものなんだと改めて知りましたね。 日本企業の加速償却に対し、米国企業が均等償却を行う理由を成果主義による利益出しの為かと勝手に解釈していたり・・・挙げだすとキリがありません。

大学で勉強していればこんなことは基本中の基本、なのかも知れませんが、理系の私にとっては、分からないまま対処していたことが多かったんだなと思い知らされましたね。

長きに渡る学習期間で「これは大事!」と思われた学習方法は?

今まであらゆる試験を受けてきましたが、落ちたことはありませんでした。 ただ知識があるだけでは通用しない、一筋縄ではいかない試験ですね。

後で考えるとちゃんと理解できている問題なのだけど、それを瞬時に選択する瞬発力が必要な試験ですね。

解答はYesを選ばせるのか、Noを選ばせるのか、の見極めも大切。 MCは4択のようでも実際には2択です。2択のどちらを選ぶのか、瞬時の判断が必要。 このコツを掴むには、Webプラクティスで画面のカウンタークロックに従って、時間内に早く選択する練習を何度も行いました。

単にMC問題を回すだけでなく、実際の試験を想定して「瞬発力」で回答できるように訓練しましょう!

大阪校では「グアム観光大使」と呼ばれていましたね?

今は日本会場で受験できるようですね。

私の時は米国内受験でしたので、LA、SF、サンディエゴ、ハワイをはじめ、グアムへは6回程行きましたね。最後はコンドミニアムで長期滞在していました。 自慢できたことではありませんが、一番多くの会場で受験した記録も持っているかもしれませんね?

この時は半分が旅行気分でしたので、試験の合否はあまり気にしなかったのは事実です。試験が終わったら、「次はどこの会場行こうかな?」と考えていましたから。

若い受講生の皆さんと一緒の受験旅行は本当に楽しかったです。 せっかく米国の資格試験を受けるのですから、一度は米国内で受けてみるのもお勧めいたしますね。なかなかこんな機会は無いですよ!hikouki

とっておきのエピソードがあれば教えてください。

いろいろありましたが、一番と言えば、Score AppealのためにNASBA本部へ行ったことです。

ちょうど北米に住む娘を訪ねる予定でしたので、一度やってみよう!と申込しました。

Score Appealとは?

さすがアメリカの試験だと思いますが採点結果に対してScore Appealのチャンスが与えられています。(1問につき$500-です!) 試験の結果は総合点のみで個々の問題の正解、不正解は知らされませんが中には条件次第では選択肢4つのうちA、Bともに正解と思われる問題があります。

私もそれを経験して受験生仲間の皆さんとの討議でAICPAの正解はAだろうと言うことになりましたが私としてはある条件の許ではBも正解と信じました。 それにその時の得点が74点でこの問題さえ正解になれば合格になりますのでNashvilleまででも行く価値があると思ってNASBA本部に出向きました。

受験結果が順次画面表示されAppealしようとする問題が現れた時にキーボード入力でAppealしますが、あくまでAppealですので答えを変えるRe-Answerは許されず、自分はあくまでBが正解と信じることとその理由を述べなければなりませんので I am right. Because —で書き出さなければなりません。

その時点で回答が貰えるのではなく、後日返答とのことで終了しましたが、その回答を貰えることはありませんでした。 私のアピールが通らなかったのでしょうね。 ここまでする必要は無いと思いますが、問題を解く時も、何故間違ったのか?何故正解なのか?を理論立てて説明できるようになるまで問題と向き合ってみることは理解を深める上では大切なことだと思います。

1科目目の合格で火が付いた!?

そうこうしている内に、BECが合格に。

科目合格の有効期限は18か月ですので、失効させるのはもったいないということで、後の受験は合格狙いで準備をしていきました。 おかげさまで、1科目目が合格してから18ヵ月以内に全科目合格をすることができました。

ここまで6年かかっていますので、前の4年半は何だったのでしょうね?やはり真剣さが足りなかったのでしょう。 最後の科目の合格を知った時は、満々たる達成感でしたね。本当に嬉しかったです。

知識面以外で学習を通じて得たものはありますか?

アビタスでUSCPA学習をしなければ、きっとお会いすることも無かった方々とのご縁ができたことですね。

学習を通じて若い受講生の方々と知り合いになって、受験にもご一緒し、合格後の今でも定期的に食事会ヘのお誘いやまた結婚式へもご招待いただきました。

そんな若いエネルギーと接することが、USCPA学習を続けてこられた一番の秘訣なのかも知れません。

IFRS検定コースの学習はいかがですか?

学習の目的は合格後のキャリアアップではなかったので、ゆっくり理解をする過程を楽しみました。 数十年分の過去を振り返りながらの学習でしたので、6年もかかってしまいましたが。。。

せっかくUSCPAで新たな知識を得たので、今は陳腐化しないよう継続教育のつもりで引き続きアビタスでIFRSの学習を行っています。

今学習中の方々へメッセージをお願いします!

私は企業人としての2/3の年数を海外で過ごしてきました。 私は本社勤務の立場で現地法人を管理する立場でしたので、「Japan as No.1」と日本的経営がもてはやされていた時代でもあり、ある意味やり易かったかも知れません。

しかし、今は日本的経営人の感覚を捨て、グローバル人としての意識を持たなければ、現地のコントロールは困難な時代となっています。

今のお若い方は柔軟性に富んでいますので、ここは大丈夫でしょうね(笑)。 知識だけでなく、グローバルな視点や感性、人間性も同時に養っていただき、広い世界でご活躍いただきたいと思います。 みなさんの未来が輝かしいものでありますよう、心よりお祈りしています。


 

インタビューを終えて 旭さんは、我々スタッフ以上に海外受験会場やNASBAの情報に通じていらっしゃることもあり、不勉強な私はちょくちょくお世話になっておりました。

今も、受講中の方々が学習面だけでなく人生の相談者としても頼りにされていらっしゃるとお聞きするたび、本当に有難く、嬉しく思っております。

日本が正に『グローバル経営』へ最初の一歩を踏み出した時代、旭さんのような先駆者が手探りでその道を切り開いて来られたのだとインタビューを通じて強く感じました。

そんなご経験を持つ旭さんの挑戦は、アビタスで学習中のあらゆる年代の方々にとって、励みにしていただけることと思います。 「私の最高齢記録が破られる日を、楽しみにしていますよ」と、またIFRSの学習へ戻って行かれました。

いつまでもお元気で、アビタス大阪校の相談役として今後とも宜しくお願いいたします!

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