履歴書はプレゼン資料。未経験でも、要経験の案件に応募すべき・・・無くなるのは書類ですから。



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第81回 USCPA CMレポート

実施日: 2013年1月19日(土)
【Guest】  サトさん

自己紹介

81回 コネクションミーティング 風景現在はフランス系外資の日本法人でファイナンスマネジャーをしていて、事業計画作成を含む会計周り(財務会計、管理会計、税務会計)全般に携わっている。

グループ全体では6000名、日本法人は20名の会社。

大学では、経営学と会計学を専攻。当時はどちらかと言うと経営学の方に興味があった。大学を卒業して日本の大手企業に就職し、そこでは経理とは関係のない仕事をしていた。

3年ぐらい経ったころにふと思ったのが、身に付いたのは業界でしか通用しない専門知識と会社内での処世術だけで、一般に通用する専門性がなにもないということだった。

そして、その時「専門性を付けて会社に依存しない生き方」を目指して、5年でやめようと決め、どうするかと考えた時、海外に出てみたい思いもあったので、漠然とMBAを考え、辞めるまでの2年間貯金に励んだ。またこの頃に英文会計の勉強を始めた。

晴れて5年たったところで退職。
コストベネフィットを考えて、MBAは現実的ではないと思い、その一方、USCPAなら日本で勉強できるしコストもMBAから比べればかからないのでUSCPAにすることにした。

そして、「英文経理」をキーワードとして、転職活動をスタート。
現在の会社の求人広告には「経験者募集」とはっきり書かれていたが、未経験だったもののダメもとで応募。この時にアピールしたことは「会計を一生の仕事にしたい、という熱意」、「簿記2級」、「USCPAをとるつもり」という点だった。

入社後、初めは基本的な経理のことをしていた。
伝票を会計ソフトに入力して、財務諸表を作って、親会社に報告して、年2回監査対応をして、税務申告書を提出して、あとは営業事務的な受発注それに伴う請求書などの発行をしていた。

そのうち連結決算用のレポーティングツールがグループに導入されそのトレーニングを受け日本法人にセットアップするようになった。同時期に事業計画や予算管理も求められるようになりその報告ツールのトレーニングを受けセットアップするようになり、この頃からチーム員も増えていった。

Q&A

  • ゲスト
  • 参加者
  • 司会

大手から社員5名の会社に転職するときには迷いみたいなのは無かったですか?

私は全くなくて、この会社に入れてよかったと思いましたね。
一生の仕事を経理の仕事にしようと思っていたので、本当に嬉しかったです。何の迷いもなく、本当に幸せでした。ただ、給料が半分になったので、2-3年くらいいて、USCPAを取得して、転職しようと思っていました。結果的に今の会社に居続けているわけですが、どんどん新しい仕事ができてきて、新しいことを憶えられるので、全くネガティブなことはないです。本当に満足していますね。

海外に行くことは多いのでしょうか?

通常、年に1回ですね。多くて2回です。
毎年、ファイナンスミーティングと言って、世界各国にある法人の財務責任者が集まって会議をしたり、トレーニングを受けたりするんですね。

MBAとUSCPAはコストパフォマンス的にどうなのでしょうか?

私はUSCPAは十分MBAに匹敵するくらいの価値があると思っています。

ただUSCPAの劣る点としては、MBAで手に入れられることのひとつがネットワークだと言うんですよね。これはUSCPAにはないことですね。

あと海外でのMBAの場合は使える英語の身につき方は違いますよね。

ニューヨークでのネットワーク作りという点に関してなのですが、私は海外に移住したいという夢があって、留学から行くのか、国内である程度経験を積んだ上で、向こうでその経験を活かすのか、いずれかかと思っているのですが、サトさんは後者のほうでということかと思うのですが、ニューヨークでも同じような事をされるおつもりなのでしょうか?

ひとつは一般事業会社での会計業務、もうひとつが会計事務所に行こうかと思っています。

私はイリノイ州の合格者なのですが、ライセンスを取得していないので、まずは会計事務所で2年間の実務を積みたいと考えています。

皆さんの場合には、まだお若いと思うので、留学して、その後に1年間の労働ビザがもらえるので、それで会社に入って、そこに勤めるという方法がありますよね。

日本人が海外の監査法人で働く上でのメリットというのはあると思いますか?

日本人の場合には、仕事相手は日系企業になると思うんですよね。例えば、ニューヨークで考えた時に日系企業のニューヨーク法人に監査に行くわけですよね。たいがいそうした場合には、日本人がトップで駐在しているわけです。したがって、そうした時には日本人にそうした仕事がアサインされるわけですね。

そのような日系の現地法人が日本に財務諸表を送るときに日本の基準にコンバージョンするというのはあるのでしょうか?

それはありますね。親会社が小会社に対して、監査を受けろと指示を出すわけですが、米国だとUSGAAPで作っているものをそのまま監査で監査人が見ますよね。

でも、親会社は、JGAAPにコンバージョンしたものが正しく出来ているか見たいと言ってくると思うので、JGAAPの知識が必要になる場合もありますね。

監査のフィールドワーク自体はそうした資格が無くても出来るわけですので、資格を持っている必要はないです。最終的にサインをする人だけ持っていれば良いわけです。

今の会社にフランスのCPAを持っている人が監査に来ることはあるのでしょうか?

うちは無いですね。ただ普通は内部監査に来ますよね。あるとかなり大変みたいです(笑)。外部監査だと時間内で限られたことしかやらないんですけども、内部監査だと全部わかっているので、本当に大変だと聞きますね。我々としては、アニュアルレポートをフランスの親会社に出す必要があるわけですが、親会社を監査している監査法人のグループが日本にもあるので、その日本の監査法人へフランスからの指示書が行って、その指示書通りに我々を監査するんですね。

ちなみに財務諸表自体は今、IFRSで作っています。ヨーロッパはIFRSを強制適用しているので。税務申告書は、IFRSから日本基準に変える必要がありますが、日本で上場しているわけではないので、それ以外はIFRS基準のままですね。

ただ殆ど日本基準とIFRSの差異はなくなってきているので、その作業はそれほど大変じゃなくなってきています。そうした中ではやはりFAREの知識は活きました。

やはりUSCPAとJCPAというのはそれぞれ強みみたいなものがそれぞれ違っているものなのでしょうか。

違いますね。USCPAの強みは、なんといっても英語ですよね。

この部分でJCPAは躓いちゃいますよね。勿論、英語はある程度出来るのでしょうが、専門用語はまた別ですから。で、USCPAの弱みは日本で仕事をしていく上では、日本のやり方に縛られますよね。

そういったことも実際に実務をやっていけば、何とかなるわけですけどもね。

未経験からの外資系経理への転職についてお話を聞かせて下さい。

未経験でもチャンスはいくらでもあります。
若いうちであれば、ポテンシャルでいくらでもチャンスが掴めると思います。もし活動をしていく上で、苦戦した場合には、理想的な仕事でなくても、少しでも自分のやりたい仕事に関係のある仕事に就くことをオススメしますね。そして、どこからか徐々にステップアップしていけばよいわけです。あと外資系に行きたいならば、早く外資系に行っちゃったほうが良いですね。

それはたとえば、正社員希望にもかかわらず、受けてみたらオファーが契約社員だったとしても、それは受けたほうが良いですね。

 

日本に較べると外資系企業というのは柔軟で、契約社員からの社員登用ってたくさんあるので、入社してパフォーマンスを上げて、正社員に上げてもらうというのは十分あると思います。

 

あと経験者募集であっても、出しちゃったほうが良いです。失うのは、その書類くらいですから。

実際に採用側も広告を出す上では、ある程度、絞らないといけないわけですよね。なので、別に必ず経験者ではなくても、そのように出す場合もあるわけですね。
あと英文経理をやるのであれば、簿記2級はあったほうが良いです。

3級から受けるとして、3級で1-2ヶ月、そして、USCPAの学習経験者であれば、2級は3-4ヶ月で受かると思います。簿記は日本の経理の基本なので、採用側も履歴書で見るわけですね。

採用する側の話をお聞かせ頂けますか。

人選にあたっては、優秀な人が必ずしも採用されるわけじゃないということを知っておくと良いですね。

その人の知識、経験が募集している仕事のレベルにマッチするかしないかが見られます。

つまり募集しているポジションに対して応募書がハイスペック過ぎても落ちてしまうということです。例えば伝票入力がメインの仕事のところにUSCPAの方が応募されるようなケースです。

したがって、実際に転職活動をしていて、うまくいかなかった時にはこういうこともあるということを頭に入れておくと良いと思います。

USCPAが実務でどう活かされていますか?

私個人的な意見ですが、USCPAがあるとないとではぜんぜん違うと思います。まず対外的には、就職・転職には有利になりますよね。

私も昔、勉強を中断している時に付き合いのあるリクルーターの方に絶対取った方が良いと言われたんですね。それは何故かという転職時に書類の通りが全然違うということなんです。

それと実務をやっていて、監査人と名刺交換した時にこちらを認めてくれるんですね。向こうもこちらがUSCPAを持っていることで安心するんです。

監査というのは、限られた時間の中で効率よく仕事をしなくてはならないので、その中で話のわかる人とやりたいわけですね。

例えば、監査をしている際中に資料を出して下さい、エビデンスを出してくださいと言う時にこちらは何故必要かわかるわけですね。

向こうが何を必要としているかわかるわけです。
逆にわからないと余計なものまで出しちゃったりするんですよね。

お互いがわかっているとハッピーなわけですよね。仕事もサクサクと進んでいくので。社内的には、私がいる日本法人はボスがアメリカ人なんですね。

なので、USCPAの価値を理解してくれていますし、親会社に対しては昔から色々と言ってはいたんですが、USCPAを取ってからは、提案をした時も以前に較べて、きちんと見てくれるんです。そういったことを肌で感じています。

科目ごとにどのように活きているか教えてもらえますか。

まずFAREですが、これはやはり会計の世界でやっていくためには基礎中の基礎ですよね。なので、全てが役に立っています。

私が使っているのはIFRSですがUSGAAPにかなり近いですし、何よりも英語で理解するのにFAREの勉強は役立っています。

例えば収益認識の考え方。
監査では収益は保守的に計上することを求めているので、どういう条件が揃ったら収益として計上できるか知っておくことがとても重要なんですね。

FAREは本当に挙げだしたらキリがないくらい業務に役だっていますよ。次にA&Aですが、これは先程話しましたが、監査人とのやりとりですね。監査とはどういうものかが理解できていることによって、年2回の監査の際、監査人からの質問や資料提供の依頼がどのような回答を欲しがっているのかが分かるので、お互いの作業がスムーズになります。

また日ごろから監査人はどういうことを見るのかを考えながら会計処理をしたり、資料の準備をしたりできます。それと内部統制を社内で作ったのですが、内部統制の基本的な考え方を理解できているので、その仕組みを作る事ができたと思います。

BECは今の私にはとても活きていて、経理の仕事であれば、FAREだと思うんですね。そして、経理マネージャーになると監査対応が出てくるので、A&Aが活きてくるんです。そして、今、私はファイナンスマネージャーなので、経理的な部分よりも経営分析とか財務分析をするんですね。そこでファイナンスの知識を使うんですよ。

例えば、DCOとかDSOとかあるんですが、親会社から急に日本のDCOとDSOを送ってくれとか言われ、報告をしています。それとシステムを入れ替えたりする時にITが活きてきますし、経済に関しても四半期に一回、従業員に対して、プレゼンをするんですが、そうした時に世の中がどうなっているのか、デフレだインフレだって話をしたりしますしね。

コーポレート・ガバナンスも親会社からポリシー(行動規範や企業倫理)が送られて来た時にその知識を持っているので、早く正しく理解が出来るんです。
勿論、コストアカウンティングも、私の会社では製造原価を計算していますので活きていますよね。最後、REGはまずTAXですね。

これは基本コンセプトは日本のものと全く一緒です。
皆さんが、USCPAに受かって、私のような仕事に就くとしたら、日本の税法は勉強する必要が出てくると思います。

私も自分で税法の法人税と消費税の速習コースみたいなのを受けたんですよ。
100点の申告書は作れないですが、85点くらいの申告書は書けるんですね。
それを外部の税理士さんに見てもらうんです。

ただ本当にコンセプトは一緒で、例えば日本では交際費は大企業においては控除できないんです。つまりNondeductible。USでも控除にあたって、出来るもの出来ないもの、あるいは金額に制限があるものがありますよね。これはいずれの国も税金を多く取りたいという考えから来ているわけです。

Business lawでいえば、私が入社して、アカウンティングマネージャーくらいになった7-8年目くらいから契約書を読むことが多くなったんですね。
扱っている契約書はほとんどが英語です。やはりここでも専門用語や法律系独特の言い回しなどの理解が勉強を通じて役に立っています。

こう考えると本当にUSCPAの知識が全て役に立っていますね。
本当に捨てるところが何処もないっていうクジラみたいですよ。(笑)

会計周り全般の話をもう少し詳しく教えてもらえますか。

私は最初の頃、伝票入力をして、財務諸表を作って、それを親会社に報告して、というのをやっていたんですね。それがそのうちIFRSに変える作業をしたり、親会社が作ったERPという報告ツールを使うようになったりしてきたわけです。

いまは、もう伝票入力をすることはなくて、会社の業績分析をして、親会社に報告をするという仕事ですね。一般に会計業務は大きく分けて財務会計、管理会計、税務会計に分かれます。

財務会計というのは別名、制度会計と言って、JGAAP、USGAAPやIFRSなど、ひとつのルールに基づいてやるのが財務会計ですね。管理会計は、社内向けなんです。財務会計は外部のひとに見せる為のもので、一定のルールに基づいて作らないといけないわけですね。

それに対して、管理会計は、その会社が必要なデータを得るために財務会計で作られた財務諸表を必要な形に組み替えたものです。
ですので、会社ごとに自由にやって良いものです。外部に開示するものではないので。税務会計は、税法に基づいて財務諸表を作成するものです。
一般に財務会計で作った財務諸表に修正を入れて作ります。例えば、交際費、減価償却費、各種引当金などです。このへんはREGのTaxの知識があると理解が早いです。

そして、皆さんが会計の世界に入っていった時にこのどれに進もうかなという時が出てくると思います。

今は、その手前にいて、考えていられる時ですが、だんだん専門性を求められるんですね。

私は財務会計から入っていって、今は管理会計の方に行っています。
これは行きたいと思って来たというわけではないのですが、自分が新しいものを知りたいな、と思っていたら、そっちの方向に進んできた感じです。GAAPに沿って作るのが好きなので、アメリカに行くことがあれば、そちらをやりたいな、と思っています。

税務会計は、相当税務の知識が必要で、私は十分その知識を身に付けてないし、今からそちらに行くというのは無いかなと思うので、最低限のことだけ知っていれば良いかな、と思っています。

そして、これらの業務をやっていく上で、結局、最も大事なのは、コミュニケーション能力だと思います。経理というのは色々な部署とやりとりをしなくてはならないわけですよね。

コミュニケーション力ってどんな仕事でも全般的に言えることかもしれませんが、これは経理にも当てはまるというわけです。

外資系の様子についてお聞かせ下さい。

非常にオープンですね。意見は対等に言えますし、聞いてくれます。多少、ボスの個人的性格によってそうでない人もいますが、多くはこのとおりです。服装もラフな恰好で行っています。

ワークライフバランスが凄く良く取れていて、特にフランス系の企業なので、よく休むんですよ。

親会社の人たちは夏は3週間近く休暇をとってます。日本法人の人でも取りたければ取れる環境にあります。ただ、みなさんだいたい長くても10日ぐらいっていう感じですが。

それに残業も無いし、無いように仕事をします。あっても監査がある数日間だけですね。

ただ勿論、世の中の外資系が全てそうではなくて、資本も中身も外資のところと資本だけで中身は日本企業というところもあります。
見極め方としては、経営陣が外国人か日本人かで多くは判断ができると思います。それとアメリカ系かヨーロッパ系かという話ですが、これはだいぶ違うようで、アメリカ系は厳しいみたいですね。

レポーティングとかにしても期日があれば、絶対に守れという感じですよね。
だいたい12月決算のところが多いので、正月も2日から働けという形で、それに対して、うちのようなヨーロッパ系は、締め切りも割りと緩いですね。

正月もしっかり休めますし。
したがって、ワークライフバランスを考えれば、ヨーロッパ系がおススメですね。

英語力はどの程度ですか?

英語は今でも得意ではありませんね。
USCPAの受験でもはじめの頃は読み間違いで各科目5問くらい落としたんじゃないかと思います。仕事では、基本的には大学受験の時に勉強した英語力をベースにOJTで身につけてきている感じです。

英会話学校には通われましたか?

会社に入ったら、付けてくれました。
勿論、ずっと付けてくれているわけではないのですが、継続的に会社や自分で英会話などのレッスンを続けています。

日本法人のスタッフが海外の支社に行くという可能性はあるんですか?

ありますね。実際、この10数年の間に4人行きました。
パリに3人とカナダに1人ですね。私も行きたいといえば、可能性はあるんですね。
その時には、日本との契約は切って、現地採用という形になります。逆に親会社から日本法人に来ている人がいて、これはエクスパトリエットと言って海外駐在員として来ています。
なので、とても柔軟ですね。

外資系への転職を考えた時に面接や選考で大事なことってありますか?

外資系に転職する際に大事なのは、レジメなんですね。
有元美津世さんという方の本で「英文履歴書の書き方」というのがあるのですが、これは非常に良くておススメですね。レジメというのはプレゼン資料であるという考え方で、いかに相手にいい印象を与えるか、経歴のどこにクローズアップさせるか、というような事が本には書かれていますので、是非、参考にして頂くと良いかと思います。

以上です。

事前に頂いていた参加者の皆さんからの質問に対して、細かく準備をして頂き、ミーティングでは様々な角度からお話をして頂きました。

「USCPAは、クジラのように無駄なところが無いですよ!」と仰っていたサトさんは本当にUSCPAの資格とその知識を存分に活かして仕事をされているのが伝わってきました。

これから合格を目指される方は勿論、外資系企業に進もうとしている方、海外に行きたいと思っている方の背中を強く押してくれたと思います。ゲストのサトさん、有難うございました!

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