会計ゼロ。TOEIC550の彼が、今ではBig4系監査法人でシニアコンサルタントとして活躍。



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第64回 USCPA CMレポート

【Guest】あだ名 かずさん USCPA

■自己紹介

現在、Big4系監査法人でシニアコンサルタント。
IFRS導入のアドバイザリー業務を主に行なっている。

大学は外大で英語専攻、会計の学習は全くしていなかった。就職活動では、それまでに2回(小学生・大学生)、車にはねられた経験があり、医者に何か恩返しがしたいと思い、興味があった製薬会社ばかりを受けていた。

そして、見事、医薬品・医療メーカーに入社。関西出身で話すのが好きで営業をやりたくて入社したが、入社2日目で人事部長に呼ばれ、「君、英語ができるならば、海外の仕事をやらないか」と言われ、入社一年目から、経営企画に配属され、海外子会社の財務管理・運営管理を行なった。

財務ってなに?って世界で、Excelすら出来ないところからスタートし、知識がなくて、全然仕事ができない状態が続き、周りの期待に応えられていない・・と3年が過ぎて「コレはヤバい」と気づいた。そこで現状を知るためにTOEICを受験したところ、550点だった・・・。

さらにこれでまずいと感じ、火が点いて、英会話に通い始め、1年くらい経ったところで、英語の知識は伸びるけど、それ以外の知識が伸びないと感じ、かつ気づいたのが、英語を話せる人はたくさんいるが、英語を使って何かがプラスアルファ出来る人はいない、英語プラスアルファで何かがないと生き残れないと思い、自分が業務でやっている財務は会計かと思った。

そうしたときに友人がたまたまUSEN(現アビタス)で勉強をしていて、テキスト等を見せてもらい、何が書いてあるかよくわからないけど、面白そうだなと思ったのとなんだかカッコいいなと思い、半年間の検討期間を経て、USCPAの学習をスタートした

勉強スタート後にまずやったことは友達作り。
一人での勉強だと結果論ではあるが、この試験はメンタル面で乗りきれなかったし、知り合いがいたから頑張れた。最終的には2-30人仲間ができて、知っている限り、現在、そのうちの95%は合格している。

出願は、モンタナ州。1年間は単位を取りながら、基礎を固めた。
それから自分の時間をかなり割いて、3ヶ月に一度のペースで本試験を受けるようになり、2007年8月に初受験で、全科目合格が2008年5月だった。

人によって、仕事やペースがあるので、とにかくプライオリティを置くことをするべき。

会社には内緒でやっていたが、何故こいつはこんなに会計がわかるんだということになり、バレてしまった。

そこで、海外子会社のファイナンスマネージャー、タイで6年間という話など、チャンスを色々と貰えるようになったが、勉強をしている中で、監査にハマってしまい、もっと掘り下げてやってみたいと思った。

監査は苦手な人が多く、細切れで観ていくとよくわからないという人が多いが、テキストをひとつの物語だと思って、何回も全体像の把握をして、2-30回読み返した。
その時点でビジョンが「監査をやりたい」という事になり、監査法人への転職を果たした。

USCPAの学習をしていて、監査をわかっていたつもりでいたが、実際に入所してみたら、正直何もできなくて、全くわからなかった。
監査の知識は勿論、会計の知識をものすごく求められた。(現在は簿記の勉強をしている。)そこで一番ギャップを感じた。

悶え苦しんだが、USだから、英語というアドバンテージは活かせるだろうというところで、グローバルに展開している会社であれば、海外の子会社を監査している海外の監査人とのコミュニケーションっていうひとつの業務があって、そういったところを任せてもらえるようになった。

そういった業務では英語を活かせるし、当然、会計を社内でも勉強できるので充実した期間だった。

それが3年くらいたった時にあるパートナーから呼ばれ、現在のIFRS導入プロジェクトへの異動が決まり、やったことないし、知らないし、、という状況でIFRS導入のアドバイザリーに。

会計方針を決めたり、研修をやったり、有価証券報告書はどういう開示をやらなきゃならないかという分析を今はやっている。

Q&Aコーナー

  • ゲスト
  • 参加者
  • 司会

今現在のIFRSのアドバイザリーは何名ほどで動いていますか?

実際にIFRSをやりたいという会社は少なくて、企業規模にもよるが、今は専属で5名です。アドバイザリーチームと監査チームからも引っ張りだしてやっていて、合計10名くらいですね。でも、正直、ひとは足りないです。

具体的に経理の人に対して、IFRSで生じる基準の違いについて話をしていく感じですか?
具体的にはアドバイザリーというのはどのようにするんでしょうか?

今は常駐になります。出向に近い形で、訪問をして、会議室で仕事をして帰るという感じでないんです。経理部の席に座って、会社の人と変わらない仕事をしています。具体的な会計方針書を作ったり、社内で研修をやりますと言う時は資料を全部作って、質疑応答に応えたり、有価証券報告書を作らないと行けない時にはイメージ図から、何が必要で何が要らないっていう事を全部作っています。

導入してからもずっと常駐するんですか?

ある程度導入が出来たところで、もう一度、監査に戻ります。
導入した後にできることは独立性の問題から何も出来ないんです。
数字は作れないんです。会計システムとかがあって、それを導入する直前までは出来るんだけど、
「インプットボタン」を押した途端に出来る事はなくなってしまうんです。骨組みができたら、終了ですね。

期間ってどのくらいですか?

今、金融庁がもともと出していたガイドラインは3年くらいはいるだろうということで、上場企業に適用しようとしていたのですが、正直、3年は厳しくて、実際にはもう少しかかると思いますね。クチにしてしまえば、「会計基準を変えるだけでしょ」って話かもしれないが、やることがあまりにも膨大すぎて、1年や2年じゃとても出来ないというのが今の状況です。

USGAAPの会計規則を学ぶことでIFRSにおいて似ている部分があり、日本基準よりも似ている部分があると思うのですが、そのあたりでUSCPAの勉強が役立ったなと思うところはありますか?

こういう項目がIFRSにはあって、USにもあるよねという目次出しというところまでは役に立ちます。でも、中身に関しては、深く突っ込んで勉強しなかったので、そこは日本の会計士の方と肩を並べて一から勉強という感じです。例えば、有給休暇に関して、引当金を立てますという話は日本基準には全くない話ですが、USにあって、IFRSにはあります。なので、USの方は「あぁ、あの話ね」となるけど、日本の会計士の方は「?」となるわけですね。そういった意味で先行して、項目のあるなしというのを把握できているというところで意味があると思います。他方で米国基準からIFRSへ移行する会社であれば良いと思うんですが、ほとんどの日本の会社は、日本基準でやっているわけで、日本基準でしかないものをIFRSでどう取り扱うかって議論になった時にUSの勉強だけしかやっていないと全く歯がたたないというのはありますよね。

IFRSの学習を別途したりしたんですか?

当然研修を受けたりはありましたが、別途、だいたい10冊くらいの本を読破した感じですね。
それとたまたま法人内の人に「IFRSはIFRSの原文で読まないと意味がない」という話を聞く機会があったんですね。当然、日本語に訳された基準書はあるんですが、結構、誤訳があるんです。ちゃんとしたクライアントサービスをするのであれば、きちんと英語で全部理解しようというスタンスがあるので、これからIFRSにどんどんシフトしていくというのが決まっている中では、英語で会計が出来るというのは凄いアドバンテージだと思いますね。

監査法人を選ぶ際に今の法人に決めた理由は何かあったんですか?

正直、募集していたから、というのが理由だったんですが、その時に2法人の募集があり、両方、受けたんですが、片方は経理の実務経験がある人でないとダメだったんですね。僕はその時点でダメで、もうひとつの方は、社会人経験があるということで、面接をしてもらえたんです。そして、一回の面接で4時間くらい話をしました。

どんな話をしたんですか?

「監査って言うけど、なんのことだかわかっている?」っていう基本的な話しから始まって、何で監査をやりたいのか、将来のビジョンとかを聞かれましたね。逆に聞かれるばかりでは嫌だったので、こちらからも15個くらい質問をしました。

相手は何人でしたか?

パートナーふたりでした。
監査法人の選ぶ際のポイントってBig4と呼ばれるところであれば、どこもあまり変わらないと思うんです。
いわゆるBig4と呼ばれているところで、上場企業のほとんどを取ってしまっているので、やれることも大きく変わらないし、社風も大きくは変わらないと思います。基本、体育会系の組織ですね。あと、どれだけ社会人経験があって、入ってきても入所1年目は皆、同じです。日本の会計士の合格レンジってだんだん年齢が下がってきてだいたい23-4歳くらいで、私は28歳で監査法人に入ったんですが、22-23歳と扱いは同じですから、やることも同じです。
当然、先輩上司は年下ってのはザラです。

日本企業における、監査権利を有さないUSCPAの位置づけをお聞きしたいです。実際、日本のUSCPAより、USCPAの方が、格下であるような指摘を転職エージェントより受けたのですがどうなんでしょうか?

日本の会計士が優秀で、USが劣っているって言うコンサルタントはいるかもしれませんが、これはどちらとも言えないですね。
出来る事と出来ないことって監査報告書にサインが出来るか、出来ないかという点以上なんですね。求められる役割と能力は勿論、一緒ですし、処遇も変わらないです。給与面は1年目はUSはちょっと落ちるかもしれませんが、その後は変わらないです。
そういう意味で劣っているっていうのはないかなと思いますね。だからこそ、厳しいというのはありますけどね。

日本の会計基準もわかっているよね?という感じですから、わからないと、周りからヤラれちゃいますよね。

監査法人だと常に社内研修を受けないと行けないというのがあるんですよね?

会計士協会が定めているんですが、監査法人に所属する専門職の人は年間何十単位取りなさいというのがあって、うちの法人も年間40単位分の教育を受けなさいというのがあります。
かなり研修は多いですね。eラーニング、集合研修等でかなり勉強をさせられます。

会計方針が変わるたびにそういう研修があるんですか?

ありますね。相当マニアックなことまでやりますね。それが大変なんですよね。
全体像を把握するのって大事だと思うんですけど、講義でやるのは、各論の勉強なんですね。
ここが変わったので、ここだけ細かく見ましょうっていう研修がいっぱいあるので、全体像が見えなくなってしまうんです。
そういう意味ではこうした資格試験の勉強が絶対に優っていると思いますね。なので、後々、こういう領域でお仕事をするってのが決まっているのであれば、土台というか全体像を勉強しておくってのは本当に大事だと思います。

正直、受験まで辿り着くのは大変だと思うんですね。でも,とりあえず、1科目だけでも受験して、合格した時の喜びって本当にハンパないんですね。
いろんなプライベートな時間を削られたり、お金もかかったり、いろんなストレスを抱えながらだとは思うんです。

でも、目標を持ってやっていった時の達成感っていうのは凄いので、いろんな人の成功体験を聞きながら、続けてもらえれば良いかなと思いますね。
30人いた勉強仲間も殆ど受かったんですけど、その仲間たちも勉強仲間から戦友になって、完全に今、友達になって、中には結婚しちゃってる人たちもいるんですよ。

絆がだんだん強くなって行く中で、勉強だけじゃなくて、人間的にも向上心が高い人が多いので、凄いためになると思いますね。そう言う意味では勉強が楽しいですよね。

あと合格発表は、アビタスの受付PCで見る事をお勧めします(笑)。

その仲間のうちにここで見て、合格して、号泣した人がいて、スタッフの方も一緒に喜んでくれるんですよね。
そうした周りの成功体験を見ていると辛い勉強も楽しくなりますよね。なので、少しでも楽しんで勉強をしてもらうと良いと思いますね。

面接の際に将来のビジョンって聞かれたという事ですが、どういう話をされたんですか?

その時はSOXがはじまった時期で、元々アメリカから始まって、日本国内でも色々と不祥事があり、品質を上げて行かないと信頼できる情報を発信できない事ってありますよね。そういったところで律するような知識をつけて、コントロールできるようなポジションになれたら良いですと面接で言った覚えがあります。

2008年10月に転職した時点でのTOEICの点数って何点でしたか?

770点でしたね。
比較的転職事情としては良い時期でした。
実際、うちの法人もその採用の時まで2−3年ってUSCPAの採用はしていなかったんですよね。
ただ海外業務が増えてくるだろうという事、IFRSの波がやってくるという事で、英語が使える人材が必要だろうという事で、USCPAを20人くらい採用をしたはずです。私はアビタスのキャリアセンターから経由で応募したんですが、もう一人全く知らなかった人と同じキャリアセンターからの紹介で、同じ事業部に入って隣の席になったという面白い縁があったりもしましたね。

海外との人材交流とかはあるんですか?

いろんな制度があるんですが、私も2年くらい前に主にフランスに本社がある日本法人のジョブをやっていたんですが、そのジョブマネージャーがフランス人で、フランス語か英語でやってくれと言われ、英語で仕事を一緒にしていました。こちらから望めば海外に行けるチャンスはありますが、かなりそう言う人は多いので、選抜になりますね。経験とTOEICの点数、それときちんと英語で会計を論点についての面談があって、そういう事にクリアできた人が行くという感じですね。本当に競争は激しいみたいです。

それとTOEICは年に一度受けさせられます。

日本の公認会計士さんって平均したら3-400点とかですよ。そういったとこでUSCPAというのは違いが出せますよね。
監査して行く中で、海外から取り寄せる資料とかもあって、それらが英語で書いてありますというときに会計が分かる先輩で英語が読めないって言う人が結構いて、「これ頼みます」って言うのは結構ありました。そういったところで存在価値を見いだせるというのはありますよね。

勉強をしている時から監査にハマったと言っていましたが、それはどこに惹かれたんですか?

FAREとかはそれぞれトピックが分かれていて、トピック事に理解できて、完結できるような仕組みだと思うんですけど、A&Aはトピックとか章に分かれていますけど、部分的に理解したからといっても全く理解が出来なくて、一冊の物語として読まないと何も完結できないなと思ったんですよね。コレは奥が深いんじゃないかと思ったんですよ。
あとは竹野先生の巧みな講義ですね。(笑)

勉強している時と実際に仕事をやってみて、何か感じる事はありますか?

受験して、合格した段階で相当、網羅的に知識が付いたなと思っていたんですが、実務に入ったときにどこの知識から持ってくれば良いのか、どこを発展させれば良いのかが見えなかったというのがあって、それってUSCPAの試験のスタンスの違いがあると思うんですけど、活躍の場を与える為の試験であって、日本だと落とす為の試験で、難易度が高く、持っている知識が高いという、そういうところのギャップ差があって、苦しみましたよね。使い方は自由だけど、あとは自分でやってねというのがUSのスタンスなんでしょうね。

監査する対象となる企業に対してあとから興味を持ったりしたことはありましたか?

ありましたよ。「この会社で働きたいな」とか「この会社の事業は面白いな」とか、あまりにも興味があって、製品の製造工程を見せて貰えませんかって頼んで、工場見学をさせてもらった事はありました。色々と事業が見えるんじゃないかと言う話がありましたが、見えるところと見えないところがありますね。

担当する会社って言うのは、予め決まっていたり、もしくは希望を出したり出来るんですか?

それは全く決まっていなくて、監査法人って普通の事業会社とスケジュールが違っていまして。例えば1ヶ月のスケジュールがあったら、その時点では何も決まっていない状況なんですね。で、色々なジョブを担当しているでマネージャーがこの人欲しい、この日と欲しいって奪い合って、どんどんスケジュールが決まって行くんですね。
なので、ずっと製造業をやりますとか言う事ではなくて、空いた日に全く違った業種をやっているマネージャーがこの人スケジュールを入れてくれる事もあります。

様々な業種を担当できるけど、逆にいろんな業界を知っていないと行けないというのはありますね。
僕は製造業を中心にやってましたが、建築業をやったこともあったり、男なので縁がないんですが、外資系の化粧品会社に出入りしたりもしました。
マーケットとかさっぱりわからなかったですけど、勉強したりしましたね。面白いですよ。

監査法人の役職の構成を教えてもらえますか?

いわゆる役員クラスにあたるのがパートナーと呼ばれていて、出資をして、法人を実際に運営しながら、事業を拡大させて行きます。その下にシニアマネージャー、マネージャー、シニア、一番下にスタッフとなります。
ピラミッド型で上に行けば行くほどひとが少なくなって行くんですね。2-3年くらい前までは、だいたい3-4年くらいスタッフをやるとシニアという位にあがって、シニアって言うのは何をやるかというと、インチャージって言われるんですけど、いわゆる現場監督者です。

例えばAという会社にチーム5人で行きました。その責任者なので、会社との窓口や会計相談とか全部やるって言う立場なんですね。で、それを5年くらいやったら、マネージャーにあがって、今度はひとつだけではなくていくつかの会社を統括する立場になります。

ただ正直、3年くらい監査をやっても監査の知識がつかないよって話になって、今は5年くらいスタッフをやらないとシニアに上がれなくなって来ています。

ちょっと厳しくはなってますね。

営業をして、仕事を取ってくるのはどのポジションですか?

マネージャー以上ですね。でも主にパートナーですね。
パートナーが仕事を取って来て、それを下に振るって感じですね。今はやっぱり監査業界って厳しくて、いろんな会社が合併して、絶対的に企業数が減っている中で、業績的に厳しいという事で監査法人の引き下げのプレッシャーも凄いんですよね。なので、監査以外の仕事も取らなきゃね、ってところで、結構、監査法人はアドバイザリー業務に注力しているので、そういったところで、USのニーズも出てくるのかなと思いますね。そのコアとなるのはIFRSになってくると思います。

IFRSを導入するんだけど、人が足りないから来てほしいとか、IFRSは自分たちでやるけど、日本基準の決算を手伝って貰えませんかとか、そういうシェアードサービスとかをを求められ始めているって感じですね。

監査法人って言っても会計士だけではくて、アクチュアリーの人だったり、IT専門の人もいますし、事業再生の領域の人とか、かなりいろんな人材がいるので、会計士の資格をもっていないと入れないというわけではないですし、ニーズがあれば道はありますね。

企業買収に関して言うとデューデリジェンスでコミットして行くっていう業務があったりするんですか?

デューデリジェンスの専門の部隊を分社化してやっているところもあれば、同じ監査法人の枠の中でやっているところもあります。やっぱり監査に限らず幅広くやっているって言うのが現状で、ニーズは増えていますよね。
M&Aって確かに減って来ているんですけど、それでも製薬会社ってM&Aが盛んなので、ああいうところには非常に強いですよね。

監査法人で働く上で、これは絶対必要だよっていうスキルはありますか?

コミュニケーションスキルですね。
やっぱり監査法人って、サービス業なので、あくまでも監査って言う立場であろうが、アドバイザリーという立場であろうが、クライアントさんのやりたいようになるべく近づけてあげる為にニーズを聞き出したりとか、フィードバックしてあげる実行力って言うのが大事ですよね。それをやる為にやっぱり会計知識であったりとか、英語であったりとか、基本的な専門知識の上にプラスαのビジネススキルって言うのは重要だと思いますね。

いくら話す事が出来ても会計知識がないと何も進まないというのはありますし、根底になるものは、専門性ってことになるんですね。

監査と今のアドバイザリーとどちらが楽しいですか?

いまはキツいんですよね。監査の場合は、ある程度スケジュールが読めるんですが、今、アドバイザリーの立場だとやる事が山積みなので、そのあたりがちょっとって感じですね。それってデューデリジェンスとかどこのコンサルに行っても一緒だと思うんですけど、スケジュールが読めないので、目の前の仕事をつぶして行くしか無いんですよね。これからあと少なくとも半年はこんな状態が続くんだと思います。IFRSを勉強され始めている方もいると思いますし、USCPAの試験でも出始めていると思うんですけど、今のうちに勉強しておいた方が絶対に良いですよ。

10年前からIFRSの基準書を作り始めて、適用した企業は最初はゼロだったものが、10年経って、今は欧州は強制適用。そして、今年なんかはアジアはIFRSラッシュなんですが、殆ど導入して、かなり状況が変化している中で、IFRSが後退するってことは無いと思うんですよね。

国内は去年の震災を受けて、ちょっと延期しようかってことになりましたが、強制適用ってことにはしばらくならないにしても、ただ増えて行くのは確実で、現状でも7-80社はその方向に持って行ってるわけですね。上場企業が3600社ある中で少ないんですが、1割くらいまでにはならないと強制適用にはならないと思いますけど、海外に目を向けて仕事をやっていくのであれば、日本の状況は関係ないと思いますね。製薬と総合商社はIFRSにシフトしていくっていうのは間違いないと思いますね。

日本が半年後どうなるか注目をされているんですが、その頃にSECのトップがやめて新しい議長になると米国が新しい判断をすると思われるので、米国が適用しますって話になれば、日本も急速にそちらの方向に行かざるを得なくなってきますね。

IFRSのコンサルタントの方達はルールが出来た時点できちんと理解しなければならないと思うんですが、やはり英語が出来るという事が前提でやっている方なんですか?

いや、そうでもなくて。今のマネージャーはTOEICで300点台なんですが、IFRS知識は物凄く持っているんです。
翻訳された基準書を本当に必死に読んでますね。多少のタイムラグは出ちゃうんですけど、そのタイムラグが嫌ならば、英語は必須って事になりますよね。

ドラマの監査法人って番組の中で、あの中で問題にされていたのが、企業ってどんどん数が少なくなってくるイコール監査報酬が少なくなって行く可能性がありますという中で、厳格監査を押し進める事によって、企業が悲鳴を上げてしまう、もしくは企業が離れて行ってしまうって事がピックアップされていたと思うんですが、そういうクライアント先と永続的に今の状況で関係を築く為にも厳格監査を押し進めるべきなのか、どうなのかっていうそういった話って法人内であるんですか?

基本的にクライアントと良い関係を築く為に監査を甘くするか厳しくするかって言う選択肢は無いんですね。基本厳しくやるって形でやるしかないんです。そうした中で、信頼関係を築いて行けるクライアントっていうのは続いて行きますし、どこの監査法人も同じで、切られちゃう事ってあるんですよね。たぶん原因って突き詰めて行くとコミュケーションが悪いとか、言った事にすぐに反応してくれないとか、監査のレベルではなくて、日常業務のやり取りのレベルで信頼関係がなくなって行くって話なので、厳格監査を押し進めるという事ではなく、「厳格監査」なんですね。そう言った意味では会計士っていうのは凄く煙たがれるんですよね。

それでもクライアントと仲良くやって行く手段ってたくさんあって、そこでさっき大事だと話したコミュニケーション能力が問われるわけですね。
実際、USやってる人って、社会人経験がある人が多いので、そういうところがアドバンテージになるんですよね。そういったところで、過去の経験が活かせると思います。

今やっている仕事において喜びをどう見いだしていますか?

サービス業なので、クライアントさんの要望を聞いて、それに答えて、「ありがとう」と言ってもらえる瞬間ってやっぱり嬉しいですね。法律によって、やれって言われている事に関しては、お金を払ってやっている以上、やって貰って当然ってスタンスのクライアントさんが多いんですけど、そこは人間なんで、色々と議論があって揉めても最後には「ありがとう」と、「これでまた決算が落ち着きましたよ」っていう一言ってだいたいあるんですよね。それってサービス業であるに最大のゴールだと思うんで、やっぱり喜びが生まれますよね。

今後のかずさんのビジョンはありますか?

今やっているIFRSのプロジェクトって従事してやっている人って少なくて、成功してやらせてもらえるって言うアドバンテージがあるので、そこを活かした何かアドバイザリーを別の会社でやるっていうのもひとつの選択肢だと思いますし、またコレは最近考え始めた事なんですが、事業会社に戻って、中に入って作り込むって言うのもありかなって思いますね。そう言った意味で、選択肢が広がってきたって言うのがありますよね。自分の知らなかった事、やってなかった事、経験が無かった事をやって、また方向性を考えたときにまた選択肢が広がってきたっていうのは、やっぱり勉強を続けて行った中での収穫かなって思います。

かなり長くなりましたが、以上です。

実際のミーティングでは、USCPA受験時代の突っ込んだ話もたくさん聞けました。
「USCPAの勉強は勉強仲間がいたから続けることができた」という一言は、今、勉強中の方に是非、心にとめておいてもらいたいことの一つです。

ゲストのかずさん、ありがとうございました!

他の人にも教えてあげる。



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