第35回 USCPA(米国公認会計士)MTGレポート
9月3日(土)12:00-14:00
【Guest】スケさん USCPA
新卒で最大手の旅行代理店に入社したのですが、会社を辞めてUSCPAの勉強に専念。サクッと合格してBig4監査法人に入所。
米国に上場している日本企業のUSGAAPベースの監査に従事している方です。イケメンの割に性格もGreatな人です。
Q&A
- ゲスト
- 参加者
- 司会
最初のお仕事(旅行代理店)ではどういったことをされていましたか?
大手旅行代理店に就職して、約8年弱法人営業の仕事をしていました。
会計に興味をもったきっかけは何ですか?
法人営業の時、企業に出張業務の効率化(システム導入)の営業をしていたが、その時に数字のことが全然わからなくて苦労したんです。それで仕方なく簿記3級の勉強をしてみたら、これが予想外に面白くてハマったのがきっかけです。
USCPAに興味を持ったきっかけはなんですか?
学生時代から、いつかは英語を使うような仕事をしたいという気持ちがあったのと、会計に興味が湧いてきたのが重なってUSCPA(米国公認会計士)に興味を持つようになりました。
会社を辞めるのには勇気が必要だったと思いますが、決断したきっかけはなんですか?
父が重病にかかってしまい、当時名古屋勤務だったので父の近くにいたいと思い会社を辞めて帰京。USCPAを取って別の仕事に挑戦したいという思いもあったので、短期間勉強に専念しようと思いました。
受験生活はどうでしたか?
10ヶ月間で合格しました!2科目づつ受験してストレートで合格したんです。いつも集中して勉強できたわけではなくムラがあったが、試験前の一ヶ月間は毎日10時間くらい勉強して詰め込みましたね。
就職活動はうまくいきましたか?
USCPAの積極採用時期が終わった時期だったので、就職活動は苦労しましたが、最終的にBig4監査法人に入所することができました。
採用のポイントはなんだと思いますか?
採用された部署のトップの方は、様々なバックグラインドの人を採用したいという意向を持っている方だったので、自分の経歴等を評価してくれたのだと思います。
今のお仕事の内容は?
クライアントが作っているUSGAAPベースの財務諸表の監査になります。
日米の会計基準の差異を確認するのが主な仕事です。例えばのれん。日本は20年償却だがアメリカは毎期減損テスト。のれんの時価を算出するのに膨大な作業が必要となります。
日米の会計基準の差異を確認するのが主な仕事です。例えばのれん。日本は20年償却だがアメリカは毎期減損テスト。のれんの時価を算出するのに膨大な作業が必要となります。
英語の使用頻度は多いですか?
会話は殆どないですね。USの基準書を読むのは当然全て英語です。更に場合によっては調書を英語で書かないといけないケースもあるので、これは結構大変です。
今後についてはどういったキャリアを歩んでいく予定ですか?
入所して3年半が経って、もう少しで小さなチームのリードを任せてもらえそうな所まできたので、リードできるようになるのが今の目標ですね。
監査をずっとやり続けますか?
正直言ってわからないですね。でも、今の部署には目標となるような素晴らしい人達がいるので、彼らを目標に頑張っていこうと思っています。
一方、事業会社の海外事務所などで活躍している友人もおり、彼らのような世界に挑戦したいという気持ちもあります。
一方、事業会社の海外事務所などで活躍している友人もおり、彼らのような世界に挑戦したいという気持ちもあります。
昨今の監査法人の厳しい状況はどうですか?
リストラが行われ、経費削減も実施され、みんな危機感に満ちています。でも普通の企業も肥大化したらスリム化するのが当然だし、監査法人も今がそういう時なんだと思います。
10ヶ月ストレート合格のコツを教えて下さい!
効率化に徹する。確実にできるようになった問題はやらないようにして、長期記憶にしっかり入っていない問題にフォーカスして、それらを潰していく。2/3くらい潰せたら、1周するのがかなり楽になる。全くみたことがない問題が出てくるが慌てない。そういうのは考えないで、適当に選んで次に進む。考えこんで時間を使わないように、各テストレットで時間を決めてタイムマネジメントをしっかりやる
その他、監査法人の内情、仕事内容など、詳しいお話を色々としてもらいました。ゲストのスケさん、ありがとうございました!