ふつーのOLから、CFOへ。40代から日本の公認会計士を目指しました。


第34回MTGレポート

8月27日(土)12:00-14:00

【Guest】キコさん

自己紹介

商社でOLを数年していたが、このままの人生では面白くないと思い、何かに挑戦してみたいと考えていたキコさん。

そんな時に友人が数人で起業するという話に誘われたので、やってみようと思って起業に参加。

OLだったので何の経験もなかったが、自分が管理系の仕事を引き受けることになり、総務、経理、人事などを担当。知識がないので壁に突き当たることばかりで大変だった。

経営の事が右も左もわからず運営していると、色々な所で“コンサルタント”と名のつく人を紹介されて知り合った。

彼らは「経営の事ならなんでも聞いてください」的な感じで、当時の自分としては「スゴイなぁ」と思った。
そしてその人達はだいたい“公認会計士”という肩書きが付いていたので、いつの間にか公認会計士という資格に憧れるようになった。

ベンチャーの仕事を引き継いでやっと会社を辞められる様になった時には、もう40代になっていた。
周囲からは反対されたが、どうしてもやりたかったので公認会計士試験に挑戦。
勉強に専念して2年半後、2回目の受験で合格することができた。

Q&A

  • ゲスト
  • 参加者
  • 司会

受験勉強はどのくらいの時間指定たのですか?

最後の頃は一日13時間くらい勉強するくらい没頭していました。長年憧れていた公認会計士受験だったので、勉強している事自体が嬉しくて、全然辛さはなかったです。

合格後にどこに就職するかなど考えていましたか?

先々は独立したいという思いがあったので、大手監査法人には興味がなく、なんでもこなす小さい事務所を探していました。ベンチャー時代に知り合った会計士の人から事務所を紹介してもらい、そこで会計の仕事をスタートしました。

会計事務所とCFOの2足のわらじでの生活になったみたいですが?

その会計事務所では外資系企業の経理業務を請け負うような仕事を担当していました。以前やっていたベンチャー企業が上場するという話が持ち上がり、兼業でいいからCFOをやって欲しいという事になり、平日夜と土日はCFOの仕事をするようになりました。

CFOとしての上場準備はどうでしたか?

主幹事証券会社や監査法人とCFOという立場でやり取りして、色々刺激がありました。相手も自分が公認会計士試験に合格しているという事で、信用してくれました。2年間上場準備をしていたが、最終的に上場はしないことになってしまったんですが良い経験・勉強になりました。

その後、Big4への転職となるんですよね?

上場という目標がなくなってしまい「どうしようかなぁ・・」と思っていたところ、
勤め先の会計事務所の代表が「公認会計士の試験に受かったなら、一度は大手で監査をやっといた方がいい!」と言い出して、Big4にいる元部下の部署に紹介してくれたんです。

40代でも新人と同じ扱いですか?

そうなんです。
監査法人では、前職のキャリアは関係なく監査経験が無い人は全員一年生という事になります。そのため立場も給与も新卒と同じ。最初は20代の同期達とちゃんと仲良くなれるのかとても不安でしたが、入ってみたら全然その必要はなく、みんなと仲良く楽しんで仕事をすることができました。

その後USCPA(米国公認会計士)の受験をするんですよね?

監査3年目にクライアントのUSCPA(米国公認会計士)の人から勧められ、USCPA受験を決断しました。元々同じ職場のUSCPAの人達を見て憧れる気持ちがあったし、USCPAを取れば今よりももっと世界が拡がって楽しくなるよと勧められたのがきっかけでした。

USCPA(米国公認会計士)の人達への憧れって具体的には?

自分がいた部署には半分くらいUSCPAの人がいました。
ちょうどIPOやM&Aバブルで、USCPAを大量に採用した時期だったからだと思います。USCPAの人達は英語の仕事ができてかっこ良く感じたし、プライベートでも外国に友達がいたり、休みにはフラッとフットワーク良く海外に行ったりと、カルチャー的にカッコイイという憧れの気持ちを持っていましたね。

USCPAに合格するのは大変でしたか?

シニアに上がって忙しい時期でしたが、なんとか仕事と両立しつつ3年かけて合格しました。出願州は、ライセンスが欲しかったのでワシントン州出願に拘りました。

日本の会計士の勉強は活きましたか?

思った程ではなかったですね。
FAREとBECは会計士の勉強が役になった部分がありましたが、REGはほぼゼロでした。AUDも日本の試験とは論点が全然違うので、一度落ちたしかなり苦労したね。

IFRSチームへの異動はどうでしたか?

社内公募でIFRSの専門部隊の応募があったので、USCPA試験に2科目合格している段階で応募し、なんとか異動が認められました。異動してみたら、USCPAの人達が半分くらいいて、皆超優秀な人達だでした。仕事が更に楽しくなりましたね。

40代で会社をやめ日本の会計士を目指した時、怖くなかったですか?

日本の公認会計士もUSCPA(米国公認会計士)も監査法人への入所も、年齢を考えたら無謀は挑戦のように見えるけど、自分が年齢を気にしなければ大丈夫です!若い人達とも本当に親しい同僚になれるし、いくつになっても日々新しい事に挑戦して成長していくのは楽しいですよ。

監査法人も経営が厳しい時代ですが、実際どうでしょうか?

ご存知の通り、今や監査業界も厳しい時代なので、クライアントの争奪戦がとっても激しいです。そんな中でクライアントとの良好な関係を築く能力はとっても重要な能力になっています。USCPAの人達は別の社会経験がある人が多いので、その点は確実に日本の公認会計士の人達よりも有利だと思います。なので、この能力では負けてはいけないと思っています。あと、経理を長年やっていた人は、経理的なセンスが養われていると思います。
これは監査のセンスとは別物で、監査業務だけをやってきた人には無い感覚を持って仕事にあたることができ、実際の業務でとても役だちますね。

USCPA(米国公認会計士)を目指している方にアドバイスをお願いします!

会計基準はどんどん変わっていくので、USGAAPの知識が大事なわけではないと思います。大事なのは英語を使って会計やビジネスを理解し、消化し、正しいアウトプットができるという点です。USCPAはその能力を証明する唯一の資格だと思うので、今勉強している人は是非頑張ってください!

OL → ベ ンチャー起業 → 40代で日本の公認会計士合格 → 会計事務所+CFO
→ Big4入所(国内監査)→ USCPA取得 → IFRS部門へ異動 とキャリアを歩んできたキコさん。この他にもベンチャー時代の上場準備の話など盛りだくさんでした。

ゲストのキコさんありがとうございました!

PR

USCPAの転職ならアビタス

他の人にも教えてあげる。



USCPAの事がよく分かる資料を無料でお届けします。


USCPAの資料を取寄せる



SNSでもご購読できます。