20代で評価するのは、経験ではなくポテンシャル+地頭+英語。



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第102回 USCPA CMレポート

実施日: 2014年1月26日(日)
【Guest】 Kenさん USCPA

ゲスト紹介

父親の仕事の関係で中学卒業後、スペインに住んでいた。

大学はイギリスで建築を専攻。卒業後、そのままビジネススクールへ進学し、MBAを取得。 24歳で日本に帰国し、新卒でBig4監査法人国際部に入所。

大規模M&A案件の財務DDを手掛ける。 ただ残業が多く、休日も無い日が続き、人間らしい生活をしたいと思い、金融系シンクタンクに転職。ワーク・ライフ・バランスがある程度、保てる生活が出来るようになり、5年間経営コンサルティングに従事する。

30歳になり、学生時代からの夢であった英国法弁護士を目指し、イギリスのロースクールへ留学。卒業するもローファームへの就職の壁を乗り越えることができず、32歳で帰国。

帰国後は、Big4系コンサルティングファームで人事コンサルティングに従事。キャリアの先細りが不安になり、キャリアの選択肢を増やそうとUSCPAの勉強を開始。

合格後、別のBig4系コンサルティングファームに転職し、人事コンサルティングに従事している。 現在は、海外オフィス勤務という新たな目標を設定し、人事と法律と財務を強みにマネジャーとして活躍している。

Q&A

  • ゲスト
  • 参加者
  • 司会

人事コンサルというのは具体的にどういったことをするのでしょうか?

人に絡む課題は全部解決しますよ、というのが基本的なスタンスなんですね。と言っても、領域があって、一番オーソドックスなのが、人事制度を構築します。

人事制度というのは大きく3つから構成されていて、等級制度、評価制度、報酬制度になります。この3つの基幹制度があるので、これらを設計してくださいとか、再設計してくださいという依頼になります。例えば、今までの給与の構成が年齢給とか職能給で構成されていたものを成果給にしてもっとメリハリのある報酬制度にしたい、といった場合に設計してあげるんですね。設計して、賃金シミュレーションもして、これだけ人件費を抑えられますよ、という効果まで出してあげるのが昔からある人事コンサルですね。 最近、増えてきているのが、グローバル系の人事コンサルの一つで、我々の世界ではグローバル・モビリティと言うんですが、要は国際間人事異動ですね。

日本からニューヨーク、あるいはニューヨークからロンドンであるとか、そうしたグローバル・モビリティーを設計してくださいとか、ポリシーを作ってくださいとかもあります。 ポリシーは一度、作ったんですが、本当に細かいところまで作るんですね。

例えば、ある人が上海オフィスに転勤になります、となった時に自分のオフィスと住居とかを探すために事前に現地に行くと思いますが、それは実際、何日間が妥当なのか聞いてくるんですね。

それは我々のグループでグローバル・モビリティーを専門にやっているチームが世界各国にあるので、彼らに聞きます。例えば、中国だったら3日、アメリカだったら2日です、みたいなデータがあるので、そうしたグローバルのナレッジを使いながら、グロ-バル・モビリティポリシーを作るんです。

あとは自分が得意とする領域で、我々の世界ではトランザクションというのですが、これはM&Aですね。 M&Aの時の人に関わる問題を解決するわけです。M&Aって人事デューデリをやる時もあって、前はよくやっていました。

皆に何をやるかと聞かれるんですが、人事デューデリの目的は大きく分けて3つ有ります。

ひとつめがバリエーションに影響するリスクとかの要因を把握するわけですね。

何かというと大きい物で言えば退職給付債務で、小さいもので言えば、有給が消化されていない分はIFRSとかUSGAAPとかだと債務として認識されますよね。そういったバリュエーションに影響する隠れた債務を見つけ出すんです。

2つ目がディールブレイクするような要因がないかどうか、です。

例えば、労働組合と会社側が対立していて、労働争議が良く起こっていたと、これって結構、ディールブレイクする要因だったりするんですね。

結局、買い手がこれはリスクが有るなと感じて、後々、買った後もリストラできないな、とか色々と判断するので、こうしたディールブレイクするような重要な労働争議がないかとかの要因を把握するわけです。

3つめが、買った後に絶対PMIするんですね。PMIと言うのは統合ですね。

事業会社と事業会社が統合するんですが、それを行なう上で、人の問題としてリストラが出来るのかどうか、クロスボーダーであれば、例えばドイツの会社を買った時にドイツの会社の従業員を解雇できるのかとか、あとは逆に経営者をちゃんとリテンション出来るのかどうか、すぐに辞めないようにリテンションボーナスを出さないとダメなんじゃないかとか、そうした買った後に色々と対策を講じないといけないような課題をデューデリで特定するんです。

そうした人事デューデリと買った後のポストディールですね。 ポストディールのPMIで人事制度の統合とか、リストラとか、人材の再配置とかをお手伝いするのは昔からトランザクションの場ではよくあります。 あとはうちの人事コンサルティングチームには、人事システムの導入をお手伝いするコンサルタントも何名かいます。

タレントマネジメントをサポートするようなシステムとかあって、そうしたものも手がけています。 それと最近、立て続けに多かったのがリストラですね。 まとめると人事コンサルというと、人事制度、グローバル、トランザクション、リストラ、人事システム、とだいたいこんな感じでしょうか。

クライアント先の規模感はどのような感じでしょうか。

やっぱり大企業が多いですね。皆さんが知っているような会社です。

シンクタンクで働いていた時は、幅広くやられていたということですが、その中で人事の領域に行きたいと思ったのですか?

その5年間の中で、プロジェクトを棚卸ししてみて、人事が一番多いなと思ったんですね。

そうした中でBig4系のコンサルに人事で入ったんです。シンクタンクにいた時も人事コンサルがやりたくて始めたわけではなく、自分の直属の上司とずっと5年間一緒に仕事をしていて、その人のやりたい仕事を一緒にやっていたので、その人が人事コンサルに移り始めて、自分も人事コンサルをやれるようになったんです。

イギリスでMBAを取った後に日本に帰国した理由はなぜでしょうか?

イギリスが飽きたんですよね(笑) 5年位いたので、もう東京に帰りたいと思ったんですよ。 15歳で日本を離れていたので、24歳になった時には、東京で働く事に憧れみたいのがあったのもありました。

帰国後、監査法人に入ったというのは特に何か想いがあったのでしょうか?

正直、入所はしたんですけども、その会社とか仕事についてあまり知らずに入っちゃったんです。その時は秋で、採用が終わっていて、今みたいにボストンキャリアフォーラムのような帰国子女向けの就活イベントが無くて、求人誌とか日経の日曜版を見て応募するしか無くて、それを見て応募して、1-2週間で決まりました。デューデリっていう業務も知らずに入所したので、最初は凄く苦労しましたね。

人事コンサルの経験が長い中で、USCPAを取得した前後で業務の中での変化ってありましたか?

正直、自分の場合はUSCPAを取得してステップアップしたかというと、どちらかというとそうではないケースだと考えてもらった方が良いと思います。30代後半で合格をしていて、ちょっと遅かったのとその時はリーマンショックと震災ショックで景気がどん底だったのもあって、なかなかステップアップ出来なかったですね。

今の会社でUSCPAを持っていることで人事コンサル以外の仕事も時々呼ばれることがありますね、内部監査の仕事とか。

そうした今の会社の中で業務の幅が広がって、人事コンサル以外の事もやらせて貰えるようになったというのはあると思います。

当初意図されていた幅を広げるという意味ではUSCPAは役立っているということですか?

そうですね。貢献してくれていると思います。マネージャー以上になるとチームが固定するわけですね。自分だったら人事コンサルに固定されちゃうんです。マネージャー未満の人はプールされていて、どのプロジェクトにアサインされるかわからないんですよ。

システムやったら、次に管理会計やったりと色々なことをやらされるわけですね。 それに対してマネージャーになると固定されて、チームにくっつくわけです。

だから自分は人事コンサルしか出来ないはずなんですけども、英語ができて、USCPAを持っているということで内部監査の仕事を別のチームの仕事を任されるようになったので凄くいい経験だなと思います。

人事デューデリというのは具体的に社員の人に話を聞いて進めていくものなのですか?

基本的には、殆どデータベースです。データールームというのがバーチャルで開設されるんです。そこにアクセスするとあらゆるデータが出てくるので、それを精査して、そのデータから色々なリスクを整理していくわけですね。

その中でもわからない事とか、仮説を検証できなかったところは、我々DDをやる部隊に一回だけマネージメント・インタビューというチャンスが与えられるんです。例えば、A社がB社を買おうとしている時にB社のマネージメントにインタビューできる機会が一度、与えられるんですね。

データを見て、仮説でリスク検証をしていて、よくわからないところとか、問題なんじゃないかというのが出て来たら、その時に1時間程度で聞くことが出来ます。

短い時間なので、「これだ」ってところをピンポイントで質問して、情報を得ます。 だから社員に聞きに行くというよりもマネージメントに聞きに行くという感じです。

社員の人に「あなたの会社は買われるんですけど、どうですか?」とは聞けないですもんね。

聞けないですね(笑) まだDDをやっている時点では非公開なので、社員にはその事実は知れ渡っていないです。基本的には契約締結かもしくはクロージングでマスコミに出るので、その直前に社員は知ることになります。

デューデリは大変ですね。結構、朝帰りとかありますし。

M&Aアドバイザリーをやっている人たちは朝の4時とか5時にメールが飛び交っていますよ。 M&Aアドバイザリーって調整役なんですね。

DDをやっている人たちって、会計士、弁護士事務所、我々のようなコンサルティングファーム、それからビジネスデューデリをやるのは戦略系ファームなので、そういった関係者が膨大な数の人を巻き込んで、色々と調整ごとを全てするので、大変ですよね。

酷い時には朝の3時頃に全てメールを見てオフィスを出たのに8時に出勤したら、僅か4-5時間の間にメールが100件飛び交っている時がありました。

ちなみによくデューデリをやっている人はイコールM&Aをやっている人って思われがちなのですが、実はデューデリをやっていても転職市場においては評価されないですね。

事業会社に最近M&Aをやっている部署ができ始めているんですが、彼らが求めているのはM&Aアドバイザリーの交渉力とPMIが出来るひとなんですね。 コンサルタントを卒業して、事業会社に行こうと思った時に求められているのは、そういったことだと思います。

PMIもなんですね。

そうですね。私がデューデリをやっていた時に誰もが知っている経営者に言われたんですが、はっきり言って財務デューデリも法務デューデリも人事デューデリも我々にとっては何の価値も無い。本当であれば、お金をセーブしたいから使いたくないけど、上場企業だからコンプライアンス上やってもらっているだけだって言われたことがあったんですね。

デューデリって凄く頑張って仕事をしているんですけども、買い手側にとっては何の価値も提供していないんですよ。

彼らは何に関心があるかというとまず買う価値があるかなんですね。バリュエーションのところです。 もう一つは買った後にPMIが出来るかどうか。

経営者の関心はこの二つなんです。 では、デューデリはその中でどこに位置づけられるかなんですが、買う価値があるかどうかって話しましたけども、買う価値の中のマイナスポイントを探しているだけなんですよね。

では、バリュエーションは比較的、評価されるということでしょうか。

そうですね。 M&Aアドバイザリーって交渉人ですよね。 交渉人がもっているその交渉力とあとは価格。経営者が気にしているのは価格も関わってくるので。

今まで色々とされていますが前職の経験が活かされるかどうかという不安はなかったですか?

20代の頃は若さゆえの変な自信があって、30歳になった時に「行けるぞ」ってロースクールに行っちゃったんですけども、あまり後先のことを考えていなかったですよね。

どれだけローファームに入るのが難しいかとか、就職できなかった時どうするんだとか、そういうことを考えずに勢いだけで行っちゃったのは少し反省すべきところですかね。USCPAはキャリアの先細りが不安で選択肢を増やそうと思ったのがひとつとあといずれ自分がマネージメント層になった時、数字を見る能力って絶対に必要になってきますよね。

マネージメント層になればなるほど、会計とか財務の知識やスキルというのは必要になってくるだろうと、将来的に役に立つだろうという意味もあります。

日本の事業会社に行くというのはお考えではないのでしょうか?

それはそれで選択肢のひとつだとは考えています。

MBA時代はどのような事を勉強されていたのでしょうか?

幅広く全部やりましたね。マーケティング、戦略、会計財務、ITと経営に関わる全て、年間通して、16-20科目をやります。夏の間に修論を書いて提出をする、という感じです。

働かず、大学から直接MBAに行くという方はイギリスでは結構いるんですか?

いないですね。私だけでした。 本当はMBAのアプリケーションを出した時も職務経歴何年以上って書いてあったんですけども、意外と出せば通るんですよね。成績もある程度は大丈夫です。

アメリカはわからないですけどもね。 ただ職務経験を積んでから学んだほうが色々なことを体系的に学べて整理もできるので、経験があったほうが良いでしょうね。

英国法の弁護士は就職をするのが難しいということですが、なぜでしょうか?

まず、日本語ができるイギリスの弁護士というと日本にもブランチを持っているようなグローバルなローファームだろうなと思って、そういうところにアプリケーションを出そうとするとHPに出てくるのが「あなたは労働ビザが必要ですか」という質問が出て来て、それに「Yes」と答えるとその時点でアプライ出来ないんですよね。

その時点で足切りされちゃうんですよ。 あとはイギリスの教育を受けていないと難しくて、イギリスのアプリケーションを出すときに中学校からの成績を全部提出させられるんですね。そういったことは向こうに行ってから知りました。 本当に子供の頃から勉強が出来る人が法曹界に入っていくんですね。

今、メーカーに勤めていまして、今後、コンサルも考えているんですが、どういった経験を積んでいる方が入ってくるものなのでしょうか?

色々ですね。私も採用面談をよくやるんですが、20代と30代って見る目が違うんですね。 20代で見ているのは地頭とポテンシャルと英語で、30代は地頭は共通で、あと経験と英語です。地頭って何かというと瞬発力です。聞かれたことにすぐに答えられるか頭の回転の早さを見ているんです。

それとロジックで論理的に話せるかというところ、あとは想像力で面白いクリエイティブな部分があるか、だいたいこの辺を見ています。20代と30代の地頭は同じですね。

恐らくUSCPAというのは、この20代の中のポテンシャルを裏付ける強力な武器になると思うんですね。 かつ経験が会社の求めるものとマッチすれば尚良いという感じです。 ただ20代ではほとんどポテンシャルを見ていると思います。

30代になって経験を見られるという事はそこからコンサルになった後の業務の内容とマッチしているかどうかという感じでしょうか?

そうですね。例えば私のチームだったら、人事の領域で、そのかたのやってきた経験が、どう活かせるかを見ています。20代は見ていませんね。ポテンシャルです。

たぶん30代でUSCPAをやっている人は今やっているお仕事とあるいは過去やっていた仕事内容とUSCPAの相乗効果が出るような見せ方が必要になってくるんだと思いますね。

20代の場合は今、営業をやっていて、USCPAを取得したから、それでUSCPAを活かしたいということであれば、ポテンシャルで採用してもらえますが、未経験で30代で資格持っていますと言っても見る目が厳しいかなと思います。

なので、30代の場合は今までの経験との組み合わせでアピールしたほうが良いです。 あとは英語ですね。英語は出来たほうが良いです。私は業務の半分は英語ですので。

私の同僚のマネージャーは全く英語が出来ないんですけども、グローバル案件を無理矢理やらされています。やらざるを得ないんですね。そういった仕事になってきているので、今のうちに英語はやっておいたほうが良いですね。

英語力というのは、単にTOEICの点数が高いとか、USCPAだけではなくて、話せてようやくスキルになるという感じでしょうか?

まず話すよりも読み書きの機会が多いと思います。 その後に自分で書いたものをコミュニケートする英語でのコミュニケーションスキルが必要になってくると思います。

仕事をしていて全く不自由はないですか?

アメリカ人を10人相手にプレゼンというのはちょっときつかったですね。

家に帰ってから、スクリプトを作ったりして、想定問答も考えて、当日10時からプレゼンだったら、7時位には近くのカフェに行って、もう一度、それを見て、という感じでようやく人並みのプレゼンが出来たって感じでしたね。

コミュニケーションスキルを上げるには、留学したりとか、英会話に行ったりしたほうが良いのでしょうか。それとも仕事で使わないとダメでしょうか。

両方じゃないでしょうかね。仕事だけでも十分伸びますが、それ以外も必要ですよね。皆さん、英字新聞を読んだり、色々と努力をされているんだと思います。

地頭って元から持っているものだと思っているんですけども、後から鍛えられるものなのでしょうか?実際、面接の場で見てきて、その場で取り繕っているものは見抜けるものなのですか?

ある程度は見抜けますね。

5分位話せばだいたいわかりますよね。それと鍛えられるのかって話がありましたけど、面接の際にケースを出すんですが、そのケースにどう対応するかというのは、ある程度は本でも出ていますし、面接マニュアルみたいなのを見れば訓練できる部分はあると思います。

監査法人とかコンサルの中の階級ってあると思うんですが、それを説明してもらえますか。

外資で良いですかね?

自分が経験してきたものでお話しすると、新卒1年目はアナリストという肩書になって、1年位やります。

その後にコンサルタントになって、そこからは人それぞれです。1年の人もいれば、4年の人もいて、実力次第です。

そして、その次はシニアコンサルタントです。ここまでは非管理職で、その上がマネージャーでマネージャーより上は管理者になるわけですね。 そして、マネージャーの上がシニアマネージャー、その上がディレクター、パートナーとなります。

同じBig4なのにプロモーションが早いところと遅いところがあります。 うちはわりと今、早いですね。それは景気が良いからです。 そういうのも見極めて受けると良いかもしれないですね。

今、採用は拡大している感じですか?

そうですね。うちは今、多いですね。

コンサルタントの転職市場というのは、どこの段階が最適だとお考えですか?

やはり若手が良いと思いますね。上になればなるほど別のファームへの横異動も含めて、難しいと思いますね。 手を動かしてくれる若い人の方がやはり採用意欲が高いですね。

今まで色々やられてきた中で、今、どれか一つを選ぶとしたら、どれを選びますか?

先ほど話したようにBig4って縦割りなんですね。

M&Aの中でもどれかひとつだけしか出来ないわけですけども、事業会社に転職する時って、それら全てひと通り出来る人が求められるんですね。世の中にこれが出来る人ってほとんどいないんですよ。

なので、私が経験できるのであれば、DDを経験して、バリュエーションも経験して、M&Aアドバイザリーも経験して、さらにPMIも経験できるような、そういうポジションを担いたいですね。

そういう人っているんですか?

いますね。 同じ時期に全部やるわけではなくて、例えば、最初の1年でDDをやって、次にバリュエーションをやって、3年目にアドバイザリーをやって、その後にPMIを経験したので、全部出来ます、という人です。

一貫してやっている会社は殆ど無いのでしょうか?戦略ファームとか投資銀行もやっていないのですか?

投資銀行は投資銀行業務だけですね。戦略ファームはビジネスデューデリとPMIだけですね。

仕事や勉強など、今まで色々と経験されてきた中で一番、充実していたな、と思うのはどんな時ですか?

やはり仕事ですね。 ひとりでやった仕事で、デューデリで同じファームのロンドンオフィスとやった仕事なのですが、ロンドンオフィスのクライアントが大手メーカーで、日本の会社を買うということで、東京オフィスに話が来て、対象会社のデューデリ等を全て自分ひとりでやりました。

自分で手を動かして、考えて、と全部ひとりでやったというところに充実感がありましたね。

やっぱりロンドンのノウハウって先進的でとても進んでいるんですね。一緒に仕事をすることでそういうことが学べて、例えば、デューデリのレポートひとつとっても、このフォーマットに従って、作ってくれって言ってくるんですけども、それが本当に斬新なんです。

ビジュアル的にも格好いいし、整理もきちんとされるし、ナレッジとかノウハウも進んでいるんですよね。そういうことを海外オフィスとやることによって学べるんですよ。 そういったところで充実したな、と思います。

ひとりで完結する仕事はあまりないんですか?

そうですね。通常はマネージャーの下にアナリスト、コンサルタント、シニアコンサルタントと3人くらい付けてやるんですよね。マネージャーは手を動かす事は殆どなくて、指示を出して、レビューして、指示を出して、レビューして、という役割です。

英語以外の言語というのはどのように評価されるのでしょうか?

日本語以外で重視されるのはやはり英語なんですよね。

中国オフィスと話す時、中国語は使わず、英語ですから、やはり英語が一番なんですけども、例えば、中国語が出来ますとか、スペイン語が出来ますとかは凄いプラスになると思います。

そういった案件はたまにあるんですね。例えば、中国語のドキュメントを読まないといけないという時があったりすると外部の翻訳会社に委託しないとならないので、中国語が出来ると重宝されますね。

仕事の忙しさはどのような感じでしょうか?

私はなるべく早く帰ってますね。 平均的な話だと、、、基本的には終電ですかね(笑)早く帰れて21時位ですね。 特に非管理職のうちはそうだと思います。

休みもなかったりしますか?

無いときもありますね。

コンサルの人の中にもワーク・ライフ・バランスを重視している人はいますか?

なかなかいないですよね(笑) やっぱり東京ってオカシイなと思うんですよ。
海外のオフィスは同じ仕事をしているのに19時とか20時には帰っているのに遅くまで仕事をしているのは東京だけなんですよね。やっぱり日本人というのは長く働くのが、頑張るのが、美徳とされているのが根底にはあるんでしょうかね。特にうちは外国人がいないので、そういった意味では非常に日本的な会社ですね。前にいたファームだとまだ外資っぽくて、残業していると仕事が出来ないと評価されたので、家に持ち帰って仕事をしていました。

だから、ファームによって違いますね。

ちなみに私は19時とか20時には帰ってます。それまでに全部、仕事を終わらせています。

その代わりランチ食べないし、朝早く行くし、という感じでメリハリを付けて仕事をしていますね。

マネージャー以上の仕事のほうが面白いですか?

ロールががらりと変わりますね。アナリスト、コンサルタント、シニアコンサルタントまではアウトプットを作るために手を動かす部隊で、マネージャー以上は殆ど手を動かさないんですね。

指示を出すのとお客さんとのカウンターパートになる役割なので。それとうちの場合には、マネージャー以上は営業責任が乗っかってきます。 プロジェクトをデリバリーするだけじゃなくて、仕事を取ってくることも課されるんですね。 コレもファームによって違うんですけども。

営業はどのようにするのですか?

これはグループ内の引き合いが殆どですね。例えば、監査法人のクライアントで、「人事でこんなことで悩んでいるんだけど」というところから始まって、話を聞きに行って、提案書を書いて、プレゼンして、受注して、という事が殆どですね。

あとは海外オフィスから話が来たり、という感じでだいたいグループ内からですね。 個人の力で仕事を取ってくるというのはなかなか難しいですよね。

それを得られるように社内営業をするという感じですか。

そうですね。社内営業は大事だと口酸っぱく言われています。社内のパートナーだけじゃなくて、監査法人とか税理士法人とか、いろいろな人に顔を売っておけと言われますね。

だから社内のイベントが本当に多いんですよね。人脈作りの場が本当に多いです。

案件としてはだいたい何件くらいを持っているんですか?

マネージャーだと2-3件のプロジェクトを持っていますね。 それ以外に営業活動をしているのが、2-3件ある、みたいな感じです。

下の人は基本的にはひとつですか?

本当はひとつが良いとは思うんですが、うちはそうではなくて、同時に2-3件の案件を持たせてますね。

一件の案件につきどのくらいで終わるんですか?

ケースバイケースですね。デューデリのようなものだと2週間とか長くても1ヶ月で終わりますけども、人事制度設計とかになると半年から一年とかかかります。グローバル・モビリティーのポリシーを作った時は3ヶ月位でした。

リストラの案件の時もそうでしたね。

リストラ案件というのは何をされるのですか?

だいたい決まっていて、退職パッケージを作るんですね。割増退職金を幾らにするかとか、有給の買い取りとか、賞与の満額払いとか、途中で辞めると賞与も満額出ないので、そうではなくて賞与も全額払いますよ、とかいうパッケージを個人別にマーケットプラクティスに沿った形で作っていくんです。

あとはコミュニケーションプランを作ります。 どうやって従業員に説明をして、全体会でどういうことを話すのか、立ち位置から何を話すかまで全てスクリプトを自分たちが作ります。台本みたいなものですよね。 どのタイミングで何を言うかというのを全部作るんです。

それと個人面談でこういう事を言って下さいと言うのを決めて、もしこういう事を聞かれたら、こう言ってくださいというシナリオを作って行きます。そういったサポートですね。 後ろ向きな話なので、サポートしている方も情が入ってきちゃうんですけども、仕方がない場合もありますよね。

私がやった案件だと会社を清算するので、リストラせざるを得なかったんです。

ただ親会社が大企業なので、変なレピュテーションリスクを負いたくないわけですね。訴訟になったりとか。 そういうこともあり、我々を雇って、退職パッケージを作るわけですね。

キャリアの中でロースクールに通ったり、USCPAを勉強したりと仕事から離れるというのはどう評価されるのでしょうか?

ブランクになってしまいますからね。なるべく仕事から離れないほうが良いと思います。それと引き換えに得たものが、それが合理的に説明できるものであればよいのかもしれません。

それがMBAなのかUSCPAなのかわからないですけど。一般論で言うとMBAであれば、2年間ブランクがあって、MBAを取ってきましたというのは理由が付きますけども、USCPAだと2年間ブランクがあって合格しましたって言ってもおそらくそれほど評価はされないと思いますね。

大変ですけども、USCPAは仕事をしながら、何かと両立してやったほうが良いと思います。

USCPA試験の合格の秘訣は何かありますか?

ひたすらストイックになることですかね。 あと勉強仲間を作ったほうが良いですよね。色々な情報を共有できるし、自分の勉強方法が間違っているんじゃないかとわかったりもしますし、仲間がいるのといないのとではモチベーションの維持も変わってきますよね。

勉強が行き詰まった時に一緒にランチに行ったりすることが出来る仲間が私の場合はいたので、凄く良かったですね。

そうした友達って合格した後も繋がっていますので、そういった意味でも良かったなと思います。 皆さんも頑張って合格して下さい!

他の人にも教えてあげる。



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