関西でUSCPAとして活躍している3名の体験談。


第107回USCPACMレポート ~大阪開催~

実施日:2014年6月7日(土)
【Guest】 関西でUSCPAとして活躍している3名の方

osk20140705


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参加者

司会

ゲスト紹介

ひろさん:
専門学校講師→専門学校教材作成→会計コンサルティング→監査法人で金融監査
受験勉強をしながら、某専門学校で財務会計を教える。

その後別の専門学校で教材作成に関わり、USCPA合格後コンサルティング会社に就職し、海外上場コンサルティングに従事。その中でJGAAPからIFRSへの組み換えやDDの業務に携わる。

二年半在籍後、大手監査法人に転職。現在外資系証券会社および国内リース会社をメインクライアントに監査に携わる。


 MAC(マック)さん:
①大学卒業後、家電メーカーで営業及び物流費管理部門に従事後、業績悪化に見舞われ、早期希望退職制度を利用し、USCPA試験にチャレンジ

②1年後に合格するも、実務未経験のため、経理職での就業に大苦戦。家庭の事情により故郷へ戻る。

③短期間の税理士事務所勤務を経て、地元の上場企業(製造業)へ入社。国内・海外グループ会社の会計(決算)・税務・J-Soxに従事後、グローバル化を推進する関西の事業会社へ入社。現勤務先へ入社後、税務調査対応、M&A・IPO上場企業への投資案件などの検討にも従事。


Ashyさん:
大学卒業後、米国留学‐国内メーカー経理職(国内3.5年)-海外勤務5年-国内へ
米国留学を機にUSCPA資格に向けた学習を開始。

国内メーカーに入社し、経理として経験を積むと共に試験に合格。その後、海外拠点へ経理として出向。

この間、ワシントン州ライセンスを取得。 転職経験はないものの、メーカー経理として、国内外の工場で経験を積む。特に、海外勤務を通じ、ビジネスにおける5C02門性・語学力等の基礎体力と幅広く経験を積むことの重要性を認識。

帰国後は、管理会計を中心に国内・海外の製造拠点の取りまとめを行なっている。


USCPAをだけを持っていて、日本国内の監査法人で仕事は出来るものなのですか?


ひろさん)
基本的に日本の会計士しか出来ない事というのは、報告書にサインすることですね。

これはUSだと出来ないんです。正確に言うと出来るのですが、日本の会社に対しては出来ません。

例えば、外資系企業の現地支店とかに対するレビュー業務にはサインが出来るんですが、外資系の会社が日本に法人を作って、その日本法人に対する会社法監査にはUSはサインできないんです。

ただマネージャーも含めて、スタッフレベルが業務をしていく分には、USでもJCPAでも関係無いですね。


採用のところでは日本の資格を持っているとか経験があるとかは見られますか?


ひろさん)
採用面では監査法人はどこでもそうだと思うんですが、基本、日本の会計士は定期採用で、いわゆる会計士試験に合格した人を秋から冬に掛けて採用をして、2月入社にするんですね。

それに対して、USCPAは、皆、前提として転職扱いになるので、通年採用で毎月採用している形になります。ただ監査経験がなければ、給与面では社会人1年目の扱いとなります。


語学力はどのくらい必要なのでしょうか?


ひろさん)
USに求められるのってやっぱり会話能力なんですね。

上の人が外国人だとか、クライアントが外国人だとか、私が監査に行っている外資系の証券会社だと相手が日本人でも英語でメールを打ってきます。会うと日本語で会話をするのですが、メールだと英語なんですよ。

面接で私が言われたのは、日本人はTOEICの点が高かったり、レジメが良く出来ているんだけど、いざ面接すると会話が出来ないことが多いと。TOEICの点数も大事なんだけど、英語力・会話力、受け答えがしっかり出来ているかを見られていますね。


Ashyさん)
USCPAの監査法人における需要はどんな感じでしょうか?


ひろさん)
正直、景気によるんですよね。JCPAとの兼ね合いもあって、JCPAをたくさん採用するとUSCPAの枠が減るんです。それとBig4間の争いもあります。

私のいる監査法人では今年、JCPAの採用がうまく行ったらしんですが、そうなるとUSCPAの枠が減って、別のところでは、USCPAの採用が伸びていたりしました。

本当にタイミングですね。私が移った時は、私が入ったところしかなかったんですが、今、Big4に行こうと思ったら、私のところは難しくて、他が空いている、という感じです。

だから、何しろ早く合格して、そのタイミングが来た時にいつでも移れるよう準備をしておく、ということが大事なんだと思います。


監査法人においてはどのように評価をされるのでしょうか?


ひろさん)
監査法人は4つの評価項目があって、ひとつは品質ですね。成果物に対する評価。調書を作って、それにレビューを受けて、ということになります。

あと期限内に仕事を終わらせられるか。それと人柄というか、社交性のある人間であるかとか、監査チーム内で雰囲気を良くしたとか、逆にクライアントといかに仲良くなって情報を引き出してきたかとか。クライアント先にはいろいろな人がいるので、難しい人をいかに口説き落として、仕事を取ってこられるかですね。

それともう一点は営業能力です。仕事を取ってきたら、評価されますね。仕事を取れなくても、取るための努力をきちんと会社に見せる事で評価もされています。

それはうちの監査法人だけであって、他はわかりませんが、おそらく同じような項目でしか見られないと思うんですよね。別に成績とかがあるわけではないですしね。


MACさん)
監査法人内で人によってアサインされる差というのが、そういった評価によって出てくるものなのでしょうか?


ひろさん)
監査法人内には、職階があって、スタッフのJ1から始まって、一番上のシニアパートナーというのがあるのですが、プロジェクトが始まると職階が上の人が下の人間を引っ張っていくわけですけども、やはり評価されている人、人気がある人というのは常に忙しいんですね。空いていれば、すぐに取られていくという感じで、常に空いている人は使いたくないんですよ。

こないだも私が入っていたところで本当に人が足りなくて、誰か人がいないのかって、ひとり引っ張って来たんですが、繁忙期に空いているってやはりおかしいと思わないといけなかったんですが、やっぱりダメだったんです・・(笑)。

そういうことがあるので、やはり評価が高い人、人気のある人は稼働率が高くなりますね。


評価という意味ではあとの二人の会社ではどのような基準で行われていますか?


MACさん)
私の会社では年に2回、半年ごとに目標を設定・目標管理を行います。

その半年が経過後、上司との面談を通じ、上司に評価をしてもらう感じです。それを繰り返していきますが、上司からこうして欲しいという要望があれば、面談の中でフィードバックとして受け取って、次の半年にどうするかを自己の目標として検討します。

今の話は半年ごとの比較的短いスパンの話となりますが、それだと目先の半年のみとなり、長期的なキャリア形成を考える場がないため、3-5年のスパンを見た時にどう考えていますかと言う事を、人事部から聞かれるようになっています。


Ashyさん)
私のところでは基本的に期首に目標を立てて、それを中期と最後に評価・面談するという流れです。内容的には私はメーカーの経理で、ある特定の商品の担当をしています。

当然事業計画という年間の計画を立てるんですが、売上がいくらで、営業利益、税前利益、キャッシュフローがどうで、在庫日数がどうだとか、そういうKPIに対して経理としてどのようなアプローチを取って、当然、事業として達成するというのがひとつの目標であって、あとは上司とのすり合わせの中で組織目標から降りてきた個人の目標を立てて、それに対しての進捗に対して評価されるというのがあります。

それと組織の中でいうと360度評価はありますし、評価というのは最後、人間性等々も見られることになります。

そういう評価の中でUSCPAの役割というか、どういう評価をされるかという点に関しては、私は日本のメーカーにいて、独占業務としての意味合いは当然、非常に薄いのですが、資格取得に至るまでの知識と語学力があるということで、同期と較べると外に出してもらったのは、確実に早かったですね。入社当時から海外に出して欲しいとは言ってきたんですけどね。

例えば、海外に行かせようと思っている候補者が3人いて、較べられた時に全員TOEICが900点だったとすると、その中にひとりUSCPAを持っているということであれば、勉強をしてきたんだなと、「じゃあ、行かせようか」というのが人間の心理だと思うんですよね。

独占業務という意味で監査法人に較べると弱くはなってしまうかもしれませんが、資格は間違いなく、いかようにも活きてきますし、自分が採用とか、人を動かす意思決定をする立場を想像すれば、同様の決定をすると思うんですね。そういうところに繋がっているんじゃないかと思います。


勉強した内容で今の実務に役立っている事は何でしょうか?


ひろさん)
私は事業会社ではないわけですが、やっぱり監査になります。AUDITの漠然としたイメージが、実際に現場へ来て、「これがコントロールテストなのね」とか、「これがウォークスルーなのね」とか、「これがあるから実証をやっているんだ」と言う事がすべてわかるのが監査で学んだ知識ですね。

そこの前提にはFARの知識があるから、だとは思いますが、監査というのは精査ではなく、コントロールがあるから部分部分で見ていけるので、そういった意味ではAUDITが一番役に立っています。


MACさん)
私の場合、米国の税法以外は役に立っていますね。個人の所得税の計算をしてあげているわけではないので、その知識は使っていません。

ただし、海外のM&AとかIPOが絡むと海外の企業の財務諸表を見なくてはならないですし、そこでは必ず税務が関係してきます。

となると税務の知識も要るだろうという話になりますし、そのあたりの知識の必要性は、ご自身がどういった仕事に携わっているかによって変わってきて、実際、「USCPAを持っていて、税務もある程度わかるね」となると仕事がアサインされる場合があり、その分野で仕事を行うチャンスを頂けることになります。そのため、「直結しますか?」と言われると直結していると明言出来ない部分はありますが、幅広く関係しているのは間違いありません。

それと今、仰っていたみたいに会計がわからないのに会計士を名乗ったらダメですよね。そこはベースにあるというのが間違いないと思います。

あとはそれぞれのお仕事の分野で、例えば、管理会計を担当しているのであれば、USCPA試験の中ではあまり範囲としては広くないかもしれませんが、その分野にだけは特化していかないと会社内で信頼はしてもらえないと思います。


Ashyさん)
私は、メーカーの経理として、幅広い学習内容がある資格でしたので、それぞれに広く浅くですけども、今の仕事に非常に結びついていると思います。

AUDITであれば、我々は監査される立場ですから、どういう視点で抑えないといけないのかというところを学びましたし、今、仰っていたように税法に関しても実際、アメリカ国内の税法マターで直接仕事に関わるという事はあまりないんですが、よくよく突き詰めていくと日本の商法と当然、言っているところは一緒なわけで、そういった面では入社前に幅広い税務知識を付けられてよかったですね。

それとBECはWACCとかファイナンス理論とかも経理の実務で最初、伝票をめくっていた頃はないんですが、今、管理会計がをやっていて、投資の効果どうかとかになってきた時にWACCってあったな、って思い出すんですよね。何も知らない知らない場合に較べて、入ってき方が違いますよね。

そういった意味で「なんでこの4つがUSCPAの試験科目になっているのか」を考えた時にそれなりに考えられた試験だなと思いますし、やって損はない勉強だなと思いますね。

質問の答えに戻ると突き詰めて物凄く深いわけではないけども、狭くないですし、経理という仕事だけに留まらず、幅広い知識を得て、経営等の改善活動に繋げていける知識を身に付けられると思います。


MACさん)
今、話を聞いていて思い出しましたが、私は先ほど話したとおり、新卒で入った会社で経理へ配属されて学習をしたわけではなくて、自分のキャリアを変えたくて、USCPAの勉強を始めたわけですけども、何も知識も経験もないところから勉強を始めて、その後実務を経験したというところから振り返ると、この試験は幅広くて、そこで皆さん、苦しむわけですが、この試験は運転免許と同じなんです。「最低限、それだけは知っておかないと仕事にならないでしょ」みたいな話で、深く突っ込んだ試験ではないけども、試験範囲が幅広いというのは当然意味があると、それを今になって自分で実感しますね。

今、振り返るとそこを突破できないと、英語で会計や税務の仕事を出来ないな、と思います。


よく言われる事としてUSCPA試験の知識だけで仕事をしていけるのかって話があって、それは絶対に違うんだと思うんですが、そのあたりの話をして頂けますか?


Ashyさん)
私の場合には、財務諸表の作り手であって、管理会計業務が主になるわけですが、USCPAを取ったから、経理を出来るというわけではなくて、むしろ逆で実務を含め、内部の仕事が出来る事が最初であって、USCPAというのは付加価値をつける為のものになりますよね。


MACさん)
USもIFRSも日本もそうですけども、会計基準が常にアップデートされているんです。

なので、この業種の仕事って、皆さんそうだと思いますが、常に勉強しておかないと、そもそも会計監査を受けるときに昔の会計基準でこちらは話していて、会計士さんがアップデートした知識で話していたら、議論にならないじゃないですか。

ですから、その覚悟とまでは言わないですが、この仕事をしていると、常に自分の関わっている会計基準とか税務のアップデートは必要ですね。それが出来ないと即、仕事ができない人ってことになると思います。それは皆さんがされているどんな職種でも同じだとは思いますけどもね。


ひろさん)
私は監査をやっていて、監査法人の金融部という物凄く狭い世界にいるわけですけども、金融部の中にも銀行があって、証券があって、ファンドがあって、リース、アセット・マネジメントと色々とあるわけなんですが、それぞれに対する監査のやり方って違って、AUDITのテキストの知識と現場に出た時の知識って全然違うんですよね。やはりいつもアンテナを張っておかないといけないんですよ。

ベースとして監査の知識が合ったとしても常に会計基準と監査基準のアップデートは必要で、自分が担当しているクライアントはどのような状況なのか、同業他社はどうなのかとか、プレスリリースを見てみたりとかするんですね。


Ashyさん)
取ったから何か出来るというよりかは、転職のために使うのか、内部のキャリアアップに使うのか、それぞれの目的に応じて、コアに何をやりたいのかがあって、それに付加価値を付けて、あれもこれも出来ますよという位置付けくらいに思われるくらいが妥当というか。取ったら絶対にこれが出来るというものではないけども。。


ひろさん)
そもそも監査法人なんて会計士しかいないわけですからね。それが前提条件なんで、それが目的ではなくて、そこからスタートで、いかに勝負するかなんですよね。


Ashyさん)
皆さん、きっとUSCPAが会計プラス英語で、「オイシい資格だな」と感じたと思うんですが、「じゃあ、もうひとつプラスできることって何か?」だと思うんですよね。

ここにいる皆が、USCPAに合格したら、20名のUSCPAがいるって事になるんですが、例えば、中国語が出来るとなったら、めちゃくちゃ強いですよね。だから、まずはこの資格を早めに合格しちゃいましょうって話なんですよ。

「第三の矢は何だ?」と思い浮かべるのも早く終わらせるひとつのモチベーションになりますよね。


MACさん)
短期集中で勉強するって本当に大事だと思うんですよね。

10年前に合格しているので、チャレンジして挫折した人、一緒に合格した人、すごく時間のかかった人、、、勉強仲間でたくさんの人を見てきました。

今、皆さんそれぞれが異なる状況にいらっしゃると思いますが、早く合格する人の傾向というのは、やっぱり一時期、集中して勉強している人です。自分もそうで、土日関係なくやっていましたし、私は当時、アビタスの新宿本校で勉強をしていましたが、毎日、アビタスが閉まるまでやっていました。

そうではない方は、やっぱり合格までの時間がかかっていたし、土日だから飲みに行くとか、悪いことばかりではないんですが、短期集中のほうが遥かに合格率は高いと思いますね。

やっぱり早く合格したいじゃないですか、早く転職したいじゃないですか、早くキャリアアップしたいじゃないですか。だから、集中して勉強しましょう、と言いたいですね。


これから受かった後、海外に留学も兼ねて、世界一周をしたいと思っているんです。私は農学部で、技術系の仕事をしていて、会計とは全く関係ないんですが、やっぱり戻ってきてからが心配なんですね。

先ほど、一旦、税理士事務所で働いてから、希望していたところへ行ったという話があったと思うんですが、そういった税理士事務所や会計事務所など、専門的なところを一度、挟んだほうが良いのかなと思ったんですがどうでしょうか?


MACさん)
本当は回り道をせずにダイレクトに会計分野へ入りたいところに入りたかったんですが、入れなかったんです。それが大前提にあって。私の場合、地元へ帰ったんですが、東京・大阪に較べたら、英語と会計が分かる人が少ないことで、逆にチャンスがもらえたんですよね。

そのチャンスをどこで掴むかっていう話だと思うし、私も会計とは全く関係がない英文科だったので、不安な気持ちはよくわかるんですが、その時の経済状況によって就業状況は変わりますよね。ご自身が世界一周に行きたいのであれば、絶対に行ったほうが良いですし、帰ってきた時の事なんて今の時点でわからないし、その間に何を経験しているかが大切だと思いますし、人生の中で語れるものがあって、そこに魅力を感じてくれる経営者がいれば、採用をしてくれると思うんですよね。

世界を周るということを決めているのであれば、今、心配しなくても良いんじゃないですか。本当に不安な気持ちは、私自身違った形ではありますが、会計職での就業に苦労したため、お気持ちはよくわかりますけどもね。


ひろさん)
私も今の会社に入るとは思ってなかったですよね。先程から出てきますけども、本当にタイミングと縁ですよね。

自分の描いた人生なんて送ってきていないと思うんですよ。こうなろうとは私も思ってなかったですよね。その場、その場で今、必要な事って何だろうって考えていたら、監査法人に入っていたというのがあるので、今から2年後の事なんてわからないですよ。

私達だって、どうなっているかわからないですからね。


Ashyさん)
そういう面では我々、全員一緒ですよね。

それで後悔しないようにするには今、やりたいことをやることですよね。その先の不安が勝ったら、今、行くという選択肢をなくすというか、行かないという選択肢を選ぶという事になるわけですけども、でもどうせ人生一度だけだし、やりたいことをやり続けて行ったら、みなさんが言っているようになると思うんですよね。振り返った時に後悔することなんてないですよね。


会計コンサルをやっていたということですが、その話をお伺い出来ますか。

また私の場合、これから、JICAのボランティアで2年ほど、ルワンダに行くのですが、戻ってきた時に職歴が2年ほど開いて、31歳なのですが、事業会社での経験しかない人間がやっていけると思われますか?


ひろさん)
コンサルの仕事の内容に関しては、当時、私が絡んだのは上場コンサルです。海外上場だったんですが、海外上場ってことは証券会社があって、監査法人がいて、法律事務所がいて、その間に会社があったんですが、基本的にこれから上場しようという会社なので、内部統制は整っていないし、会計の知識もないんですね。だけど、IFRSであげてくれということだったんです。

我々が会社の代わりに立って、色々と調整してあげるというのが主な業務だったんですね。それと併せて、その会社の内部統制の整備と私が主にやっていたのはJGAAPからIFRSへのコンバージョンでした。

ただ私はその仕事をしていたんですが、他のひとがどうしていたのかわからないですし、コンサルと言ってもあまりにも広いんですね。あとは簡易DDもやっていて、その会社が上場に耐えうるかというのを見ていました。それっておそらく経験がなくても、知識があれば出来ると思います。

ただJGAAPからIFRSへのコンバージョンは若干、実務経験が必要かなと思います。私もそこは苦労しましたね。

ブランク2年ということに関しては、あまり関係ないんじゃないかと思いますね。大手は気にするかもしれませんが、中小のところであれば、って気がしますね。大手だから良いということではなくて、小さいところだと仕事の幅も広がるんですよね。
逆にメーカーとかどうですか?


Ashyさん)
うちはわりと古い会社なので、そういった面では実際あるんでしょうね。

ただ私も日本の大学出てから4年くらい留学とかでブランクがあって、新卒の同期が4歳下だったので、よく採用してくれたな、と思いますけども。


MACさん)
私の今いる会社も、地元にいた時の会社も数千名規模で従業員がいたため、大きな会社の部類に入るとは思うんですが、大きなところは気にしますね。

やはり保守的な傾向があります。でも、いわゆる中小企業はそうも言っていられない場合があって、来てくれる人は歓迎という感じもあると思うんですが、結局のところ、ご自身がどうしたいかだと思うんですね。というのは、大手の傾向として仕事が縦割りなんです。部門ごとになっていて、横の繋がりが悪くて、私も苦労しています。

それとは逆に私の妻は、2-300名規模の企業で経理をしていたんですが、幅広く仕事をしているんですよね。金融機関対応から税務のところまでやっているので、自分は幅広く経験を積みたいのか、あるひとつの専門性を極めたいのかで、戦略が違ってくるのかなと思います。


ひろさん)
私は以前、小さいところだったんですよね。

そういうところだと自分で営業をして仕事を取ってきて、請求書を発行して、送って、回収までして、という感じなんですよ。「なんでこんなことしているんだろう」とは思ったんですが、それって大手だと絶対できないことなんですよね。

営業は仕事を取ったら終わりで請求書発行はしないですよね。そういう意味では中小のほうがたくさんの経験ができると思います。


Ashyさん)
それはすごく思いますね。それなりの規模の会社で働いていると縦割りで仕事をしているわけなんですけども、2-3人しかいない経理がいない1-200名規模の会社に行った時にきちんと仕事が出来るかというと絶対できないなと思うんですよね。

入社した当時、それなりに大きな企業に入ったほうが安全だという思いで今の会社に入ったというのが少しはありますけども、けっしてその時の判断が最善だったかというとそれもまたわからないなと思いますね。とは言え、でかい会社の連結子会社に行くとそれなりに数が少ないので、自分が中小企業に入っていたら、やらなくては行けなかった仕事を経験できる環境にはあるので、そういった意味では逆説的ではありますけども、それなりの規模の会社というのは選択肢が広がったりもしますね。


Ashyさんにお聞きしたいのですが、国内外の工場で働いてみて、経験から得られた経験とか強みはなにかありますか?


Ashyさん)
私は欧州にいたんですが、単純な話なんですけども、国籍が異なる現地人と英語という違う言語を用いて、会計という土俵の上で、結果を出したという一連のプロセスが自信にはなりましたし、おそらく他の国に行っても本質的には変わらないと思うんですね。

先ほど話していた差別化を図るために何と何を掛け算しますか、という話を突き詰めると人間性だと思うんです。「こいつと働きたい」と単純に思うかとか、この人が上司で「やる気が出ない」と思われるのか、「男にしてやろう」と思って貰えるのか、だと思うんですよ。何処に行っても。

自分がそういう仕事の仕方が出来たかは現地人に聞かないとならないんですが、向こうから帰る前に現地人の部下にレジメを作ってくれと頼んだんですね。私を推薦するとした時の強みと弱みを書いてくれって言って。そうしたら、結構、弱みがあって、「おいおい」って感じだったんですけど(笑)。

でも、そういう同僚とは今もメールベースで一緒に仕事をしていますし、いい関係が作れています。そういうところで勉強になりましたね。

あとは、「こんなことあるのか!?」って思うような事が物流周りの話であって、売ったものを載せたコンテナが停まってしまったんですね。それで、客先が受け取れずにいたら、運送会社から、「コンテナはどうしてくれるんだ」って請求があったんです。そんなこと自分も他のスタッフも経験がないので、監査法人のコンサルの方に相談したことがありましたね。

それと幸い自分はUSCPAに出会ったり、海外で働く経験を積めましたけども、出た後につくづく感じたのは、海外の人たちと給料格差はあるけども能力的にそんなに差があるか、というと無いんですよね。優秀な人間はたくさんいますし、今、日本で貰っている給料を出せば、我々よりももっと優秀な人間が他から来るというリスクを外に出たら感じるんですね。そうするともっとモチベーションも上がると思います。

「今の給料は低いな」ってあると思うんですが、「本当にそれに見合うだけの仕事をしているのか」って自制も含めて思いますね。


ひろさん)
今の補足なんですが、おそらく海外と国内でやることによって、引き出しが増えると思うんですよね。日本でしか経験できないこと、海外でしか経験できないことがあると思います。

私は帰国子女で、アメリカに5年くらい住んでいたんですが、そこでしか経験できないことってあって、それが今になって引き出しになっていて、お客さんと雑談ベースで話している時にちょっとした引き出しを持っていることによって、お客さんの心を掴めたりするんですよね。

それは国内であってもいろいろなことを知っておくというのは社会人として必要だと思いますね。


MACさん)
私は、日本で変わったことが出来たな、と思うのは前職の時なのですが、数年前にタイで大洪水がありましたよね。あの時にタイに工場があり、被災し、保険会社との交渉を経験しました。

保険会社への請求のためにの被災資産査定や、保険約款を英語で読んだり、やっているときは本当に大変な一方、英語ができる人間が周囲に殆どいない中、英語ができる上司と一緒に実務部隊として動いていたんです。本来であれば、現地の人間が交渉出来ればよかったのですが、現地は本当にそれどころではない状況で、親会社がヘッドクオーターとしてやってあげないとしょうがないという状況だったんで、半年間で上司は10回以上、タイに出張していました。

上司がいない間に私がやらないといけないことも多くて、本当に大変だったんですけども、あんな経験って二度とないなと思いますね。あんな大洪水が起こるとは思ってなかったですし、これからも起こって欲しくないですけども、今後、直接の繋がりが無いにしても、予期せぬことが、ましてや海外で起こって、自分が対応しなくてはならない状況が発生した際に、その経験は活きるんじゃないかと思います。

その時の現地のタイ人には本当に感謝されて、その会社を退職する時は泣いてくれて、メールもたくさんくれて、あの時に頑張ってよかったなと思いましたし、その人達とは今でも繋がっています。


海外の人と関わる事が多いと思うのですが、日本人として海外の人よりも抜きに出ている特徴って何かあると思いますか?


Ashyさん)
日本人と言ってもいろいろな方がいると思いますが、月並みな言い方ですけども、配慮とか想像力とか、そうした点ではないかと思います。

欧米系のひと達というのは言葉で発しないとわからないという文化がやっぱりあると思うんです。我々日本人が接して行って、言葉で言わなくても感じてくれるやりとりとかがあって、そういう日本としての文化というか、配慮というか、思いやりは大事だなと思いましたし、そのお陰で海外にいてそれなりの信頼もして貰ったと思います。

一方で日本人だからというよりは、海外に行って思ったのは、周りから「大変だっただろう」って良く言われるんですけども、同じ人間なんですよね。何かしてくれたら「ありがとう」だし、仕事が遅れるときは「ごめん」なんですよ。

でも、これが距離が離れていて、海外と日本とかでメールだけのやりとりだとなかなか見えないですよね。そうじゃなくて、メールベースでやっても日本から依頼しておいて、そのままにしておいたんじゃ、人間関係なんて出来ないですしね。その辺は差異がないんだと思います。

日本人同士だって、「なんだこいつは?」って事がある中で、外国人との関係の中で、よほど信頼出来る事も多々ありますからね。


最後に皆さんに何かありますか?


MACさん)
おそらくこの中には今、未経験だけど、今後、会計とか税務の仕事に就きたいと思っている方がいらっしゃると思いますが、やっぱり実務経験なしで雇われるのって難しんですよね。

だから、出来れば、今いる会社で異動をお願いして、会計や税務の分野で仕事をさせて貰ったほうが良いです。そこで経験を積みながら、勉強していくと繋がりが出てきて、より仕事に拍車がかかっていくと思います。

私はそうではなかったんですね。勉強先行で、なかなか実務と勉強が結びつかず苦労しました。実務経験というのは大きな問題なため、後々、この分野へのキャリアチェンジをしたいのであれば、今いる会社で、まずは実務を経験する立場を掴むと良いと思います。


Ashyさん)
逆にやってみて、これは無理だなって感じるかもしれないですし、それはそれで良いですよね。これは合わないなと感じることで別の可能性も出てきますからね。

何しろ早く合格して、その次のキャリアに向かっていけるようにしましょう!
皆さん、頑張ってください!!

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