USCPAが向いている人。MBAが向いている人。


第123回 USCPA CMレポート
実施日: 2016年3月12日(土)

ゲスト紹介

ひでさん (男性) USCPA

ひでさん (男性) USCPA
大学卒業後、大手生命保険会社に入社。10年あまりをIT部門で過ごした後、企業派遣で米国の保険会社に1年間勤務。

帰国後に経理部門で予算・決算等の業務に携わる中、英語と会計の両方のスキルを活かせると思い、USCPAの勉強を開始し、1年半後に合格、ワシントン州のライセンスを取得。

現在は国内ビジネススクールに在籍する傍ら、出向先の元国営企業で保険事業の法改正対応の担当部長を務めている。


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USCPAのひでさんに質問

— 参加者) USCPAを取得しようと思ったきっかけはありますか?

ひでさん) 米国にいた時に自分がどういう人間であるかを周囲にアピールするなら、資格もあった方が良いだろうとは思いましたがが、国内でしか通用しないような資格よりも、グローバルで通用する資格の方が良いと思い、USCPAを取ろうと思いました。

しかし私はFARが苦手で、いつも自分は会計に向いていないと思っていました。そんな中、BECを最後に受けたのですが、この科目はビジネスに非常に必要な知識がたくさん入っていて、もっとこの領域の勉強をしたいと思い、USCPA合格後はビジネススクールに進むことになりました。

こうしてUSCPAを通して新しい仕事や、新しいチャレンジを見つけることができたので、アビタスに通った1年半というのはその後の自分を変えてくれたと思っています。

— 参加者) USCPAとMBAを比較した時にどちらが良いとかはありますか?

ひでさん) どちらが良いかというのは人にもよりますし、どちらが取りやすいかというのもあります。希少性という観点もあります。

MBAは毎年、全世界で一定数、卒業生が生み出されるわけです。ただし、MBAの価値は、その学位を取得した大学院によって大きく変わって来ると思います。きちんとした大学院でMBAを取るというのは後のキャリアにプラスになると思います。

それとどちらが楽かといのもありますが、USCPAなどの試験は一発勝負です。一生懸命準備したのに受験日直前になって出張が入るとか、体調を崩すなどあり得るわけですが、MBAは大学院に入学できれば(ここにも入試という一発勝負がありますが)、数年かけて単位を積み上げていく世界なので、三ヶ月の中で1回くらい講義に出席できなくてもリカバリーできます。

成績も試験だけでなく、講義期間での発言などの授業貢献や課題レポートやプレゼンテーションなどでも見られるので、一発勝負向きの人はUSCPAの方が良いだろうし、トータルでパフォーマンスを発揮するタイプだとMBAが向いているという考え方もできると思います。

— 参加者) 出張はどのような用事で行かれたのですか?

ひでさん) 保険会社にいた時は、3-4社にM&Aをした後でした。

そのうち、業績が低迷していた会社のコストマネージメントを担当しているスタッフに会いに行き、その部署のメンバーと、改善点をディスカッションするなどしました。

— 参加者) 私は今、特に転職するつもりもなく、日系企業でマーケティングを担当しているのですが、定期的に配置換えがある組織なので、自分の希望とは異なる部署に行く可能性もあり、そうした中で、資格をどのように活かしていけるのかと心配することがあります。

ひでさん)アカウンティングという専門スキルがあっても、ずっと会計一筋で生きていこうと考える人ってそんなにいないと思います。むしろ何処に行っても、アカウンティングが出来るのは武器になると思います。

例えば、今、お仕事をされているマーケティングであっても、アカウンティングっぽい話が出れば、イニシアティブが取れるだろうし、営業現場のような分野でも、取引先の経営者の方とお話しする際に会計や財務に纏わる話が出てくるでしょう。

私もそうですが、特に大きな企業のジョブ・ローテーションで色々な部署を回る人間としては、一定分野での専門知識があると、周りの見方も変わってきますので、直接、資格と担当業務に関係がなくても私は良いと思っています。

— 参加者) 今は他社に出向されているということですが、会計というのは何処の会社へ行っても共通のフォーマットがあるので、その知識を持っているのは、出向する時にでも支えのようなものになるのですか。

ひでさん) そうですね。今の会社では本当にたくさんの人がいますが、会計の分野では私よりも知識がある人は限られていると思いますので、自信になります。それは全く関係のない仕事をしていても心の支えにはなっていると思います。

 

— 参加者) 私はイギリスの会社へ出向していた時に経験やノウハウも無い中、言葉もネイティブの人に較べると敵わない、といった時に何か自分にひとつあれば、もう少しプレゼンスが発揮できるのにと思った記憶があります。

会計だと、どんな会社へ行ってもそれなりにプレゼンスが発揮できると思っていて、そういう意味でもUSCPAって良いですよね。

ひでさん) 本当にそうですね。

— 参加者) 今までキャリアを積んできた中で自分の一番の強みは何だと思いますか?

ひでさん) 最初は語学でした。海外の仕事をしたいと思って英語の勉強をしました。とりあえず英語ができればUSCPAも何とかなると思って勉強し、お陰様で今は「会計が強みです」と言えるようになりました。

実際、この2年間ビジネススクールに通って感じたことは、ビジネススクールには色々なバックグランドを持った人が集まって来ることです。

皆で勉強会もよくしましたが、マーケティングの専門家であればそれを教えてくれますし、私はアカウンティングが得意なので、会計を教えたりしました。こうしてそれぞれの強みが活かされてきます。こうした世界の中でも会計はある程度、通用するようになっていると思います。

— 司会) 英語の勉強は海外留学をして、ですか?

ひでさん) 学生時代、ホームステイはしましたが、勉強はほぼ国内でした。英会話教室に通ったりしていましたが、ニューヨーク転勤が決まって、慌ててネットの英会話教室で一ヶ月間、詰め込みました。

— 参加者) 今後は海外事業をやりたい希望があるのですか?

ひでさん) そうですね。ただし、新しい産業をどのように興していくのか、というのがこの国は弱いですよね。そうしたものがないとどんどん右肩下がりが続いてしまうので、イノベーションを起こしていくということをやりたいです。USCPAを勉強する時にはM&Aをバリバリ出来るようになりたいなと思い、海外も興味がありますが、今は新しい産業を興していくという方に興味がシフトしています。

— 参加者) アメリカに行っていた時には、トレーニングで行ったのですか?それとも何かの事業に携わって行ったのですか?

ひでさん)研修のような感じでした。1-2ヶ月ごとに色々な部署に行って仕事をしました。最初はカスタマーサービス、その後、セールス、プロダクトという具合でした。

— 参加者) 私は仕事の中でアウトプットする機会が多いのですが、ひでさんが今まで仕事をして来た中でどのような経験があって、その経験の中で具体的にどのようなアウトプットをされてきたのかを伺えればと思うのですが。

ひでさん) 私がいつも考えているのは、レポートする相手の頭の中に入り込んで、この人はいったい何を考えているのか、何を欲しがっているのか、どうしたものを出せばOKで、いつまでに欲しいのか、というのを考えてみるようにしています。

当然ながらその相手のことをよく理解する必要があります。こういう話が出来るのはその相手にとって月曜日から金曜日の中でいつが良いのか、時間帯はいつがベストか、相手に決断を求める案件は一番アクティブな時間に持って行き、実のあるディスカッションをしたいのであれば、この辺の時間かな、という具合に考えています。

自分が何を出すかより、相手がどのように受け止めるかが大事だと思います。つまり、自分が幾ら優れたプレゼンをしても受け手によって変わってしまうので、そこが一番違うと思います。ですので、パワーポイントのスライドが上手い、下手というのは本質的ではないと思います。

ただ今日のこの会のように、オーディエンスがどんな人なのか全く予想が付かない時にはこの戦略は向いていないですね。男性が多いのか、女性が多いのか、その他、参加者のバックグランドによって戦略が変わってくるので、難しい面はあります(笑)

— 参加者) 今のお仕事だとREGが一番役に立っているという話がありましたが、他の科目で役に立っている科目は何になりますか?

ひでさん) アカウンティングにいた時は、当然、FARの知識はフル活用しました。他にもAUDITみたいなこともやっていたので、監査の際にどこを注意しなければならないのか等はとても役に立ちました。

あと、関連会社がアメリカだけではなく中国やインドネシア、ヨーロッパにもあり、会計制度も実は異なるのですが、USGAAPがわかっていると、ひとつの柱が出来るので、とてもやりやすいです。

BECはビジネスの様々な要素が入っているので、極論、勉強しなくても受かる人もいるのではないかと思います。管理会計、ファイナンス、経済学、IT、コーポレート・ガバナンスとあって、誰でもどれかの分野には携わるじゃないですか。勉強しなくて良い分野も出て来ますよね。

— 参加者) ビジネススクールに入学されたのは、USCPAの学習後、すぐだったのですか。

ひでさん) そうです。BECの勉強をしていた時に、自分はこっちに向いているなと思ったんですね。会計が好きな人もいるでしょうし、TAXが好きな人もいると思うのですが、私の場合には、最後にBECの勉強している時に面白いなと感じて、USCPAが受かったら、こういう勉強をしたいなと思いました。

一旦、勉強する癖が出来ると何となく次は自分にどのようなモノをインストールしていこうかなと考えるようになるんです。そのせいで、私はUSCPAで1年半、MBAで2年間、土日が全く無い生活で燃え尽きてしまい、この1-2ヶ月くらいは何もやる気が起きない感じです(笑)。少し充電が必要みたいです。

— 参加者) ビジネススクールで勉強してよかったなと感じるところどんなところですか。

ひでさん) USCPAはライセンスを取るというのが目的でしたが、ビジネススクールはMBAという学位を取ることではなく、やっぱりビジネスを学びたいと思って通いました。ただ、そこで学んだ知識はいずれ陳腐化します。

マーケティングやストラテジー、リーダーシップ等の勉強もしましたが、それが教わったままの形で業務の中で活かされるかというとそうでもなく、会社風土等にあった調整が必要です。またMBA用語を会社で連発すると、嫌われるので注意が必要です。「こいつ、調子に乗ってるな」みたいな感じで(笑)。

今となって、一番大事なものは人脈です。この人脈はこの2年間でかなり広がりました。それを今後のビジネスでどのように活かしていくのかが大事だと思います。

— 参加者) 自費で通われたのですか?

ひでさん) 私は自費で通いました。しばらく経って、自分のエナジーが回復したら、次はPh.Dのコースにも興味がありますが、またここでお金がかかるので(笑)。エナジーよりもお金を貯めてからじゃないとダメですね。しかし、こうした勉強を始めると何もしていない自分が耐えられなくなります。次の目標を作って、そこに向けて頑張っていく、となりますよね。

おそらくUSCPAを取る時までは見えなかった世界があって、USCPAを取れたら次の世界が見えるようになって、そしてまた新しい世界に辿り着き、さらにその次の世界が見えてくるという事の繰り返しだと思います。上位5%くらいのビジネスエリートたちはずっと走り続けているはずですから、ここで歩みを停めると追いつかなくなると思います。

— 参加者) MBAの次の世界って何になるんですかね。

ひでさん) 何ですかね。皆さん見ていると起業とかはある話ですよね。

また、転職にしても、現在の労働市場がどういう人材を求めているのか、それに対して自分がどのようなバリューを提供できるのか、そこにギャップがあるのか、というのが気になりますよね。

もはや現代の企業は、自社でしか通用しない人材は求めていないでしょうし、社内の仕組みだけ知っていれば良いのではなく、何処からでも声がかかるような人材じゃないとダメだと思います。そうでないと、全く新しい事業に乗り出そうといった時に全く対応出来ないと思います。そういうところで自分の中で欠けているものがまだあるはずなので、それを探さないといけないなと思います。

— 参加者) こういう話が聞けるのって良いですよね。

ひでさん) そうですね。会社だと、同じような考えの持ち主の人が集まって仕事をしてしまいがちですので、予定調和に陥ってしまいます。それを打破するためにも、違った環境とか、違うジェンダーとか、国とか、何か違うものがないと新しい発想が出てこないですよね。

— 参加者) MBAのクラスでは日本人が多かったですか。

ひでさん) 私が通っていたのは夜間と土曜日のコースだったので、日本人のビジネスマンが多かったですが、日本在住の外国人も1割程度いたと思います。そういう人たちは凄いなと思いますよね。海外で仕事をしながら、その国の言葉でMBAを取っていくわけですから。全日制のコースだと海外からの留学生が多いようです。

— 参加者) 英語のレベルはどのように維持していますか?

ひでさん) USCPAの勉強をしていた頃は英語の問題を解いていたので、目からどんどん英語が入ってきました。この2年間はビジネススクールで講義の予習で英語のケースを読んだり、英語による講義で、英語に触れていた他、通勤時にアメリカのニュース番組のポッドキャストを聞いています。

— 参加者) 仕事の中では英語を使いますか?

ひでさん) 今は殆ど使わないですね。最後に使ったのはいつだろうという感じです(笑)

— 司会) 今、法改正の対応をやられていて、USCPAのREGが活きているという話がありましたが、今の業務にあたってはUSCPA以外で学習をしてきたものってありますか?

ひでさん) 特にないですね。むしろ、自分にとって新しい分野だったので、関連する法令や指針を全部読み込んで、自社の実務にどうインプリケーションしていくのかをずっと検討しています。

— 司会)USCPAに合格した人にどの科目が一番活きていますかと聞くとやはりFARが一番なのですが、逆にREGは全く使わないという方が多いですよね。

ひでさん) ビジネスローや、BECのコーポレート・ガバナンスは、ビジネスをしていく上で、根幹になる知識ですけが、意外と知らない人が多く、こうした知識は何処に行っても通用する強みにもなりえます。細かい話ですが、例えば「この案件は誰が決裁するものなのか」という問いに答えられない人も構多いです。

そうしたルールを社内のどの規定で調べれば分かるのかなど、前から基本動作が出来ている人はどこに行ってもわかるんですよね。自分の専門分野には強いものの、自社の定款すら読んだことがないという人も意外とたくさんいます。

— 参加者) 昇進とかには関わるんですか?

ひでさん) 私の勤務先のケースで言うと様々な資格のカテゴリーがある中で、USCPAは会計分野では最上級に位置しているので、バリューとしては評価されていると思います。

この資格だけで一本釣りされるほどではないですが、世の中を見ても、パワフルな資格は限られていると思うので、遠くから見てもわかる「目印」は付くと思います。私もこの勉強を始めてから、社内でUSCPAを持って活躍している方を何名か知りました。

アカウンティング部門でマネージャーをやっている人もそのひとりでしたが、海外事業分野で、「あの人、本当に会計を知っているの?」って人が実はライセンスを持っていたりと、意外と、会計以外の分野でも活躍しているものですね。会計に強いというオーラを出さない人だけども、実はその中に隠れた武器を持っているのだなと。

皆さんも是非、頑張って合格して下さい。

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