JCPAとUSCPAの扱いに差はないです。


第140回 USCPA CMレポート  ~大阪開催第8弾!~

実施日: 2018年2月10日(土)

【Guest】 あだ名 RYoshiさん・YMさん


PR

  • 参加者
  • 司会

ゲスト紹介

 RYoshiさん(男性) USCPA

大学卒業後、銀行系証券会社でリテール営業を2年半経験。
投資銀行部門への異動希望を叶えるため、あるいは転職に有利にするために、USCPAの学習を開始。未受験の段階で、Abitusのセミナーを通じてBig4税理士法人へ転職に成功。
約2年間の国際税務コンサルティングを経験した後、グループ内異動制度により、2017年7月にFAS系コンサルティング会社へ転籍し、現在に至る。(なお、FASへ転籍後にUSCPA合格。)
税理士法人ではAPA取得、移転価格文書化等、FAS系コンサルティング会社では外資系親会社への財務報告に係るPMI、監査法人との協業によるIFRS導入支援等を経験。

YMさん(男性) USCPA

大学卒業後、製造業に入社し、5年間本社スタッフとして勤務。
海外子会社の業績管理の補佐を務めていたことから、自ずと英文経理に興味を持ち簿記を勉強するようになった。
その後、タイの子会社に転勤となり、事業計画、原価計算、財務、税務、為替等工場経理を十数年経験した。
USCPAはタイ赴任時に実務だけではなく知識の総仕上げの目的もありチャレンジした。
現在は日本に帰国し事業部経理に従事。

Q&A

勉強された中で仕事に活きた部分を伺えますか。

YMさん) ずっと経理をやっていたので、FARの部分は簿記の復習のようなものになりました。私は簿記を取ったのが会社に入って2〜3年目ぐらいで、2級までは取ったのですが、そこで復習になったというのがひとつあります。それと日本にいる頃は経理をやっていたわけではなくて、本社のスタッフ部門にいて、海外から決算書を取り寄せると英文での会計だったので、自ずと会計のほうに興味を持ち始めました。その後、タイに行ってからは、ずっと経理で、実際、FARのところはよく使いました。

あとBECのところも結構実務に活きます。CCC――Cash Conversion CycleやROEとか、実際どうやって計算しているかというのが、あまりパッと出てこないかも分からないですけれども、勉強したら分かると思います。
AUDのところは、やはり対監査というところで、「監査ってやっぱりこうやってやってるのか」というのがようやく分かりましたね。それまでは「何をしているのかな?」というところが結構あったんですけれども、やはりサンプリングをしてやっていく方法などは、「こういうふうにやっているのか」というのが分かったので非常に勉強になりました。

USCPAの試験は英語の読解ができないと受からないので、「ぼやっと英語ができる」という状態だったのが、かなりスピード感を持って問題を解く必要があるじゃないですか?それとTBSだと読解力が要るので、そういう訓練ができて、非常に英語に入りやすくなりました。ただREGに関しては一個も役に立っていませんね(笑)
REGというのは、皆さん、勉強されたら分かると思いますけれども、アメリカ特有のようなところがあって、もう受かった瞬間に全部忘れているような内容ですね(笑)4科目で言うとそういう感じです。

海外に行っていた時、税金のところなどにはあまり関わっていなかったですか。

YMさん) 国によって税法が全然違うと言ったら語弊があるのですけれども、もうアジアはアジア、アメリカはアメリカ、日本は日本で全く違います。国によって全く違うし、東南アジアなどだと、企業に「何年間は無税です」などというインセンティブを与えます。

だから日本の会社は海外へ進出する理由として、東南アジアの人の給料が日本人と比べて安いということだけではなくて、そういうインセンティブがあります。

RYoshiさん) 結論から言うと前職の税理士法人のときも今も、CPAの知識としてはそれほど活きてはいないです。もちろん肩書として、というのと、社内向けには資格があるというのは一定の意味があると思いますが、経理や監査をやっているわけではないので、特にUSCPAの知識が必須だというわけではないです。今はたまたまクライアントの財務経理の人とかかわっていますので、その前提条件としてのある程度の知識は要りますが、別にあえてUSCPAではなくても、簿記や税理士の簿財というところで十分対応できる話だと思います。

資格そのものとしては活きているということですか。

RYoshiさん) 社内で上の人にアピールできるというのと、一定の知識があるという証明にはなると思いますので、そういう意味では意味があると思いますね。あとは聞いた話で申し訳ないのですけれども、やはりアメリカなど、海外ではUSCPAというのはすごく評価される資格だということですので、海外志向の方には、より意味がある資格だとは思います。

RYoshiさんはBig4にお勤めということですが、上長の方でUSCPAホルダーの方というのは割合的に日本の会計士と比べてどうなんのでしょうか。

RYoshiさん)タックス、特に移転価格のほうだと、結構な人数はいました。もちろん普通の法人税をやる側の部署ですとUSCPAはほぼいないというか、公認会計士や税理士を持っていないと仕事にならないですけれども、移転価格のほうですと割合はかなり多かったですね。あと監査のほうですと、聞いた話ですけれども、一定程度はいるようです。逆に今のFASのほうではJCPAは多いですがUSCPAは多くないと思います。ただ、監査経験のない私では、監査経験のあるJCPAの人と会話すると知識レベルが違いすぎますね。

それはよく聞く話というか、やはり会計の知識的にはかなわなくて、逆にそうした時にどこに強みを出すのか、あるいは足りない部分をどうやって補っていくのか、というのはどうされているのですか。

RYoshiさん) やはり自分自身で勉強するしかないですね。USCPAの知識以外のところで勉強する必要はあると思います。ある意味、今のところでは会計の専門知識、会計士としての知識を求められているわけではないので会計の知識が不足していても何とかなっている、という感じです。

勉強というのは、何か本を読んだり、ということですか。

RYoshiさん) そうですね。

監査法人だと図書室みたいなところにたくさん本があって、というのを聞きますが。

RYoshiさん) そうです。資料になる本がたくさんあるので、そこから適当に持ってきて、という感じですね。


PR

Big4だとかなり研修が多いかと思うのですけれども、USCPAとJCPAでは対等に受けさせてもらえるものなのでしょうか?

RYoshiさん) 少なくともうちに関しては、JCPAとUSCPAの扱いに差はないです。また、USCPAのCPE認定となる研修もあります。

ぶっちゃけた話ですが、待遇は一緒になるのですか。

RYoshiさん) 一緒だと思いますよ。

今は一緒になってきていますよね。どこに聞いてもそこの待遇面での違いはないとは聞いています。

RYoshiさん) ただ他のBig4出身の人からは、クライアントが日本の大企業だと、「USではなくてJを持っている人にしてくれ」と言われる、という話は聞いたことがあります。
クライアント側の認知度としては「Jのほうが」というのはあるでしょうし、やはりUSCPAはアメリカの基準ですので、そもそも日本だとSignerになれないではないですか。それもあるのだとは思います。ただ少なくても内部、社内においては、別に何か差があるわけではないですね。

YMさんにお聞きしたいのですけれども、タイで働いてこられたということですが、具体的にどのような仕事をされてきたのでしょうか?

YMさん) 行ったときは、日本へのレポートと、日本からのリクエストのつなぎ役のようなことをやりました。それがほとんどですね。あとフットノートなど、そういう決算書以外の情報なども出していかないとダメなので、それを作っていました。
それで経験を積むにつれて、事業計画を作ったり、今月の利益をどうやって生み出すのかとか、そういう管理会計的なほうに徐々にスライドしていってやっていました。

ほかには移転価格の折衝をTax Firmの人と協力して決めたりしました。あと監査法人と監査報酬の交渉をしたり、またジョブホッピングというのを皆さん聞いたことがあるかもしれませんが、海外の人はよく辞めるで、面接をしまくったりしました。それから財務面では実際、外貨取引が多いので、為替のポジションをどうするかというのが非常に重要になります。決算で使用する会計上のレートと税務で使うレートはまた違うし、そういうところの経験とかもできました。

あとFARのところで習うと思うのですが、機能通貨というのを知っていますかね。機能通貨が途中で変わった場合、過去にさかのぼって、「その通貨の決算に変えていきましょう」という、そういう実務のところで、教科書には載っていないようなことをやることがあります。そういういろいろな実務経験ができました。

ですので、先ほども少し言いましたが、皆さんもチャンスがあったらぜひとも海外で働いたほうがいいと思います。仕事の幅がすごく広がります。子会社といっても1つの会社なので、税務から財務から全部をやらないとダメなのですが、日本で「経理をやっています」という人は、もう分担が分かれ過ぎていて全体が見えなくなりますよね。そういった意味でも絶対に行ったほうがいいと思います。また語学の面でも、毎日英語を使いますので絶対にできるようになります。そういうチャンスがあったら、ぜひともやってほしいと思いますね。

ちょうど前回のコネクション・ミーティングをやったときに、メーカーで20年近く働いている方で、10年中国にいらっしゃった方が、「今の若者は海外に出たがらないんです」とおっしゃっていたのですが、やはりそうですか?

YMさん) おっしゃるとおりですね。二分化していますけれども、私にとっては、なぜ行きたくないのかが分からないです。海外から日本を見ると、何かもう日本の良いところと悪いところがよく見えてきます。
タイにいるときは、日本や海外出張などからタイに帰ってくるとほっとするのですよ。アジアに行くと、街の雑踏に、すごく活気があります。中国などへも出張で行くのですが、やはり物事の進み方がもう全然違いますよね。

今、中国のコンビニでお金を出したら怒られますよ。携帯で全部やりますし、上海などでは電気自動車がばんばん走っています。やはり日本はだんだん人も減っていますし、活気があまりありませんよね。特に東南アジアや中国などへ行くと、もう周りが急速に進んでいくから、「ああ、これじゃダメだな」と。多分、皆さんも、行ってみたら実感すると思います。

ですからぜひとも、チャンスがあったら行くと良いと思いますし、私生活での経験もいろいろできるので、ぜひとも行ってほしいですね。

YMさんにお聞きしたいのですが、海外で働ける方というのはどういう方が採用されるのでしょうか。例えば「日本で経理をやっていました、英語が好きです、USCPAを持っています」というだけで十分ではないのかなと思うのですけれども。

YMさん) 多分それだけ持っていれば十分ではないですかね(笑)。

おそらく資格がどうこういうよりもやる気ですよね。「絶対やりたい」とか、「絶対行きたい」という人のほうを絶対に選ぶと思います。家族のことで断っている人も、中にはいると思います。ただ東南アジアとか中国はもう日本人の社会ができていますから、そこに行ったらソサイエティがあります。無料のフリーペーパーとか新聞みたいなものもたくさんありますし、仕事もやはりダイナミックです。今、思うと、向こうに行っているときは、やはり何から何までやらなければいけないので仕事の幅が広いですよね。

答えとしては、やる気次第なのでどんどんチャレンジされたらいいと思うし、アビタスさんは海外でも勉強のサポートしていただけますので(笑)。私はタイで勉強して、タイに行っているときにUSCPAに受かりました。ただ受験時は日本まで帰ってこないといけないので大変でしたが。海外駐在をしながら受験するのは苦労することもありますけど、受かったときにはそれなりの達成感がありました。忙しいけれども、隙間の時間をどれだけ有効に使うかがこの勉強には重要です。ですから5分、10分ぐらいでも空き時間があったら、耳を使って勉強したりするなどいろいろしたら、多分海外でもいけると思いますよ。

監査法人に入って海外に行きたいという方もいらっしゃると思いますけれども、その道はそれほど簡単じゃないという話を聞きますが実際はどうですか。

RYoshiさん) 監査法人はわからないですが、Taxでは簡単かどうかはともかく、でも機会はものすごくあります。ある程度経験を積んだうえで手を挙げれば行けると思いますね。特に東南アジア系はそうです。
アメリカとかですと少し難しいですけれども、アジアでしたらいくらでも枠はあります。YMさんも18年いるというふうにおっしゃっていましたけれども、行った人を戻そうにも後任が見つからないから、いてもらうしかないという状況が結構あるようなので、手を挙げれば簡単に行けると思います。

YMさん) 監査法人でも、もう長い人はすごく長い人がいますよ。

日本人ですか。

YMさん) そうです。

RYoshiさん) 居心地が良過ぎて、出向ではなくて、現地採用に切り替えるような人もいるようです。

YMさん) 確かにそういう方がいましたね。監査法人でも現地採用にもなれるオプションがあるのですよね。

RYoshiさん) オプションなのですかね?単純に辞めて受け直しているものだと、私は思っていました。

YMさん) そうなんですか。そういう人がやはり実際にいるのですか。

RYoshiさん) いますね。

YMさん) そうですか。けれども、一度、行ったら帰りたくないという人もやはりたくさんいますね。

税理士法人での話をもう少し詳しく伺えますか。

RYoshiさん) 税理士法人の中でUSCPAが入るところとしてはYMさんの話の中にもありましたが、移転価格部門ですね。海外子会社との取引に関わる利益配分についてサポートをするところなのですけれども、そこではUSCPAホルダーは非常に多いです。USCPAホルダーが活躍できる理由は、極論を言ってしまえば、日本の税法でいうと数条分ぐらいしか規定がないため、日本の税法を知らなくても出来るところだからです。

逆にOECDガイドライン等には規定が多くあるので、USCPAホルダーは英語という部分について、活躍できると思います。私が税理士法人にいた頃でもアビタスの卒業生はすごく多かったですね。

それは大阪の事務所ですか。

RYoshiさん) 大阪ですね。

今でもうちのキャリアセンターのセミナーでよく移転価格の採用セミナーをやっていますけれども、業務は大変でしたか?

RYoshiさん) もちろん大変ではあります。

一般の法人税の部署の人たちの申告時期のように、TPのほうは1年のどこかにものすごく集中するわけではないので、暇な時期はないですけれども、それなりに忙しい、という感じですかね。ただし最近はやはりうるさくなってきて22時以降は残業禁止というのは言われているので、むしろ働きやすい状態にはなっていると思います。

経理未経験から監査法人への転職を希望しているのですが、USCPA学習中の転職を目指すのと合格をしてからの転職を目指すのと、どちらがいいでしょうか?

RYoshiさん) 未経験から動くのであれば、やはり早いほうがいいと思いますね。

私自身、未経験から移っていますが、今の職種の専門知識というのは全く関係なくなってしまうと思いますので、動けるのであれば早く動いたほうがいいとは思います。ただ科目合格がないとそもそも応募資格がないという話も聞いたことがありますので、そのあたりは転職エージェントの人と相談しながらやってほしいと思いますね。個人的には、早ければ早いほうがいいと思います。

案件にもよりますが、今、この数年は本当にすごくいい時期なので、科目合格がなくても未経験でポテンシャル採用のようなものは出ていたりもしますし、もちろん科目合格をしていなければダメ、という案件もあったりしますけれども、、ただやはり今、おっしゃっていたとおり、その方向に行きたいのであれば、早いほうがいいと私も思いますね。

RYoshiさん) 移転価格については、今、BEPSといってOECDで新しい移転価格に関する規定というか縛りを付け始めたので、ものすごく仕事が来ています。また、その後のキャリアとしても、事業会社の税務部門等にも転職できますし、事実うちから出ていっている人もたくさんいますので、移転価格でキャリアを積むことは良いと思います。


PR

メーカーにおいて、海外営業および営業マーケティング職の人が経理に異動する例はありますか。資格を所持しているorしていないもあるかもしれませんが、前例がある場合、どのくらいの年齢でどのような資格を持っていればよいのか、持っている人が異動されている例が多いのでしょうか。

YMさん) 実際、ありますね。資格があるなしに関わらず必要に応じて異動するので、あればなお良いと思いますし、そこも先ほどあったようにやる気次第で、直談判して行く人もいますし、営業をやっていて経理に行きたいといって手を挙げて受け入れられて、そこから例えば会計士を取って、また転職をしていく人など、いろいろなケースがあると思います。ですからそこはもうアプローチをするしかないと思います。

転職された際にどういった点を評価されて採用されたと思いますか。

RYoshiさん) 移転価格の場合は、資格の有無というのはそれほど重要視されていないようです。
昔は持っている人を優先に集めていたようですけれども、今はそれだと人が足りない状態なので、資格なしでも採用をしているようです。私の場合は、普通の転職として何か評価されたところがあったのではないか、としか分かりませんね(笑)。

前職の仕事の内容ですかね。

RYoshiさん) それは全く関係ないでしょうね。ちらっと後からパートナーに聞いた話だと「SPIの試験結果が良かったらしい」ということだったようです。

英語力ということではどうだったのですか。

RYoshiさん) 私は、正直、TOEIC700前後なので、TPの中ではすごく低いです。800、900という人はざらにいますので、英語力を持っている人はやはり強みになると思います。

私は移転価格にすごく興味があって、まだ資格はないのですけれども、応募をして、書類が通って、再来週に面接予定なのですが、どういった部分が今、評価されるのかというのが、気になったんですけれども、私はTOEICのスコアがあるぐらいで、あとは今、小さいですけれども会計に携わる仕事をしているという事ぐらいなんですね。他にどういったことをアピールしていけば良いでしょうか。職場の雰囲気とか空気とかは、どういった人たちが多くいるとかはどうですか。

RYoshiさん) 空気ですか。言い方には語弊がありますけれども、やはり「士業の先生方なのだな」という雰囲気です。よく言えば真面目な方々、悪く言えばおとなし過ぎるという、空気としてはそんな感じです。

YMさん) 4つあるうちの、法人によって違うのではないですか。
RYoshiさん) そうですね。4つあるうちの、他のところはどうなのでしょうね。

税理士法人に限らず、4つそれぞれに特色がやはりあるにはありますよね。

RYoshiさん) おっしゃるとおりです。でもいずれにしてもどこも最近すごく人は採っているようですね。私が7月にTaxから今のところへ移っていますけれども、7月以降TPでも、全体が40人ぐらいの中でさらに4人ぐらい採ったというのは聞いているので、状況としてはすごく良いと思います。

またBig4のことでお伺いしたいのですけれども、監査未経験から監査法人やコンサルティング会社に転職するに当たっての大体の年齢というのは、どれぐらいの方が多い印象を受けられていますか。

RYoshiさん) 監査に関しては詳しく把握はしていないですね。年齢も分からないですが、ただ未経験の30代以上の方を採用するという例としてはそれなりにあるようです。コンサルティングですと、そもそも監査経験がある人しか採っていないわけではないですね。

うちの場合ですとやはり監査経験者は多いですけれども、割合としては、4分の1が監査経験者、4分の1が戦略系、4分の1が事業会社、4分の1が金融出身で、そろえたいという思惑があるようです。
ただ一般論ですけれども、あまり年齢が高過ぎると入ってからがやはり大変でしょうね。一番下の役職であるアソシエイトから始まってしまうと思いますから。

仕事としては結構、激務ですか?

YMさん) 昔はやはり結構激務だったんですけれども、だんだん働き方改革などで、早く帰りましょうというふうにはなってきています。決算のときは結構忙しいときもあります。

RYoshiさん) それなりに忙しいのかなと思います。今は早くて20時くらいで、平均すると多分21時ぐらいで、遅い場合は、翌日の期限ものがあれば3時とか4時とかにかかることもあるという感じですかね。

それはTPの絡みで、相手先とのテレビ会議などを要したのでそのくらいの時間になるのか、それとも仕事量が多くてそれぐらいの時間になったのかというと、大体どちらなのでしょう。

RYoshiさん) 後者ですね。もちろん海外との電話会議などは出てきてしまうので、朝6時からとか、日本時間の夜に電話会議をしたというのはありますが。ただそれ以上にどうしても国税等にに提出しなければいけない期限がありますので、その直前に終わっていなければ、いつまででも、終わるまでやらざるを得ないという状況はあると思います。

仕事をやられていて大変なことはありますか?

YMさん) いろいろ大変なことはありますが、、、何でもそうだと思いますけど、きちんと結果を出すということですよね。給料をもらっているので、やらないといけないことはやる、期限が決まっていることは期限どおりやるということを、きちんとやっていくべきではないかとは思います。

RYoshiさん) 私もYMさんのおっしゃるとおりだと思います。特に私などはモノを提供しているわけではないので、言ってみればアウトプットの水準というのはいくらでもこちらの手の掛けようによって動かせるのですが、相手の期待水準に達しているかどうかというのは、すごく大事になっていきます。逆に相手の期待水準に届かせるのが難しいし、大変というのはあります。

社内での評価というのは、どういうふうにされていますか。

RYoshiさん) それはもうプロジェクトマネジャー次第ですね(笑)。ある一定期間で関与したプロジェクトのマネジャーたちから評価をしてもらって、それを統合して、結果が出るという感じです。5個ぐらい切り口があって、その中で1から4の点数で評価が何個あるかというような、そんな感じで決められます。

YMさんはもう評価するほうですか。

YMさん) 評価するほうも、されるほうもありますね(笑)。上期と下期に分かれていて、「この上期は何をします」というのを表明して、それの出来栄えによって評価されるような感じです。

経理なので、やはり、「では何か効率を上げたのか」とか、「結果を出したのか」というところは、結構曖昧なところがあるので、きちんと上司とコミュニケーションをして、「これこれこうやります」という面談をして、「ではこの期は何をします」というのをきちんと合意した上でやります。

それに対して、達成したかどうかということですか。

YMさん) そうです。

メーカーで、他の部署から経理へ移る場合というのは、大体どういった仕事から始めるのが多いのでしょうか?

YMさん) ケース・バイ・ケースだと思いますね。例えば経理の中でも単体決算しているところと連結決算しているところと管理会計しているところと、あと税務も財務あるし、工場の経理もあるし子会社もあるし、となると、非常にバラエティーに富んでいるので、自分の行きたいという意志があるのであればピンポイントで言うと良いと思いますが、そういうところはうまい具合には空いていないので、何でもいいからとりあえずやってみるというのが一番いいのではないかと思います。

どこのパートをやっても、経理系というのはつぶしが効くし、経験しておいて損はないと思います。

海外志向はお持ちですか。

はい、もちろんそう思っています。

YMさん) それはぜひとも行ってもらうと良いですよね。私も海外に行く前は、あまり明るい性格ではなかったのですが、、ものすごく明るくなりましたね。海外へ行くとみんな笑いながら楽しく仕事をしていますよ。どちらが幸せかといったら、そちらのほうが幸せかもしれませんね。働いている時間が一番長いわけですから、その中で笑っている時間が長いほうが絶対にいいと思います。

ですから、自分を変えたいという気持ちがあったら、ぜひとも行ったほうがいいですね。
べらべらしゃべるようになりますよ(笑)。

逆に日本に帰ってきてからは、少し浮いているという感じですか。

YMさん) 声のトーンを7割ぐらいにしないと、みんなが「え、この人誰?」という感じで見ますね。

何かデメリットなどはありましたか?

YMさん) ご飯です。日本に較べてご飯はおいしくなかったですね。
あとは全部いいです。定年したらもう1回行こうかと思っているくらい、いいです。

僕も割と海外生活が長くて、8年ほど欧州のほうへ行って、帰ってきてCPAに合格したんですが、次はアメリカへ行きたいと思っていて、転職エージェントから、アジアだったら、「もう明日からでも行ってくれ」という話は結構あるんですけども、事業会社にしても監査法人にしても税理士法人にしても、やはりアメリカになると難しいですか。

RYoshiさん) アメリカは難しいという理由は、やはり希望者が多いため、枠が足りないから待つことになるということが多いですね。ただいないわけではないです。
今はうちのTPからアメリカにUSCPAホルダーと税理士が1人ずつ行っています。

YMさん) アメリカへは私も行きたくて、ただアメリカに行っている人は帰国子女の人が結構多かったり、言葉のところでやはりアジアイングリッシュで、第1外国語だったら我々でもやり合えるし通じるけれども、ネイティブというのは結構ハードルが高いと思っています。ただ一回行きたいという気持ちはすごく分かりますね。それはずっと希望を言っていったほうがいいのではないかと思います。

監査法人で出張ベースなどでは、別にありますよね。

RYoshiさん) 出張ベースであれば、担当クライアントによりますけれども、普通にあるようですね。

先ほどタイだとみんなすぐ辞めるという話がありましたが、海外は日本の働き方と全然違うと思うので、一緒に仕事をやっていく上で、引継ぎなど、そういう面で苦労した点などを教えて貰えますか。

YMさん)現地人同士で、引継ぎが完璧にできない場合でも、次のところが決まっているので辞めていきますね。給料が高くなったり、完全週休2日制のところにぱっと移ったり、家に近かったりしたら移るので、現地の人が大変です。

待遇のいいところにどんどん移っていく感じですか?

YMさん) その通りです。ですから何回も転職するのが当たり前で、転職したほうが給料が上がるというのはありますね。

ただ中には、やはりその会社に愛着を持ってずっと頑張ってくれている人がいるので、そういう人たちはすごく重宝されているというか、そういう人たちが中心になってやっています。
やはり次から次へと転職する人よりは、ずっと残って実績を残して会社の中で評価をされていたらそれはそれで自分もやりやすいし、評価されるということは給料も上がっていくので、そういう人が中心にやっていますね。

昔は激務だったけれどもだんだん働き方改革が進んでいって、というお話がありましたが、具体的にどのようなところが、いつ頃変わってきたというのを教えていただいてもよろしいですか。

YMさん) 急に変わったわけではなくて、徐々に変わっていった感じですね。私が入った頃は、どこの日系の会社でも、今と比べると激務だったと思います。それがだんだん柔らかくなってきて、その当時とは違う雰囲気になっているのではないかと思います。

USCPAに合格した後、社内で公表した場合、少し待遇が変わったりということがあったりしますか?

YMさん) 資格を持っているからといって昨日と今日で違うといっても、そんなに評価が変わるはずはないですよね。ですから、あったらいいという程度かなと思います。合格していれば「この人は英語できて、経理のこと知ってるのね」という程度です。
ですから、よくアビタスの卒業生も言ってますけれど、それが目的ではなくて、それから何をするかのほうが重要なので、そういうつもりでやっていたほうがいいと思います。自分よりできる人などはたくさんいますからね。

資格を持っているから年齢が上の人でも入れるということでしょうか?

YMさん) いや、多分そうではないですね。前の会社でどんなことをやっていたかというほうが重要だと思います。そういう実績を残せる人のほうが重要ではないでしょうか。何度も言うように、資格を取ったら何でもできるわけではなくて、それより、「何をしてきたか」、「何ができるか」という人のほうが重要だと思います。

RYoshiさん) 私も個人的に資格というのは、一定程度の知識があるということを証明する肩書でしかないと思います。税理士とか日本の公認会計士とか医師免許とか、独占業務の資格は別ですけれども、そうでない資格というのは、持っているからできるというのではなくて、持っていれば、「ああ、一定程度の知識があるんだね」でしかないと、個人的には思います。

Big4でのキャリア形成に関してですが、入った後に異動というものは希望通りにいくものですか?RYoshiさんの場合、いかがでしたか?

RYoshiさん) 私のときは希望を出して、その希望通りになりました。その辺は日系大企業と比べ非常にフレキシブルだと思います。こちらが希望を出して、相手先がオーケーと言えば、そのまま普通に異動できますね。

それ以外にも外から来る人も多いですし、もちろん相手先がOKであれば、という事にはなりますが、通りやすくはあると思います。ただ、アメリカは空きがないため東南アジアに、という事は勿論あり得ますし、いわゆる人事異動的な感じで、「あちらの部署へ行って」という事もありますけれども、そういう場合は断れますし、断ったことで何かマイナスになるということはありません。内部であれば割と自由に希望どおりに行けます。

希望を通すために何か、「こういうアプローチにしてみました」とか、そちら方面に行くために、自己研鑽や経験を積んだりとかはしましたか。

RYoshiさん) 特別にこれというのは私の場合はしていないですけれども、もちろんそういうことをやっていれば通りやすいと思いますね。グループ内といえども、普通に面接をして採用されるというような通常の採用と同じ流れになります。

Big4はどこも異動しやすいですよね。隣のパートナーと仲良くなって、話がまとまるというのは聞く話ですけど。

RYoshiさん) それこそ海外の話でも、今、行っている人と仲良くなって後任に勧めてもらうという非正規のルートを使えば、別にアメリカだろうが行きやすくなるということはあり得ますね。

そういうコネというのは作りやすい環境ですか。紹介してくださいと言ったら、誰かと繋がっていって紹介してもらえるというようなことですけれども。

RYoshiさん) それはやろうと思えばできると思いますよ。うちの内部でもそれぞれ専門性が別なので、そういう人の話が聞きたいというときは、自分のコネクションの中で誰かしらに聞けばたどり着きますし、法人としてもそういうネットワークは作ろうとしているようです。研修で他の部署と一緒になって何かしらのミーティングをして、それでネットワーキングをするというのは、日本の中でも海外も含めて、そういう機会はありますね。

海外で働く際に、特に経理だとその国の規制や法律というものを多分勉強されたと思うのですが、特にタイなど東南アジアだと、日本語や英語で読めるものも限られていると思うのですが、どうやってそのあたりを身に付けられたのでしょうか。

YMさん) その辺りのところは、ネットで、日本語でも出ていると思います。それでわざわざ勉強したということはないです。向こうに行ってから自ずと分かるようになったという感じです。
RYoshiさん) 税務や監査の話であれば、Big4のホームページを見れば、日本語で載っていますね。

英語や会計の知識以外に、今のお仕事をされるのに必要な能力ですとか、「こういう人が向いている」というものがありますか。

RYoshiさん) 今だと、ロジカルというところはすごく求められます。相手の状況がどういうふうになっているかをまず自分で整理をした上で、その整理したものを組み替えるというか、最適な形にしなければいけないという状況なので、そのロジカルさというのはすごく言われますね。

YMさん) 英語と会計以外ですか・・・、何でしょうね?「押し」ですか(笑)。
あとはそのロジカルというところもあるし、みんなを説得できるようにすることですかね。「この人の言うことは聞く」というふうに思われるような人になったほうがいいですよね。「何かあの人の言うことは嫌だな」という人が中にはいるけれども、そういう人になるのではなくて、「この人のためならこうしよう」と思われる人になったほうがいいと思います。

そのために何か努力されてきたことや、されていることはありますか。

YMさん) あまりないですけれども、きちんと信頼の積み重ねで、「あの人に任せたらちゃんとやってくれる」、「リードタイム守っていってくれる」というのを積み重ねていったら、上司に対しては受けがいいですよね。

部下に対しては、やはりその人のレベルによって任せる仕事を変えていく、そしてフォローアップもしなければならない人にはすごくする、任せる人には任せていくということ、チャレンジングな仕事を与えてあげるというのが非常に重要かなと思います。ただ個人的には私ができているとは思っていませんけどね(笑)。

女性の労働環境としてはどうでしょうか?

RYoshiさん) その辺はやはり制度として確立しています。在宅でも勤務していますし、お子さんがいる女性マネジャーが、家に帰って家事などをしてから自宅で仕事をするという人もいます。
監査のほうでは、最初から在宅勤務で、「9時から14時までしか仕事はできません」という形態でやっている方もいらっしゃるようですので、その辺はある程度自分の希望どおりにできる環境にはあると思います。

割合としてはどのくらいいますか。

RYoshiさん) もちろんそんなに多くはないと思いますけれども、そもそもそういう働き方をしようとしている方であれば、そうした制度を使っているのだと思います。

YMさん) 一緒ですね。女性がきちんと働けるような制度はもうたくさんあります。ですから心配する必要はないと思いますね。おそらく、日本だけが特殊で、女性の管理職は、アジアだと逆転します。実は男の人より女の人のほうが多いです。ただ海外できちんとそういう制度があるかというと、逆にないのですが、それでもきちんとやっているのですよね。日本の場合は、男性があまり育児や家事をしないというのがもう前提になっている社会ですけれども、これからそれは変わっていくのではないかと思います。

語学力的にはどの程度ですか?

YMさん) 私はTOEICは800点くらいです。ただTOEICを800点持っていてもしゃべれない人は日本でたくさんいますよね。ですからしゃべるほうの練習ができたり、外部の人と交渉ができたりするようになるには、英語を勉強していても結構、苦労すると思います。今の英語の勉強自体は、それでも1日に大体1時間ぐらいしていますが、USCPAを取った後も英語の勉強は続けたほうがいいと思います。

ただ勉強だけをしていてもアウトプットがないので、毎日使うような職業に就いたら良いと思います。そう簡単ではないかもしれませんが、そういったものを目指していくといいかなとは思います。聞くのは当たり前ですけれども、読むことより多分しゃべるほうが重要になると思います。例えば「英語でプレゼンできますか」といったら、日本人ではかなり少数派になるでしょう?緊張しないで、英語で話せる人というのは、そんなにいないですよね。

けれども、やはりできる人はすごくできるし、そのぐらいのところまで目指したらいいのではないかと思います。

RYoshiさん) 私は英語は全然できないです。細かい単語の意味を除けば読むのは読めますが、でもそれだけです(笑)。TPのときは英語の資料がたくさんありましたが、読むことはできるので仕事にはなりました。でもテレカンなどは正直役に立たなかったので外してもらっていたような感じです。今の仕事においては基本的には国内案件が多いので、なくても何とかなるかなという感じですね。ただやらないといけないな、とは思っています。

PR

USCPAの転職ならアビタス

他の人にも教えてあげる。



PR


PR




SNSでもご購読できます。