第78回 USCPA CMレポート
実施日: 2012年11月17日(土)
【Guest】 あだ名 ゆうぼうさん USCPA
自己紹介
大学卒業後、大手証券会社に入社。
大阪の支店に配属になって、5年間はいわゆる支店営業をしていた。
当時は支店営業という領域に入るとそのまま全国の支店を回って同じような仕事を続けるようなイメージがあり、5年経ったところで、仕事を辞めて何かひとつ海外への足がかりをつけようとカナダに語学留学することに。
その時に語学学校に行くというだけだと周りを説得しづらいと思い、USCPAを目指すと宣言して、カナダに渡った。語学留学ということでカナダの語学学校に通ったが、それほどUSCPAの勉強も進まず、、の日々。半年くらいたってからは図書館に行って勉強をした。
語学留学から1年経って、帰国するか迷ったが、米国で仕事が見つかり、サンフランシスコの人材紹介会社に勤務することに。そこからまた1年が経ち、日本に戻って現在の会社に就職を果たした。
以下Q&Aです。
- ゲスト
- 参加者
- 司会
現在のお仕事をお聞かせ下さい。
建材工場への情報システム営業を6年、親会社の情報システムの全般総括を1年経験し、現在は新規事業として「iPad向けクラウドサービス」運営を責任者として行っています。
今のお仕事のベーシックな部分でUSCPAをどのように活かされていると思いますか?
勤務先の会社は大手企業情報システム子会社です。親会社には、経理や契約等の専門家がいるのですが、当社ではそれほど充実していないというのが現実です。結構、IT子会社などの企業にそういう会社は多く存在すると思います。IT系の企業というのは、コンピュータの事はよく知っているけども会計などビジネス上の仕組みを包括的に知ってわかっている人材が少ないケースが結構あるのではないかと感じます。
お客様のニーズに対しシステム系の技術やアイデアでビジネスを行っているのですが、事業計画を立て、仕入れをどういう風に行なって、売上をどのように計上して、どのように報告をするのかというのをきちんと説明できる人は意外と少ない気がしています。
その点、USCPAの知識でそこを賄うことができると考えています。
例えば、私が事業の責任者になる時に「去年どれだけのお金を使ったのか」という事がすぐに明らかになりませんでした。
例えば、イベント開催に幾らかのお金を使っているのですが、計画を実行し、成果の検証を行うプロセスが必要ですが、そういうことができないケースが散見されます。伝票や帳票といったたぐいの整備もなく、監査の観点からすればあまり良い状況ではないと思います。
監査の観点だけでビジネスを見るわけではありませんが、このような状態はビジネスのプロセスが整っていないという事になると思いますが、USCPAの知識の中にはそういったビジネス運営のための最低限のものが網羅されていると思います。
それと最近だと情報監査のセキュリティの問題がありますので、そういったところの意識などもUSCPAで体系的に学んでいるのではないかと思います。
日米の公認会計士資格に関してどう感じていますか?
日本の公認会計士資格のほうが圧倒的に難しいと思いますし、評価が高い部分もあるとは思うのですが、私はUSCPAの方が仕組みとかが合理的で優れていると思います。今、グローバルスタンダードって言って、海外に出ていく機会が多くなってきていますよね。そうなると世界で通じるビジネス・スタンダードをきちんと身に着けているかどうかというのが大事になってくるんじゃないかと思うんですね。そういった意味で、このUSCPAを勉強しておいてよかったな、と思います。
USCPAの試験はどのように勉強されて、合格されましたか?
結局、カナダに留学していたときは、半年くらい勉強して一度受けたのですが、全然ダメで。
それからカリフォルニアで仕事をしていたときは最初の半年は忙しかったので、受験に行けなかったのですが、その後、一度受験しました。
4科目受験したのですが、1科目だけ合格であとはダメでした。そこまでってひたすら問題を解くだけで、テキストとか読まなかったですし、講義も殆ど見なかったんですね。当時はビデオで、向こうに持って行ってはいたんですが。やはりそれだとダメでしたね。
日本に帰ってくる時にもうUSCPAの勉強はやめようと思ったのですが、どこかにその1科目合格していたことが気になっていて、それと留学する前は、TOEICで3-400点くらいまで行ったんですが、帰国して受けたら、860点くらいになっていたんですよね。
それは驚いて、USCPAも中途半端は気持ち悪いなと思っていて、仕事とかプライベートでアメリカに行くたびに受けたりしていたんです。でも、やっぱりちょこっと勉強して行くくらいだとあと数点というところで受からなくて、受かっても失効して、というのを繰り返していたんですね。
そして、いい加減、仕事も慣れてきたし、このままダラダラしていてもと思ってあと一年、35歳までにUSCPAを合格させようと決意しました。そこからは仕事の時間以外は、優先的にこの勉強をしようと、飲み会にも行かず、1科目ずつ3ヶ月おきに受けようと日程も決めてしまって、受験に行きましたね。
そうなってからは全て一回で受かりました。集中力の勝負ですよね。
勉強をしていて大事なことってなんだと思いますか?
仕事して疲れると眠くなると思うんですが、そこで寝ちゃうとダメですよね。私は電車に乗ると必ず一問はやっていましたし、私の中では「はじめる」というのがハードルが高かったんですね。ただ実際に始めると1問だけで終わるってことは無いんですよ。
本当にちょっとした事の積み重ねが大事だと思います。
勉強したことは忘れないですか?
ただ自分の仕事に関係あるところは覚えています。勿論、概要は覚えているので、何か必要な知識が出てきた時は、どこを見れば良いかわかるんですね。
今はiPadのアプリを作っているのでしょうか?
しくみですね。
iPadというのは、インターネットとかスケジュール管理とかメールが手軽に出来るのがとてもメリットかと思うのですが、企業で使おうと思った時に例えば営業マンだったら、営業資料を一気に配信したいですよね。
それをどういう風にしますか、という課題解決を行なうというところに着目をしています。製薬会社のMRの人とかだとカタログを50種類くらいあって、それを車に入れていますよね。あれをiPadに入れていけば、その膨大なカタログをなくせますし、古い資料を出さなくて済みますよね。
Dropboxみたいなものが良いか、iCloudのようなオンラインストレージが良いかというところで、いずれもリスクがあると思うんですよね。どちらもアカウント内でということであれば良いのですが、原始的にはPCに繋いでデータを入れるというのがありますが、ブラウザを経由して、サーバーにアクセスして、そこにデータを入れます。そうするとiPad側で見られるようになり、見られる端末も制限が出来ます。
iPadにデータをダウンロードするときは、オンラインである必要は勿論、ありますが、それ以外はオフラインで使用することが可能です。
どのくらいのお客さんが使用されているのですか?
iPadとかクラウドのサーバーの資産はどちらが持っているのでしょうか?
会社はドメスティックな感じですか?
日本はとてもセメントの質が良いです。石灰石の質が良くて。セメント会社と鉄鋼会社が石灰石を使います。このような状況ですので、とてもドメスティックな雰囲気があり、社内ではUSCPAって何?って感じの人が多いと思います(笑)。
国内に鉱山があるんですか?
輸出はしていないんですか?
インフラの一部なので、途上国にチャンスがあるんじゃないかと思いますがどうなんでしょうか?
東南アジアに行ったりすると日本の技術と思われる建造物に出会います。高層ビルとかも日本の資本が入っていますし、日本人が作った道ってすぐにわかると聞いたことがあります。
将来的に何かしたいことはありますか?
そういうようなところに足を踏み入れたいなと思っています。ベトナムとかミャンマーとかカンボジアとかに仕事で行くのか、別荘買うのか、不動産投資するのかわかりませんけども、そういうことをやってみたいなと思っています。
日本の良さは享受しながら、二足のわらじとして、そういう方向を試してみたいと思っています。
以上です。
「世界で通じるビジネス・スタンダードをきちんと身に着けることが大事で、そういった意味で、このUSCPAを勉強しておいてよかった」というゆうぼうさんの言葉がとても印象的でした。
今回は勉強法に関する話が、長く続き、仕事内容への関心の高さは勿論、まずは合格!という意識の高さが伺え、ゆうぼうさんがご自身の勉強方法について、経験をしっかりと伝えようとしてくれていました。
ゲストのゆうぼうさん、有難うございました!