大学卒業後のんびりアルバイトをしながらUSCPAの学習を開始。今は大手監査法人で毎日学習の日々です。


第109回 USCPA CMレポート
実施日: 2014年8月3日(日)
【Guest】  Sachieさん USCPA

ゲスト紹介

大学(経営学部)在学中、将来USで働くためには、大学の専攻と直結する自分の専門分野を仕事にすることが必要と考え、漠然とUSCPAに興味を持ち、将来のUSCPA受験に備えて大学の会計関連の単位を取得しまくる。

就職活動は全くせず、卒業後、2年間程のんびりアルバイトをしながらUSCPAの受験勉強を開始する。

その後中堅会計事務所・税理士法人に9年間勤め、主に外資系企業の経理(記帳代行、月次四半期年次決算、本社へのレポーティング)や税務申告、更に外国人Expatの個人所得税申告を担当。

このまま転職をしないと、自分のメイン業務が将来はより税務(特に日本の法人税)よりになることが考えられたため、もっとUSCPAの資格を活かして働きたいと思い、大手監査法人に転職。


PR

JCPAに混じり監査を初めて半年。

主に外資系保険会社の監査(会社法、USGAAP、IFRS)を担当している。

  • ゲスト
  • 参加者
  • 司会

Q&A

監査法人に入ってみて、会計事務所での経験が役立った事と逆にちょっとこれは、、、と言う事を教えてもらえますか。

基本、会計事務所での経験は全て役に立っていると思っています。

会計事務所で働いていたときは、自分でFinancial Statementを作って、税務申告書を作ってっていう全部の流れを見て、勿論、そこには自分の会社の一員となって内部統制とかを見てきたので、それが今度は監査する立場になり、自分が今までやった事のあるフローを監査しているので、全然、違う仕事をしているな、という感覚は無いですね。

引き続き、同じフィールドの中で働いているという感覚です。

それとUSCPAは日本の税務の勉強はしないですけども、日本の法人税とか消費税を分かっていると監査の時、税金の科目を見ないといけないので、それが正しく計上されているかというのは前の経験があるので、なんとなく見ればわかる感じですね。

税務の話は会計事務所の経験がある人に振られるのでしょうか。

チームによると思います。

日本の会計士のほうが税金の勉強もしてきているので、そちらに話が行くことになると思いますが、ただいきなり税金の科目を見ておいて、と振られたりしても、何となく見たことがあるな、というのはありますね。

それとお客さん対応の時に役に立ちますし、監査の時は利益を多めに見せたいというのがあると思うのですが、会計事務所はそれと同時に税金を減らしたいとか、Taxable Incomeは小さくしたいという経営者の方が考えている事を理解できて、いろいろな見方ができるので、それは活かせると思います。

個人の所得税のところは関係ないですけども、会社の税金とかは日本の会社を監査する以上はわかっていて無駄な事は何も無いと思うので、役に立っていると思いますね。


PR

外資の監査だと全て英語で文章を書くのでしょうか。

そうですね。

ただ会社法が日本の監査の場合は日本語でやっていますけども、マネージメント層が外国人しかいなかった場合、日英両方対応とかありますね。

私は簿記三級の知識でUSCPAの勉強を始めて、今のところ、USCPAのFARくらいしか勉強が出来ていない状況で、近々、未経験でBig4の金融監査へ転職をするのですが、具体的に最初、どういった仕事から始めるのか、と日本の簿記とか会社法、税を知っていたほうが良いと思っているんですが、どのように思われますか?

まず監査法人へ入ってからの仕事は、おそらくチームで働くと思うのですが、監査のプランニングから意見表明まで仕事があるんですけども、1年目の方は内部統制のTODのデザインの確認とか、TOCの統制テストや実証テストをやって、調書化、文書化するのがメインになると思います。

あと簿記や会社法などは勉強したほうが良いと思いますね。

簿記3級は取得されているという事なので、日本語の勘定科目の名前とか、呼び方とかは慣れていらっしゃると思いますが、2級、1級と取得できれば、それはとても良いと思いますよ。

それと会社法とか日本の法律のフレームワークとかは知っておくと良いと思います。

金融部でしたら、金融庁の統括になるので、どんな法のフレームワークで会社が動いているのかな、という全体像は見ておくと良いかなと思います。

私は簿記を持っていなくて、大学の基礎科目でやったくらいです。

それと外部のコンサルタントの方に昔、USCPAだけではなくて、簿記2級とCIAを持っておくと良いね、と言われました。

文書化する際にはフォーマットがあるのでしょうか。

それはありますね。

日英ともに用意されているはずです。

フォームもありますし、前期担当者が同じところをテストした結果がデータで残っているので、それを参考にして、今年はこういうところをやらないといけないと考えていくことになります。

今の監査法人に入ったのはいつですか?

昨年の12月入社なので、まだ1年も経っていませんね。

監査というのは一生やる仕事じゃないと思っているんですが、今の監査法人へ入った時に次はどうしようかという事を考えたりしましたか?

一生やるかどうかはまだ始めたばかりなので、なんとも言えないのですが、しばらくはやりたいと思っています。

数年経験して、転職をされる方もいますし、なかにはずっと続けて、マネージャー、パートナーとなって会社を引っ張って行ってる方もいらっしゃるので、いろいろですね。


PR

海外に行く方もいますか?

はい、いますね。

行くチャンスはあると思います。

特に大きな監査法人であれば、外部出向の制度があるので、例えば、昔、ロンドンとかボストンとかへ行って、帰ってきた後にマネージャーやパートナーになって活躍されている方もいますし、若い方でも数年の出向が決まって、今年の夏から行くという方もいます。

それは大きな監査法人のメリットだと思います。

逆にニューヨークからこちらに来ている人もいますね。

そういう方はUSCPAを持っている方ですか?

うちは圧倒的に日本の会計士の方が多いので、日本の会計士の方が行っているのはよく見ます。

ただ今、ちょうど行っている先輩とかはUSCPAですので、USであってもそういったチャンスは有ると思います。

監査法人の組織についてと実際の仕事について教えて下さい。

まず監査法人のメンバー構成については、クライアントサービスとかって良く呼びますが、日本の会計士の方がメインで、USCPAの方もいます。

入社したての人はスタッフで、その上にシニアと呼ばれる方たちがいて、その上にマネージャー、その上が法人の出資者でもあるのですが、パートナーと呼ばれる役員系の方たちがいるのが監査法人ですね。

監査自体の仕事はパートナーがエンゲージメントのサインをする方なので、日本では日本の会計士の方がエンゲージメントパートナーになっていると思います。

お客さんのところに行って、調書を作ったり、実証テストをして確かめているのは、スタッフとシニアがメインになります。

マネージャーはそれをレビューして、統括して、お客さんとのコミュニケーションを多くとっています。

そして、最後にサインをするのがパートナーになります。

監査業務というのは、USCPAで学習したAUDの内容がそのまま仕事になっているな、というイメージですね。

企業が適正に財務諸表を作っていますよという適正意見を出すのが最終ゴールで、その意見を出すには期間も人員も限られているので、年間の監査計画を立てて。

財務諸表を適正に作っていると言っても、全部を追えるわけではなくて、自分たちが一から仕訳を入れて、正しい事を確認するわけではないんですね。

その中で様々な重要性を考えながら、適正意見を出していきます。

その監査の全体のスケジュールはマネージャーが立てるのですか?

だいたいそうですね。

スタッフとシニアは実証テストをやり、勘定科目など、需要性のあるところをチェックして、レポートをまとめるのがスタッフとシニアになるのですか?

そうですね。

勿論、マネージャーもずっとレビューはしていると思いますが、実際にお客さんのところに行って、いろんな書類を見たり、インタビューしたりするのはスタッフとシニアがメインで動いていると思います。

その中でもまた担当があるのですか?

そうですね。

例えば、P/Lの売上はあなたが見て下さいとか、費用の科目はあなたがメインで見て下さい、というような割り振りはあると思います。

どういうスケジュール感で動くのでしょうか?

例えば、3月末決算だったら、3月に締まって、5月くらいには意見を出したいという締切りの日付は決まってくるので、それに合わせて、3月にお客さんに財務諸表を締めて出してもらった時に実証テストをするので、その前までにInternal Controlの内部統制がきちんと出来ているか、期中で見るように予め計画をしておきます。

その前には今年も監査をお願いしますという契約が必要になりますが、だいたいの一年の計画を立てることになりますね。

チームが数社持っているのでしょうか。

私がいる監査法人では、チームというより、仕事があって、チームが出来る感じなので、A社、B社とあるとA社にはA社の担当者、B社にはB社の担当者、そして、いずれにも参加する人がいると思います。

去年の12月に入社して今まで何社の監査をやりましたか?

私がメインでやっているところがあるので、それは12月に締めて、1月の実証テストから始まるIFRSの監査があるので、まずそれをやりました。

12月に本社対応のIFRSは終わったんですが、今度は3月に金融庁の日本の法定監査と呼ばれるのがあるので、3月に締めた時点で、日本の監査をやって、さらにその会社は本社へ四半期ごとにIFRSのレビューを報告しているので、3月に第1四半期が終わった時点でレビュー報告をして、6月にもやりました。

その間に別の忙しいところの手伝いが入って、銀行に行ったり、アメリカ系SPCの監査を少し見たりしました。

決算月のあとの数ヶ月は忙しいんですが、今の時期とかはわりと余裕があります。

今は残業もしないで帰れています。

ゆっくりInternal Controlを見ながら、テストをしています。

おそらく監査法人はどこも春が忙しいので、残業もしますし、土曜に出社して働くこともあるんですが、その分、夏にまとめてお休みを取っている感じですね。

会計事務所とどちらが忙しかったですか?

私は入りたての時の会計事務所が一番忙しかったですね。

自分に余裕がなかったからだとは思いますけども。

ただ監査法人はチームで働くので、私は入りたてのスタッフで、上司がいますから、難しい仕事は上司が見てくれるというのがあり、今はまだそこまで自分に物凄く負担がかかっている感じではないですね。

なので、私は会計事務所にいた時のほうが大変だったかなと思います。

たぶん、また年次が上がってくると違ってくると思いますが、会計事務所にいた時は一社を自分がメインで担当し、先輩が見てくれて、二人体制で、お客さん対応を全部自分でやらないといけなかったので、無茶な質問をされるとどうしたら良いかわからないとか、何とか対応しないとならないというプレッシャーは会計事務所のほうがあった気がしますね。

監査法人でのUSCPAの採用に関しては、どのようにされているのでしょうか。

採用については、常に募集をしていて、採用していくのが一般的かと思います。

私は同じ日入社のUSCPAのひとがいましたし、どんどん入ってきている感じです。

それに対して、日本の会計士は一年に一回、何十名と同じ部署に入ってくるので、それとは違います。

入社時期が違うだけで、基本的にやらなくてはいけない研修とか、一年目に振られる仕事は差がないのかなと思います。

金融監査をやられていて、その魅力みたいなものを教えて頂けますか。

一般の事業会社では扱わない特定の会計処理というか、かなり専門的な話になると思いますが、それを扱うことになるので、それが自分の強みになるかなと思っています。

日本で監査をやるんだったら、金融庁とか日本の法律のフレームワークとかありますし、会計処理の話とかは金融機関特有のがあると思うので、それを自分の中で積み上げていけば、今後の転職において武器になるのではないかと思っています。

日本の公認会計士とUSCPAを較べた時に日本の公認会計士のほうが専門知識がしっかりしているので、仕事の難易度とか言うのは、区別されたりするのでしょうか。

この資格だから、というのは表向きには無いかなと思いますね。

日本の会計士の方は勉強をしてきていて知識はありますが、USCPAのほうは柔軟性があって、お客さんの対応がうまかったりする面はありますね。

この資格だからというより個人個人の話にはなるのかもしれませんけどね。

決定的に違うのは、日本の会計士の多くは学生のうちに勉強して、一般企業の経験がないままに監査法人に入ってくるのに対して、USCPAというのは30歳前後の方が多くて、ある程度社会経験があるので、ビジネス感覚を持っているというところで、お客さんへの対応とか柔軟性があるというのがあるのではないかと思いますね。

そうですね。

ただやはりここは日本なので、日本の会計士、日本の税理士とは違って、USCPAで無ければ働けない仕事というのはあまり無くて、勿論、持っているから会計がわかるし、英語も出来るというアピールにはなるんですが、これが無ければ働けないとはならないので、USCPAも日本の会計・税務業界で働くのであれば、日本の会計とか日本の税務の勉強は必要かと思いますね。

でも、日本の会計士の方は英語が出来ない方がたくさんいるので、英語が出来るとアピールになって良いと思います。

監査法人は離職率が高いといいますが、だいたいどのくらいで働かれているのでしょうか。

人によってですが、、、長くいる方はマネージャー、パートナーとなってキャリアを積んでいくんでしょうけども、4年、6年、10年で辞める方もいらっしゃいますね。

長く続ける人と短い人の差が激しかったりするのでしょうか。

そうですね。

やはり人によるとは思います。

ただ長く監査法人で働くならば、監査だけではなくて、人の育成とかマネージメントとか、そういうことをやれる人が残るのかなと思います。

辞める方はどのようなところに行かれるのでしょうか。

一般企業の経理であるとか、独立する方もいれば、いろいろだとは思います。

会計事務所にいた時は税理士の方はわりと独立していく方が多かったですけども、監査法人に入ってからは、将来、金融系の企業に転職を考えているという話を聞きますね。

監査する相手によって勉強を常にしないといけない感じですか。

そうだと思いますね。

金融機関の監査であれば、金融系の勉強が必要だと思いますし、全然、違う業種の監査であれば、それに合った勉強をしていかないと行けないと思います。

入社してからその部署で開催される研修があるので、それを採りながら、自分でも勉強していく形になるのかなと思います。

例えば、私であれば、金融部保険のチームに所属なので、新しい人たちを対象に保険業界の研修をやりますとか、金融機関の研修をやりますとかありますし、それとは別に入社1年目、2年目を対象に監査の必須研修があるので、それをこなしていきつつ、自分で勉強をしたいものの本を読んだりという感じです。

監査法人内部で業界ごとの研修がちゃんとあるということですか?

そうですね。

業界の特徴などに関する研修も行われますね。

税務を元々やっていたということですが、監査法人でも税務の知識が活きるものなのでしょうか。

それとどういう税務が今、市場価値があるとかそういったものはありますか。

税務がわかっていないと厳しいということはないですが、普段の業務の中で、例えば、英語があまり得意でない上司がいて、その方が担当されているクライアントが海外企業の買収とか合併を考えていて、企画書が上がってきた際に、その企画書には会社分割とか株式譲渡とかが英語で書かれていて、「日本での税金の対応はこうなります」とかいうのを翻訳してほしいと言われたりするんですね。

それを見た時に英語が出来るだけじゃ難しいと思うのですが、私の場合、前職でそういう話も見たりしていたので、なんとか対応が出来たことがあったんです。

そういう風に税務の話が突発的に出てきたりはするので、わかっていたほうが良いと思います。

あと日本の企業は当然、法人税を払いますし、消費税とか、地方税とかそういった税金の種類とか一般的な事はわかっていないと財務諸表を見てもTAXに計上してある金額とか税金の中身とかが適正な金額かどうか検証できないと思うのでそういうのはわかっていたほうが良いと思いますね。

時期にもよるとは思うのですが、クライアント先にいる事が多いですか?

そうですね。

「現場」と呼んでいますが、お客さんの監査室とか会議室を借りて、実際の帳簿を借りたり、お客さんにすぐ聞ける体制で働いていることが多いです。

あまり勤め先の法人には行かない感じですか。

現場に行っている間は行かない事が多いですね。

ただ私はペーパーカンパニーのような運用系の会社の監査を担当したら、自分の事務所で作業して、SPCなどは先方の会計事務所に電話・メールで連絡を取りながら、監査するということはよくあります。

今後の長期的なキャリアプランというのはどのように考えていらっしゃいますか。

しばらくは監査をしたいなと思っています。

ということは監査法人でパートナーとかマネージャーまで目指すつもりでしょうか?

そこまで長くいるかはわかりませんが。。。

海外勤務にも興味があるので、出向のチャンスが掴めるかどうかまでいるかもわからないですけども、まだ始めたばかりなので、しばらくは監査をやりたいなと思っています。

将来的には一般企業の経理財務とかも良いな、と思うときはありますけどもね。

監査法人でスタッフからシニアとか、シニアからマネージャーというのはどのくらいかかるのでしょうか。

おそらくスタンダードは、スタッフ4年、シニア4年でマネージャーという感じですね。

そこの評価の基準というのがわかれば教えてもらえますか。

私のいるところでは、スタッフ一年目に必要なこととか、やる仕事とかが表になっているんですね。

人事系のフォーマットがあって、出来たか、出来なかったか、何点かみたいな事を評価するシートがあるんですね。

そのシートは自分でも見られるんですか?

自分でも見られますね。

自分の先輩や上司何名かに評価してもらうのと、同じ階層のスタッフ全員のシートを見較べて、同じくらいなのに評価が違っていないかとかっていう評価制度があります。

入ったばかりの時はトレーナーが付くのですか?

私の場合は付かなかったですね。

全員付かないのでしょうか?

私のところはつかないですね。

ただ上司で何か相談に乗ってくれるカウンセラーはこの人ですよっていう指定があって、定期的に面談をやってもらって悩みを相談したりすることは出来ます。

普段の仕事の面倒を見てもらうとか、わからないことを聞くのは同じチームの先輩ですね。

日本の会計士の方って大勢で一気に入社するので、皆、つながりがあるんですね。

それに対してUSCPAってポンっとひとりで入ることが多いので、隣の方に聞く感じですね。

聞きやすいですか?

同じチームの方は聞きやすいですね。

でも監査法人は、人数が多いので、同じ会社だけど、顔も名前も知らない人がたくさんいて、よそよそしいなと思うところはありますけどね。

今、内部統制の実証性テストをやっているんですが、先ほどAUDITの知識が役に立つとおっしゃっていましたが、その流れとか、必要な帳票とかは勉強すればわかるようになるものなのでしょうか。

イメージは掴めるのかなと思いますね。

監査の全体像を掴むにはAUDITの勉強は良いと思いますが、実際、どの帳票が必要かとか、何を埋めるかとかは実際に働きながらの方がわかるのかなと思います。

会計事務所で決算書を作ってレビューするという過程って監査法人で言うとそれがダイレクトに実証性テストみたいなイメージがあるんですが、そんな感じでしょうか?

やっぱり監査とは違いますね。

実証性テストも重要性の基準値があって、一部を見て判断するというパターンが多いですかね。

内部統制をきちんと評価しておいて。

一部を見るというのはどういうことですか?

決算書作成の全プロセスとか全金額は見られないので、ということですね。

自分が財務諸表を作っていた時と監査のアプローチは全然違いますね。

自分が作っていた時は一から作るので、一円でも間違えていたら気持ち悪いと思うんですけども、監査は大きな重要性の金額があって、それに基づいて、このアプローチをして、このくらいの金額が出れば、適正と言えるよね、というのを前提としてやっているので、それを理論が通るような形で組み立てて、だから大丈夫ですという風に文書化して、外部の人が見てもそれを納得する形で作るのが監査だと思います。

あまり細かいというよりも全体的な重要性に関わる範囲を超えていなければ金額や仕訳が少しくらい間違えていても良いという感じですよね。

量的重要、質的重要があるので、大事な質的に重要なところは勿論見ますけども、そうでないところはそういうアプローチが多いですよね。

それは財務と税務の視点の違いっていうのはあるんですよね。

そうですね。

自分がFinancial Statementを作っているときは勿論、何の間違いもなく作ると思うんですけども、それを一から十まで監査はチェックできないので、ある程度、適正なものができているという認証を得るためにどう計画を立てて、どうテストをすればよいか、というのが監査だと思うので、全然アプローチが違うと思います。

転職活動の際に監査法人以外で考えたものはありましたか?

なかったですね。

わりと私は前職にもやりがいを感じていて、ただいつかは転職をしたいなと思って求人を見ていたんですね。

そんな中、監査法人の求人が出てきて転職をしたという感じでした。

面接とか採用の中で一番評価された部分はどういったところだったと思いますか?

私の時は未経験でもOKの求人だったので、おそらく会社としては必須条件がUSCPAと英語というのがあったので、そのふたつだと思います。

それにプラスアルファで会計事務所での経験もそうですけども、監査法人としては英語ができるUSCPAが欲しいというのを感じるので、英語ができたら良いんじゃないかと思いますね。

ビジネス英語というのはどのくらい出来ればよいのでしょうか。

監査法人では年次によって違ってくると思います。

パートナーとかマネージャーくらいになると外国人のマネージメントの方としょっちゅうミーティングをしたり、海外の提携先の監査法人と電話会議を頻繁にしているので、英語はつかうと思いますが、おそらく入りたてだと読み書きできれば、とりあえず大丈夫だと思いますね。

話す機会はないですか?

私は仕事ではあまり無いですね。

ただ会社に外国人の上司がいるので、話そうと思えば話す機会はあると思います。

ただ本当に必須なのはまず読み書きだと思います。

もしかしたら、監査法人の面接で英語のインタビューがあるかもしれないので、ある程度は必要かもしれないですけどね。

USCPAを勉強する前から海外で働いてみたいと思っていたということでしたが、それは今も変わらずに考えていらっしゃるのですか?

そうですね。

いつかは働いてみたいなというのはありますね。

今の監査法人で海外出向に行くチャンスを掴めれば良いなと思いつつ、他の仕事で海外へ行けるものがあれば、それも考えてみようとは思っています。

お仕事をされていて一番大変だとか難しいと感じることは何ですか?

マネージャーとお客さんが話していることを理解しようと思うといろいろな知識が必要になってくるので、それを今は一生懸命追いかけている感じですかね。

監査のその期の論点のようなものがあると思うんですね。

今、問題になっている事とか、それぞれの担当でそれぞれの科目は見るのかもしれないんですけど、お客さんと監査法人で話し合っている問題点とか論点とか、今後の課題とかに付いていけるようにするのが今、頑張っていることですかね。

具体的に教材を使って、勉強していることはありますか。

とりあえず今は保険会社がメインなので、保険業界の会計処理とか、税務とかの本を読んでいますね。

保険業界だと財務諸表の並びとかが違うので、それらを勉強している感じです。

自分の関わっている仕事の中で、あれも勉強しなきゃ、これもわからないから確認しておきたいな、というのがどんどん出てくるので、それを常に拾っていくので精一杯な感じですね。

今後取ろうと思っている資格はありますか?簿記とかCIAとかどうですか?

具体的には考えていないですね。

簿記はとっておきたい気持ちはあるんですが、、という感じです。

今は保険業界の勉強で手いっぱいになっているからという感じですか。

そうですね。

逆に簿記一級とか、二級の勉強をするよりも仕事で自分が知っておきたいなという本を読んだりすることのほうが今、必要なことだと思います。

金融系の監査だと資格の勉強の入り口としてはどのようなものでしょうか。

上司は日本の会計士ですが、保険会社の監査をする中でお客さんのアクチュアリー系の話についていけないから、その勉強をしたいと言ってアクチュアリー系の資格を取った方はいますけど、やっぱり細かい話になるので、それを積めるかどうかは、、、私のいる監査法人内にも例えばIT専門の部署とか、IT監査専門に扱う方もいるし、アクチュアリー系の数理専門に扱う方がいるので、わからないところはその方たちに聞きながら、というのが多いですかね。

アクチュアリーの勉強というととても難しそうですね。

そうですね。

やはりひとりの知識だけでは金融系の会社の監査って難しいと思うんです。

それぞれの専門家と協力してやっていって、始めて完結するのかなと思います。

自分一人で細かい数字まで見るには相当の知識が必要だと思いますね。

前の仕事も含め、CPA試験の4科目がどのように活きてきていると感じますか?

AUDとFARはいつも触れている気がしますが、公会計とかLAWの話はあまり使っていない気がしますね。

ただ法律の話は面白かったですけどね。

それとTAX系は日本とアメリカでは細かい計算の仕方は違いますけども、基本的な考え方は日本も同じなので、日本の会社、日本の監査でも役に立つと思います。

よく聞かれるのが、日本の会社の監査をやるのにUSCPAの知識で十分なのか、って事なのですが、その辺りはどうでしょうか?

日本の知識は必要だと思いますね。

私が働いているところは、私以外ほぼ日本の会計士で、日本の会計士の方もUSGAAP監査とか、IFRS監査をやるのと同じように私も日本の監査もIFRS監査もやるので知識は必要だと思います。

ただ全部網羅して分かっている人はたぶん少ないと思うので、その業界とか、その時のトピックとか、ポイントがあるので、そこは「日本はこうだけどIFRSはこうだ」と比較をする感じで仕事を進めれば良いと思います。

本当は全て知っていないといけないのかもしれませんが、なかなか働きながら全部を網羅するというのは難しいのかなと。

勉強しながらやっている人のほうが多いと思います。

勉強という意味では、どこの法人でもWeb研修があると思うので、例えばIFRSを強くしたいと思ったら、「IFRS研修」というのがWebであって、自分の空き時間にイヤホンを付けながら、講義を受けたり、問題を解いたりするシステムがあるので、それを使いながら勉強している感じです。

それは会社が提供しているものですか。

そうですね。

逆に年間で何単位を取得しなければならないというのがあるので、やらないと行けない部分が大きいんですけどもね。

その研修はライセンスの維持のためのCPEには使えるんですか?

CPEが取れる法人のWeb研修がグローバルで用意されていて、それは法人が用意してくれているので、無料で取得が出来るんですけども、法人で定められた年間何単位というのとは互換性は無かったような気がします。

でも、大手だとそのグローバルで用意されているWeb研修がCPEとして無料で補えるので、それは大手のメリットだなと思いますね。

それと私がいた会計事務所は中堅どころだったのですが、USCPAのライセンスに関しては前例が無くて、直接、パートナーにCPEの費用について、交渉したら、全て負担してくれたんですね。

大手ではなく、中堅だとそういったこともあるので、良いかなと思います。

今の会社のチームの皆さんはどんな雰囲気ですか?

私のチームは基本7名いて、USCPAは私だけで、あとは日本の会計士で、ひとりオーストラリアの会計の勉強をされている方がいますね。

雰囲気は和気あいあいという感じですかね。

ただ私の感想としては、監査法人は女性が少ないなと思います。

USCPAの女性はたくさんいるんですが、日本の会計士は圧倒的に男性が多いという印象です。

監査法人は日本の公認会計士の合格者の男女比がそのまま社員の構成比に反映されるので、まだまだ男性のほうが多いですね。

飲み会とかは多いですか?

それほど多くはないですが、仕事以外だと集合研修に出る度に別のチームの知り合いが増えていく感じはしますね。

それとUSCPAの方はフレンドリーな方がとても多いなと感じます。

実際、事務所に入所した後、明るく声を掛けてくれるのはUSCPAの方で、「最近入社の人の集まりがあるから良かったらどうですか?」とか、USCPAは横の繋がりがあるなと感じます。

わりとぽつんと入社してくるのはUSCPAのひとなので、皆で声を掛け合っている部分があると思います。

日本の公認会計士の方から全くないというわけでは勿論無いですけどね(笑)

PR

USCPAの転職ならアビタス

他の人にも教えてあげる。



PR


PR


USCPAの事がよく分かる資料を無料でお届けします。


USCPAの資料を取寄せる



SNSでもご購読できます。