入社1年目で希望退職をした彼が、Big4系M&Aアドバイザリーで働くワケ。



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第49回USCPA CMレポート

【ゲスト】 ミヤさん Big4系M&Aアドバイザリー VP

まずはゲストの自己紹介から。

【USCPA受験までの経緯】
新卒で外資系石油会社に入社。経理をやる予定で入ったが、入ってみたらシステムエンジニアの仕事になってしまった。とりあえずやってみたが、自分はちょっと合わないなぁと思い、また元々やりたいと思っていた仕事ではなかったので、入社1年で転職を決意。

丁度希望退職制度の募集があったので、それを使って会社を辞めることにした。辞めるまでに1年間の猶予期間(転職準備期間)がある条件だったので、その一年間で勉強してUSPCAを取得することにした。

猶予期間は出社しなくていいので、毎日勉強の日々。午前中は英語力を上げるために英会話を学んで、午後からUSCPAの勉強に没頭した。1回目の受験で3科目に合格し、次で残り1科目に合格した。

【Big4での監査】
当時はまだ景気が良かったせいもあり、USCPAに科目合格している状況でもBig4に入ることができた。

Big4に入社してから監査を6年間くらいやりながら、当時は不良債権処理の仕事もかなり多く、不良債権のバリュエーションの業務も兼務で担当した。監査だけではなくバリュエーションの業務経験も積めたのでとてもいい経験になった。

【メガバンク時代】
監査を5年くらい経験した頃から、次はバックオフィスではなくフロントの仕事がやりたいという思いを持つようになった。

そこで日本のメガバンクに転職しRM(Relationship Manager)というフロントに近い仕事をやることになった。営業部が吸い上げてきた顧客ニーズに対し、そのニーズを満たすような提案をする仕事で、大企業のトップ達に直接話しをする機会も多くとても勉強になった。

【Big4系M&Aアドバイザリー】
メガバンクはいい仕事だったが、(日本企業の宿命というか)人事異動があるので、ここで初めて自分で仕事を決めるのではなく、会社に自分の仕事を決められてしまうという状況になった。それは嫌だったので転職して次のステップを目指すことにした。

今度はM&AのFA業務(M&A助言)の仕事をやりたいという明確な希望があったので、投資銀行やBig4系のアドバイザリーファームがターゲットだった。外資系投資銀行は入れたとしてもすぐにリストラもあり得る状況だったので、落ち着いてしっかりと経験を積んでいけそうなBig4系に入社することにした。

入社後は初めて経験する仕事で、更にその筋の人脈も全くなかったので苦労したが、4年くらい経った今やっと良い仕事の流れができてきた。

以下、Q&Aです。

  • ゲスト
  • 参加者
  • 司会

M&AのFAの仕事は簡単に言うとどんな仕事ですか?

大きく言うと二つあります。まず一つはお見合い。企業と企業のM&Aのお見合いを提案してセットしていく仕事です。もう一つは、お見合いから結婚までのお世話です。スケジュールを立てて、価格交渉をして、ストラクチャー決めて、契約のアドバイスをする などが主な業務です。

投資銀行とBig4系アドバイザリーとではどんな違いがありますか?

色々ありますけど、大きく言うと案件が違います。メガバンク系はやはり自分がメインバンクのクライアントには強いですが、最近多い海外の企業とのクロスボーダー案件となると、外資の投資銀行やBig4系が強いと思います。今の会社は約7割がクロスボーダー案件です。

国内案件とクロスボーダー案件の違いはどんな感じですか?

国内案件の方が規模が大きい場合が多いです。ただ、最近は企業内でもM&A業務ができるスタッフを抱えているところがあるので、国内案件の場合FAに仕事を依頼しないというケースも出てきています。クロスボーダーとなると、なかなか社内ではハンドルしきれないのでFAに仕事が出される場合が多いです。

それだけ最近は投資銀行出身者が事業会社にいるという事ですか?

そのとおりです。特にリーマン・ショック後に投資銀行が大リストラをして、その方々が事業会社に入っていっています。みなさん元々自分達がやっていた事ですから、FAを使わなくてもかなりやれてしまうんです。

FAの仕事は人の入れ替わりは激しいですか?

体力的にキツイので、辞める人は結構早く辞めていきます。あと、かなり体育会系なカルチャーで、フツーに罵倒されたりすることがあるので、そういうのに合わない人は早く辞めていきます。

体力的にそんなにキツイんですか?

はい。FAは(特に若手は)一番大事な要素は体力です。いくら頭が良くても体力がないと負荷がかかった時の仕事の質が落ちていってしまうんです。体力がある人は処理能力を変えずにハードワークできるので、何をおいてもまずは体力です。

となると、日頃体力をつける努力もしているんですか?

はい。ジムの上に住んでいます。引っ越す時もジムがあることを条件にして家を探しました。遠いとなかなかいけないですからね。

ハードワークって、具体的にどんな感じなんですか?

朝方まで仕事したりというのは普通にありますが、精神的なハードさも結構あります。5分ルールというのがあって、いつどんな時でも何かメールをもらったら5分以内に何らかの返事を返すというのがあります。即答できない内容は後で返事する旨を5分以内に伝えて、24時間以内にはどんなシビアな問い合わせにも返答するというのが常識になっています。

今の職場に来て最初のころは、電話をかけまくる新規営業なんかもやったと聞きましたが、大変じゃなかったですか?

大変でした。それまで営業というものをやったことがなくて、人が持ってきてくれた仕事をやる立場だったので、性格を変える必要がありました。でも、やはりBig4のブランドがあるので、2/3くらいはなんとかアポを取ることができたので、慣れれば苦ではなくなりました。

電話営業の時は、アポが取れるように工夫したりしましたか?

はい。M&Aは会社のトップと会えないと話が進まないので、なんとかトップの方と会えるように工夫していました。例えば、企業のIR説明会などに行けば必ずその企業の社長がいるので、そこで一度名刺交換。そうすれば「一度会ったことがある人」という事でアポ取りができるので、いきなり代表電話に電話するのとは全然結果が違ったりします。

合わない人は辞めていくという事ですが、自分に合っている仕事だと思いますか?

正直言って、合っているかどうかはまだ何とも言えません。ただ、自分がやりたい仕事ができているという満足感があるし、自分が目指している方向に向かってどんどん進歩しているという実感があります。例えば、最初は企業の部長クラスにしか会えなかったのが、地道に信頼関係を築いてきたので4年経った今ではすぐにトップと話ができるようになりましたし、社内外の色々な人脈もできてきたので、案件も自分に集まってくるようになってきました。ここまでの過程は100点ではないですが、自分では6割くらい満足しています。

かなり忙しいとは思いますが、今の仕事に十分満足している感じですね。

はい。面白いです。何を目指して働くかって、すごく難しいんですよね。今は独身時代と同じく仕事が面白くてそこに重点を置いていますが、今後子供が生まれたりしたらもっと家庭での時間に重点を置くかもしれません。その時はもう少しハードじゃない仕事を選ぶかもしれませんね。

監査、銀行、FAと経験されていますが、共通して必要なスキルというか能力ってどんな事だと思いますか?

上司が求めるものをクイックにやれるかどうか。後は基本的ですけどホウレンソウの徹底じゃないですかね。やっぱり組織ですから、まずは上司との関係が良くないと何もできないと思うんです。若い頃って自分が輝きたいと思っちゃうじゃないですか。自分が作った資料のプレゼンは自分でやりたいとか思っちゃうんですよね。でも、上司からしたらあくまでも上司が輝くためにお前を使ってるんだという立場ですから、それじゃダメなんですよね。言われた事をすぐに出してくれる人。しかも普通よりちょっとキレイに出してくれる人が、いわゆる“優秀な人”という評価になっていると思います。

でも、上司がズルい人だと、全部自分の手柄にされちゃったりするじゃないですか。

そうですね。なので上司を見極める目も持たないとダメですね。手柄にされちゃう上司の場合は、さりげなくその上にアピールするとか、他部署に頑張って協力して他部署での評価を高めて引っ張ってもらうとか。即効性はないですが、2年くらいかけて考えればそういうのも可能だと思います。

上司に評価されるのって、他にはどんなものが重要だと思いますか?

かわいいか かわいくないか。使えるか 使えないか。このマトリックスだと思います(笑)。かわいくなくて 使えない人はリストラの時にまず切られます。逆にかわいくて使えれば、凄く評価されます。使えるけどかわいくない人は、「この人なら他でもやれるだろう」という事で、リストラの時に出されてしまう可能性もあります。逆にかわいいけど少し使えない人は「こいつはもう少し面倒みよう」的な感じで残るケースが多いと思います。上司も人間ですからね。

今の仕事が自分に合わないと思ったら、すぐに辞めた方がいいと思いますか?

最初の転職は一年で辞めてしまいましたが、それからは3年以上はいるようにしています。3年はいないと次の転職の時に評価してもらえない事が多いです。でも、やりたい事が明確にあるんだったら、早めにそっちに身を移す方がいいと思います。

やりたい事がはっきりしない場合は、どうしたらいいですかねぇ。

目上の人に色んな話を聞いたりすると、とても参考になりますよ。自分もそうだったんですが、若い頃ってワガママじゃないですか。「会社は自分をどう育ててくれるんだ?」みたいな感覚があるじゃないですか。でも会社からしたら「コイツは会社にどう貢献してくれるんだ?」という事ですから、そこに感覚のミスマッチがあるんですよね。このミスマッチだけで辞めてしまったら勿体無いと思います。目上の人は既にそういう道を通ってきているから、話を聞くと参考になると思いますよ。

以上です。その他、FA業務の詳しい話や、日頃のコミュニケーション術でどういう工夫をされているかや、キャリアプランの考え方など、色々とお話頂きました。

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