第32回MTGレポート 米系大手コンサルファーム
8月13日(土)12:00-14:00
【Guest】トムさん 38歳
米系大手コンサルファーム マネージング・コンサルタント
新卒で外資系IT企業に就職。
SEとして数年間勤務した後、流行モノだったCRMコンサルタントにキャリアチェンジ(転籍)したが、ブームの沈静化と共に将来への不安を感じてUSCPAを取得。
その後は金融機関向けにBPR、企業統合PMO、業務プロセス設計などのプロジェクトを経験。現在は主にIFRS関連のコンサルティングを実施中。
Q&A
- ゲスト
- 参加者
- 司会
トムさんはSEからコンサルへ転籍されたんですよね?
CRMのコンサル時代はどうでしたか?
CRMバブルと言われたくらい、色々な企業でCRMシステムを導入するのが流行った時代でしたね。でも、ひと通り流行り終わると沈静化し、仕事がなくなっていきました。
USCPAを目指すへのきっかけは?
USCPAの受験勉強はどうでしたか?
CRMから、金融コンサルへの転身したのは?
面白かった仕事は?
金融機関は事務センターやコールセンターなど様々なセンターをばらばらに持っているところが多く、それらを統合し業務を効率化することによって大きなコストダウンを図るというプロジェクトが面白かったです。実際に話を進めていくと机上の理論だけではうまくいかない事が多く、企業の実情を加味しつつプロジェクトを進めるので、とても勉強になりました。
金融期間同士が合併する際に、合併後に業務をどう統合していくのかという問題があります。それのPMO(Project Management Office)として業務統合プロジェクトを管理する仕事をしたんですが、どっち側の業務機能を残すのか、どっち側のシステムを残すのかなど、陣取り合戦のような感じだったが良い経験でしたね。
ここ2年くらいは金融機関向けにIFRS導入についてコンサルティングをしています。グローバルネットワークがあるので、ドイツの先例や韓国の先例などを紹介し、クライアントにフィットするシステムや業務プロセスを提案していています。ドイツは先進的だが、日本の金融機関のシステムはかなり独特なのでドイツの先例をそのまま持ってくることが難しいんです。そこで日本とシステム的に近い韓国の先例を参考にして進めることが多いです。
米系コンサルティング会社で働いく秘訣とかはありますか?
自分で「僕はもっと上のレベルになるべきでしょ」というのを申告し、面談等を経て認められれば昇格します。自分の強みを作ってそこをアピールしていくことが必要です。でも「僕は○○ができます」的なポテンシャルは評価の対象とならないです。あくまでも実績ベースで、「僕はまだ低いレベルなのに、前回のProjectでこんなに高いレベルの仕事を成し遂げました」という事を証明し、認めてもらわないと昇格はしないですね。 論より証拠を見せる、これにつきます。昇格していって、自分の単価が上がっていくと、ひとつのProjectにフルで張り付くことができなくなってくきます。(そのProjectのコストが上がってしまって赤字になるので)。すると自分の単価をチャージできる仕事を自分で取ってこないといけなくなります。
半分が提案活動、半分がProjectの仕事をしている感じになってきます。
USCPAはどんなところで役に立ちましたか?
英語はどれくらい使いますか?
転職を考えたことは?
自分の場合は、やはりコンサル業界で今後もキャリアを伸ばしていくのが一番良さそうな気がしたので、今のところ一度も転職していません。
今後はどうか?
能力を伸ばしていっても、ひょっとすると市場的にその分野のコンサルの需要が下がる能性もあります。
今後も伸びていくエリアはどんな分野なのかを気をつけて見極めるようにはしています。当面の課題としては、金融庁の発表を受け、IFRSの各Projectが一時停止しつつあるので、新しいコンサル分野を開拓しないといけません。
その他、コンサルファームの内情を詳しくお話して頂きました。ゲストのトムさん、ありがとうございました!